無精卵について知りたい人「メダカの卵の無精卵について知りたい。メダカが卵を産んだ場合、無精卵が発生するって聞いた。無精卵は孵化しないし、有精卵に害が及ぶので取り除いたほうがいいんだよね?ところで、無精卵と有精卵ってどうやって見分けたらいいのかな?また、無精卵を減らす方法があれば知りたい」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を主に飼育しています。
さて、メダカが卵を産んだ場合、一定数の無精卵が発生します。無精卵については、そのまま放置せず、処理する必要があります。
なぜなら、無精卵は孵化することがないばかりか、白カビ(水カビ)が生えて、周囲にある受精卵までダメにしてしまうからです。
卵が無精卵かどうかを判断する方法はかんたんです。
無精卵は、産卵後しばらくすると白くにごります。ですから、白くにごった卵は無精卵と判断し、見つけたらすぐに取り除くようにしてください。
というわけで、今回は無精卵と有精卵の見分けかたと、無精卵を減らす方法について解説していきます。
メダカの産卵で無精卵と有精卵を見分ける方法とは
では、メダカの無精卵と有精卵を見分ける方法について書いていきます。
まずは、無精卵とはそもそもどういったものなのか、そして無精卵が水槽におよぼす影響について見ていきましょう。
無精卵とは
無精卵とは、精子と受精していない卵のことを言います。
精子と受精していないということは、孵化して稚魚が誕生しない卵ということになります。
メダカの交尾では、一定の無精卵が発生します。そもそも、どうして無精卵は発生してしまうのでしょうか?
メダカの交尾では、メスが産卵するのと同時進行でオスが精子をかけるため、すべての卵にもれなく精子をかけることがむずかしいからです。
なので、どうしても無精卵は発生してしまうんですね。
無精卵と有精卵の見分けかた
無精卵と有精卵を見分ける方法はかんたんです。
無精卵の特徴
- 白くにごる
- さわるとかんたんにつぶれる
無精卵は、産卵後しばらくすると白くにごってきます。そして、ハリツヤがなく、さわるとすぐにつぶれてしまいます。
いっぽう有精卵の場合は、透明で卵の中が透けて見えます。さわってもかんたんにはつぶれません。
そして、成長するにつれて稚魚の姿が見えるようになります。
無精卵には白カビが生える
無精卵を水槽の中に置いておくと、水が汚れる原因となります。すぐに腐ってしまうからです。
また、無精卵には白カビ(水カビ)が生えます。生えた白カビは、徐々に成長していき、近くにある卵を侵食していきます。
白カビに侵食された卵は死んでしまうことになります。
最悪の場合、すべての卵が白カビに侵されて、稚魚がまったく誕生しない、なんてことも起こります。
無精卵はすぐに取り除こう
ですから、無精卵を発見したら、できるだけ早く取り除くようにしてください。水の汚れと、他の卵へのカビの侵食を防ぐためです。
卵を取り除く際は、スポイトを使用すると便利です。
ただし、スポイトで吸い込むだけではなかなか取れません。なぜなら、無精卵は粘着力があるからです。
ですから、無精卵をスポイトの先に吸い込んでから、少しずらすようにしてもぎ取ってください。
少し手間がかかりますが、確実におこなってくださいね。
メダカの産卵で無精卵を減らす方法
ここからは、無精卵を減らす方法について書いていきます。
無精卵が発生する原因は、オスとメスが交尾した際に、卵にきちんと精子がかからないからです。
そのあたりが改善できるようにしてあげてると、受精率が高くなり、無精卵を減らすことができます。
オスのメダカを増やす
無精卵を減らす方法のひとつ目は、オスを増やすことです。精子の量を確保するためですね。
産卵が可能な時期になると、メスは毎日のように卵を生みます。オスが少ないと、メスの産卵の頻度についていけず、精子が足りなくなってしまうんですね。
精子が足りなくなるということは、受精する確率も減少してしまうことになり、無精卵が多くなってしまいます。
オスを増やせば、そのあたりを解消できるようになり、受精卵の割合を増やすことができます。
水流を弱める
卵にきちんと精子がかからない原因のひとつに、飼育水の水流の強さが考えられます。水流が強いと、その流れによって交尾がうまくできないからです。
特に泳ぎの能力が低い改良メダカでは、影響が顕著に出ます。
その結果、卵にかかる精子が少なくなり、無精卵が発生しやすくなります。
水流が強いようであれば弱める工夫をして、受精しやすい環境を作ってあげてください。
相性の良いペアを別容器で繁殖させる
メダカを同じ容器でたくさん飼育している場合は、密な状態によってうまく交尾できない場合があります。
ですから、オスとメスの相性が確認できたら、相性の合うペアを他の容器に移して、落ち着いて交尾ができる環境をつくると受精率がアップします。
ただし、前述したように、オスはメスの産卵のペースについていけないので、様子を見ながらオスを変更して、精子を確保する必要があります。
メダカの産卵で無精卵と有精卵を見分ける方法とは:まとめ
メダカの繁殖で無精卵と有精卵の見分けかた、そして無精卵を減らす方法について書きました。
この記事をまとめます。
無精卵の見分けかた
-
- 無精卵は孵化しない
- 白くにごり、もろくなる
- 白カビが生えて水を汚す
- 他の卵もダメにしてしまう可能性がある
無精卵を減らす方法
- オスを多めにする
- 交尾しやすい環境づくりのために水流を弱める
- 相性の良いペアだけで、他の容器で交尾させる
本記事が参考になり、無精卵をできるだけ減らして、たくさんの稚魚を育ててもらえるとうれしいです。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。