ホテイアオイにメダカの卵を見つけた人「ホテイアオイをメダカの水槽に入れているんだけれど、ホテイアオイの根を見たら、どうもメダカが卵を産みつけているみたいなんだよね。ホテイアオイって産卵床になるんだね。で、はじめての産卵なんだけど、これ、どうしたらいいの?せっかくだから育てたいと思ってるんだけど」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
メダカがホテイアオイの根に卵を産みつける理由と、卵を発見した場合にするべきことについて書いています
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーなど、水の中で生活する生き物を長年飼育しています。
さて、メダカといっしょに水草のホテイアオイを飼育していると、ホテイアオイの長い根に、メダカが卵を産みつけることがあります。
実は、ホテイアオイの根は、メダカが卵を産みつけるために必要な産卵床に適しているんですね。
なぜ、ホテイアオイの根がメダカの産卵床に適しているかというと、ホテイアオイの根に卵を産みつけることで、外敵などから守りやすくなるからです。
ですから、メダカは安心してホテイアオイの寝に卵を産みつけるのです。
また、飼育者としては、卵を孵化させ、稚魚を育てるにあたっても、ホテイアオイは便利な産卵床となります。
というわけで、今回はホテイアオイの根にメダカが卵を産む理由と、卵を見つけたときにするべきこと、について解説します。
ホテイアオイの根はメダカにとって産卵の場になる
では、ホテイアオイの根がメダカの産卵床に適している理由について見ていきましょう。
理由をまとめると、次の3つになります。
産卵床に適している理由
- 外敵から守りやすい
- 卵を産みつけやすい
- 卵や稚魚が安全に成長しやすい
- 飼育者の手間が減る
それぞれ掘り下げていきます。
外敵から守りやすい
ホテイアオイが産卵床に適している理由のひとつ目は、外敵から守りやすい、ということです。
なぜなら、ホテイアオイの葉によって、周囲から卵を隠すことができるからです。
メダカは小さく、弱い生き物です。
その卵はさらに弱く、襲われても当然抵抗することすらできません。
ですから、卵が外敵から見つからないようにする必要があるんですね。
メダカにとって外敵となるのは、主に水面の上からやってくる鳥やヤゴになります。
ホテイアオイは、水面からの視界を遮ってくれるため、卵が見つかりにくくなるのです。
なのでメダカにとってホテイアオイは、安心できる卵の産みつけ場所というわけです。
卵を産みつけやすい
ホテイアオイの根が、卵を産みつけやすい形になっているのもポイントです。
根は細く、長く伸びているため、メダカが卵をくっつけやすいのです。
長い根は水中でも卵を隠してくれるので、安全面においても適しています。
卵や稚魚が安全に成長しやすい
メダカの卵は、ある程度水温が上がらないと孵化しませんし、孵化した稚魚も成長できません。
しかし、直射日光が当たりすぎるのも、負担となります。
ホテイアオイの葉は、日陰を作る役割をしてくれるため、卵や稚魚の安全が守られやすくなります。
また、ホテイアオイには、水質を浄化、酸素を供給する働きがあります。
メダカが生きていくために必要な環境を整えてくれるんですね。
ホテイアオイがある環境は、メダカの稚魚を育てるのに適した環境と言えるのです。
飼育者の手間が減る
ホテイアオイを産卵床にすることで、飼育者の手間を減らす効果もあります。
産卵床は、市販のものを使用するか、手作りするか、といった選択肢になります。
市販のものは数百円ぐらいから販売しています。
手軽に利用できますが、効果は産卵のためのみになります。
ホテイアオイを産卵床に使えば、卵を産みつけられるだけでなく、酸素の供給、水質浄化により、水換えの手間を減らすことができます。
そして、見た目にも楽しむことができるといった効果が得られます。
手作りする場合は、一つ数十円で作成が可能です。
しかし、材料を購入する手間、そして作成する手間がかかります。
ホテイアオイであれば、購入して浮かべるだけでOKです。
ホテイアオイは、メダカにも飼育者にもメリットをもたらしてくれるのです。
ホテイアオイにメダカの卵を見つけたらするべきこと
ここからは、ホテイアオイにメダカの卵を見つけたらするべきことについて見ていきましょう。
ホテイアオイの卵が見つかったら、親メダカと別の容器に移してください。
なぜなら、親メダカが卵を食べてしまうからです。
自分の卵を食べるなんて!と思うかもしれませんが、メダカに自分の卵かどうかの認識はありません。
口に入って食べられるものはすべて餌になります。
ですから、親メダカと卵をそのままにしておくと、多かれ少なかれ食べられてしまうことになります。
たくさんの卵を孵化させたい場合は、早期に他の容器に移すようにしてください。
移す場合は、ホテイアオイをそのまま移動させればOKです。
ただし、水温差が大きいと、卵にダメージが及ぶ可能性があります。
別容器の飼育水の温度を、本水槽や容器と同じ水温になるようにしてあげてください。
本水槽の飼育水をそのまま移して使ってもいいですね。
なお、メダカの繁殖についての詳細は、メダカの繁殖、産卵はいつから?年齢や成長具合、産卵時期についてをご覧ください。
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この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- ホテイアオイは、メダカが卵を産みつける産卵床に適している
- 外敵などから守ってくれるから
- 稚魚が生まれた後も、水質の浄化や直射日光から守ってくれる
- 飼育者にも、ホテイアオイは優しい
- 卵が生まれたら、ホテイアオイごと別の容器に移して卵の孵化、稚魚を育てる
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後までよんでいただき、ありがとうございます。