金魚の無精卵とは?有精卵との見分け方と対処方法について解説

金魚の産卵について

金魚の無精卵に悩む人「金魚の無精卵に悩んでいる。金魚が産卵したんだけれど、孵化しない卵があるんだよね。これってこのまま置いといていいのかな?なにか対処が必要?あと、どうして無精卵になってしまうんだろう?原因や対策を知りたい」

こんな悩みを解決します

この記事の内容
金魚の無精卵と有精卵の見分け方や無精卵の処理方法、無精卵を減らす方法について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、今回は金魚の繁殖について見ていきたいと思います。

金魚は春や秋にたくさんの卵を産みます。

その卵が孵化して稚魚が誕生するわけですが、中には孵化しない卵もあります。

孵化しない卵をまとめて無精卵と言います。

無精卵をそのままにしておくと、有精卵もきちんと孵化しなくなったり、水質の悪化をまねいて稚魚にも影響がおよぶようになります。

ですから、除去する必要があります。

卵が無精卵になってしまうのは、精子と受精していないからです。

無精卵を減らすためには、しっかりと精子が卵に行き渡る環境を作る必要があります。

というわけで、今回は金魚の無精卵と有精卵の見分け方や、無精卵への対処方法について解説していきます。

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金魚の無精卵とは?有精卵との見分け方と対処方法について解説

では、金魚の無精卵について見ていきましょう。

まず、無精卵とはなにか?そして有精卵とのちがい、無精卵の処理方法について書いていきます。

無精卵とは?有精卵とのちがいは色

あらためて無精卵とはなにか、というのを整理しておきます。

無精卵とは受精していない卵のことを言います。

ですから、孵化して稚魚が誕生することはありません。

受精していないのは、精子がかかっていないからです。

いっぽう精子がかかって受精し、孵化する卵を有精卵と言います。

無精卵と有精卵の判断は、色によってできます。

金魚の卵は基本透明です。

受精卵は透明のままで、2日ほどすると中の稚魚が成長し目が見えるようになります。

しかし、無精卵は1日ぐらい経つと白く濁ってきます。

ですから、卵が白色に変化したらそれは無精卵だと判断して大丈夫です。

なぜ無精卵ばかりになるのか?

金魚の卵が無精卵ばかりになってしまう、ということが発生した場合、精子がきちんとかけられる環境になっていない、という問題が考えられます。

その問題を考えるにあたって、金魚の産卵の仕組みをおさえておきたいと思います。

金魚はまずメスが卵を産みます。

そして、その卵にオスが精子をかけることによって受精します。

メスは1回に数百から数千の卵を産むため、自然に繁殖させる場合はある程度の無精卵が発生するのは避けられません。

というのも、すべての卵にオスが精子をかけるのは不可能だからです。

産卵床を用意して産卵準備をしたとしても、受精率は7割ぐらいでしょう。

無精卵を放置しておくとどうなる?

では、無精卵を放置しておくとどうなるのでしょうか?

無精卵を放置すると、やがてカビが生えるようになります。

無精卵にカビが生えると、近くにある有精卵にもカビが移り孵化しなくなります。

さらに時間が経つと、無精卵は腐って水を汚します。

水が汚れると孵化した稚魚に悪影響がおよぶので注意が必要です。

スポイトなどを使って取り除く

無精卵の悪影響を防ぐためには、スポイトを使って取り除く必要がありますが、かなり骨が折れる作業となります。

なぜなら、金魚の卵は粘着力が高く、なかなか取ることができないからです。

取るコツとしては、スポイトで吸い込みちぎりとる感じです。

単純に吸い込むことはむずかしいです。

なので、吸い込んでずらすようにして取り除いてください。

卵のカビ対策にはメチレンブルー

ただ、無精卵を完全に除去するのはむずかしいです。

なぜなら、大量に発生することがあるからです。

前述したように、受精率は7割ぐらいです。

仮に1000個の卵を産卵したとしたら、無精卵は300個になります。

それをスポイトですべて除去するのは至難の技になります。

無精卵がおよぼす影響として、まず阻止したいのは健康な受精卵にカビを移ってしまうことです。

これを避ける方法として、メチレンブルーによる薬浴があります。

メチレンブルーとは、白点病や水カビ病の治療に使われる薬剤になります。

ですから、飼育水にメチレンブルーを投与すると、カビの発生をおさえることができます。

無精卵を取り残しても、カビによって受精卵がダメになるリスクを避けることができるのです。

メチレンブルーって病気を治す薬なんでしょ?卵や稚魚に悪影響はないの?

