メダカの繁殖

メダカの産卵で無精卵と有精卵を見分ける方法とは

2021年8月31日

無精卵について知りたい人「メダカの卵の無精卵について知りたい。メダカが卵を産んだ場合、無精卵が発生するって聞いた。無精卵は孵化しないし、有精卵に害が及ぶので取り除いたほうがいいんだよね?ところで、無精卵と有精卵ってどうやって見分けたらいいのかな?また、無精卵を減らす方法があれば知りたい」

こんな悩みを解決します

この記事の内容
メダカの無精卵と有精卵の見分けかたと、無精卵を減らす方法について書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を主に飼育しています。

さて、メダカが卵を産んだ場合、一定数の無精卵が発生します。無精卵については、そのまま放置せず、処理する必要があります。

なぜなら、無精卵は孵化することがないばかりか、白カビ(水カビ)が生えて、周囲にある受精卵までダメにしてしまうからです。

卵が無精卵かどうかを判断する方法はかんたんです。

無精卵は、産卵後しばらくすると白くにごります。ですから、白くにごった卵は無精卵と判断し、見つけたらすぐに取り除くようにしてください。

というわけで、今回は無精卵と有精卵の見分けかたと、無精卵を減らす方法について解説していきます。

メダカの産卵で無精卵と有精卵を見分ける方法とは

では、メダカの無精卵と有精卵を見分ける方法について書いていきます。

まずは、無精卵とはそもそもどういったものなのか、そして無精卵が水槽におよぼす影響について見ていきましょう。

無精卵とは

無精卵とは、精子と受精していない卵のことを言います。

精子と受精していないということは、孵化して稚魚が誕生しない卵ということになります。

メダカの交尾では、一定の無精卵が発生します。そもそも、どうして無精卵は発生してしまうのでしょうか?

メダカの交尾では、メスが産卵するのと同時進行でオスが精子をかけるため、すべての卵にもれなく精子をかけることがむずかしいからです。

なので、どうしても無精卵は発生してしまうんですね。

無精卵と有精卵の見分けかた

無精卵と有精卵を見分ける方法はかんたんです。

無精卵の特徴

  • 白くにごる
  • さわるとかんたんにつぶれる

無精卵は、産卵後しばらくすると白くにごってきます。そして、ハリツヤがなく、さわるとすぐにつぶれてしまいます。

いっぽう有精卵の場合は、透明で卵の中が透けて見えます。さわってもかんたんにはつぶれません。

そして、成長するにつれて稚魚の姿が見えるようになります。

無精卵には白カビが生える

無精卵を水槽の中に置いておくと、水が汚れる原因となります。すぐに腐ってしまうからです。

また、無精卵には白カビ(水カビ)が生えます。生えた白カビは、徐々に成長していき、近くにある卵を侵食していきます。

白カビに侵食された卵は死んでしまうことになります。

最悪の場合、すべての卵が白カビに侵されて、稚魚がまったく誕生しない、なんてことも起こります。

無精卵はすぐに取り除こう

ですから、無精卵を発見したら、できるだけ早く取り除くようにしてください。水の汚れと、他の卵へのカビの侵食を防ぐためです。

卵を取り除く際は、スポイトを使用すると便利です。

ただし、スポイトで吸い込むだけではなかなか取れません。なぜなら、無精卵は粘着力があるからです。

ですから、無精卵をスポイトの先に吸い込んでから、少しずらすようにしてもぎ取ってください。

少し手間がかかりますが、確実におこなってくださいね。

メダカの産卵で無精卵を減らす方法

ここからは、無精卵を減らす方法について書いていきます。

無精卵が発生する原因は、オスとメスが交尾した際に、卵にきちんと精子がかからないからです。

そのあたりが改善できるようにしてあげてると、受精率が高くなり、無精卵を減らすことができます。

オスのメダカを増やす

無精卵を減らす方法のひとつ目は、オスを増やすことです。精子の量を確保するためですね。

産卵が可能な時期になると、メスは毎日のように卵を生みます。オスが少ないと、メスの産卵の頻度についていけず、精子が足りなくなってしまうんですね。

精子が足りなくなるということは、受精する確率も減少してしまうことになり、無精卵が多くなってしまいます。

オスを増やせば、そのあたりを解消できるようになり、受精卵の割合を増やすことができます。

水流を弱める

卵にきちんと精子がかからない原因のひとつに、飼育水の水流の強さが考えられます。水流が強いと、その流れによって交尾がうまくできないからです。

特に泳ぎの能力が低い改良メダカでは、影響が顕著に出ます。

その結果、卵にかかる精子が少なくなり、無精卵が発生しやすくなります。

水流が強いようであれば弱める工夫をして、受精しやすい環境を作ってあげてください。

相性の良いペアを別容器で繁殖させる

メダカを同じ容器でたくさん飼育している場合は、密な状態によってうまく交尾できない場合があります。

ですから、オスとメスの相性が確認できたら、相性の合うペアを他の容器に移して、落ち着いて交尾ができる環境をつくると受精率がアップします。

ただし、前述したように、オスはメスの産卵のペースについていけないので、様子を見ながらオスを変更して、精子を確保する必要があります。

メダカの産卵で無精卵と有精卵を見分ける方法とは:まとめ

メダカの繁殖で無精卵と有精卵の見分けかた、そして無精卵を減らす方法について書きました。

この記事をまとめます。

無精卵の見分けかた

    • 無精卵は孵化しない
    • 白くにごり、もろくなる
    • 白カビが生えて水を汚す
    • 他の卵もダメにしてしまう可能性がある

無精卵を減らす方法

  • オスを多めにする
  • 交尾しやすい環境づくりのために水流を弱める
  • 相性の良いペアだけで、他の容器で交尾させる

本記事が参考になり、無精卵をできるだけ減らして、たくさんの稚魚を育ててもらえるとうれしいです。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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