そう心配される人もいるかもしれません。

しかし、メチレンブルーの稚魚や卵への悪影響はないと考えられています。

ただし、念のために、病気治療時よりも少なめに投与してださい。

メチレンブルーは青色の薬剤ですが、飼育水が薄く着色する程度に留めておきましょう。

それでも十分効果があります。

ちなみに、薬剤の効果は色が抜けた時点でなくなります。

必要であれば、足すようにしてください。

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無精卵が多い原因と対策

ここからは、無精卵がたくさん発生した場合の原因と対策について書いていきます。

金魚の産卵は数百から数千個になります。

仮にそのうちの半分しか孵化しなかったとしても、100匹以上の金魚が誕生することになります。

60cmの水槽でも、飼えるのは6匹程度が限度ですから、たくさん産まれても飼うことは不可能ですよね。

その上で孵化数を増やす必要があるでしょうか?

孵化数を上げる目的は、より形の良い金魚を残すためです。

実は、それほどたくさんの金魚が産まれても、本当に形の良い個体は一握りです。

下手すると1匹も理想的な形の金魚に出会えないことも少なくありません。

ですから、できるだけたくさん孵化させてそこから選別し、気に入った個体を残す必要があるのです。

とはいえ、これは相当なヘビー飼育者の繁殖になります。

たとえば、品評会に出すような愛好家ですね。

一般の飼育者であれば、そこまで形を求めないかもしれません。

ですが、ここまで書いてきた通り、無精卵は他の卵に悪影響をおよぼしたり、稚魚が死んでしまう原因になるので、きちんと孵化できる受精卵にしておいたほうがいいのです。

無精卵が多い原因

無精卵が多くなる原因は、精子が行き渡っていないからです。

メスが産んだ卵に、オスがきちんと精子をかけられる状態にないと、無精卵になる率が高くなります。

たとえば、産卵床を準備せず、卵をまき散らすように産ませてしまった場合、オスは一部の卵にしか精子をかけることができません。

ですから、どうしても無精卵が多くなってしまうのです。

また、オスが出せる精子にも限りがあります。

出せる精子が足りなくなると、卵を受精させることができません。

無精卵を減らす方法

つまり、無精卵を極力減らすためには、精子が卵に行き渡るようにすればいいということになります。

そのためには、次のようなことがポイントになります。

受精卵を増やす方法

  • 産卵床を準備する
  • メスよりオスを多くする
  • 人工授精をする

卵に精子がかかる率をあげるためには、オスが精子をかけやすい環境を作ってあげる必要があります。

卵が1箇所に固まっていると、オスは精子をかけやすくなりますよね。

そのためにも産卵床を使用するほうが良いです。

金魚の産卵床とは?天然、人工、産卵床はどちらが良い?【徹底比較】

また、産卵するメスよりもオスの数を増やすことで、受精卵を増やすことができます。

基本のセットとしては、メス1匹に対してオス2匹ですね。

そして、受精率をあげる究極の方法として、人工授精があります。

卵をボールなどにしぼり出し、そこにオスの精子を人工的にかけるのです。

そうすれば、確実に受精させることができます。

卵子や精子をしぼり出すと聞くととてもむずかしそうに感じるかもしれません。

しかし、繁殖の時期に入っている金魚は、少しお腹を押すだけでも卵を産みますし精子を出します。

しっかりと飼育水で手を冷やしてから、お腹を刺激してあげてください。

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金魚の無精卵とは?有精卵との見分け方と対処方法について解説:まとめ

金魚の無精卵について書きました。

まとめると、次のようになります。

本記事のまとめ

  • 無精卵は白く濁る
  • 放置すると受精卵に害をあたえる
  • 放置すると水質の悪化の原因になる
  • スポイトで取り除く必要がある
  • 環境を整えることで受精率をアップ

なお、金魚の産卵の手順などについては、【桜錦の繁殖】産卵、卵の孵化、稚魚を育てる方法を解説しますをご覧ください。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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