金魚の飼い方

間違えると弱る!金魚の水換えの正しいやり方について

2020年1月4日

金魚の水換えについて知りたい人「金魚の水換えのやり方が知りたい。金魚を飼育しているんだけれど、水換えをすると元気がなくなったり、病気になったりするんだよね。せっかく水をきれいにしているのに、どうして金魚の調子が悪くなっちゃうんだろう。正しい水換えの方法や頻度、交換する水の量など、具体的に知りたい。

こんな疑問を解決します

この記事の内容

正しい金魚の水換えのやり方がわかる

こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと、奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を健康に飼育するうえで欠かせないお世話として、水換えがあります。水が汚れてしまうと、金魚の元気がなくなったり、免疫力が低下してさまざまな病気になったりするからです。

とはいえ、金魚の水槽の水は、ただきれいにすれば良いというわけではありません。まちがった水換えをすると、飼育水がせっかくきれいになっても、金魚が死んでしまう原因になるからです。

金魚水槽の水換えは、金魚のお世話の中でももっとも負担のかかる作業です。せっかく労力をかけて水換えをしているのに、それが台無しになってはたまりませんよね。

ですから、正しい水換えのやり方を知ってください。それには、水換えの方法に加えて、頻度や交換する水の量が重要になります。

というわけで、今回は正しい金魚の水換え方法について解説します。

間違えると弱る!金魚の水換えの正しいやり方について

では、まずは金魚の水換え方法について見ていきましょう。そして、後半の金魚の水換えの頻度で正しい水換えのポイントについて掘り下げていきます。

水換えの手順としては次の通りです。

金魚水槽の水換えの手順

  • 水槽の水を1/3~半分抜く
  • カルキを抜いた水道水を準備する
  • 準備した水の水温を飼育水の水温を合わせる
  • 新しい水を水槽にそそぐ

具体的に見ていきます。

水槽の水を1/3~半分抜く

まず、水槽で稼働しているフィルターを止めてください。それから、水換え用のポンプやホースを使用して水を抜いていきます。

交換する水の量は、3分の1程度、多くても半分までにしてください。一度に大量の水換えをしてしまうと、水槽内のバクテリアが極端に減少し、生物濾過の作用が低下してしまうからです。(生物濾過の詳細については、記事の後半「金魚の水換え頻度はどれぐらい?」のところで説明します)

また、急激な水質の変化が、金魚に大きなストレスとなります。環境の変化が大きくなりすぎないように、水換えをしてあげてください。

排水には、専用のポンプが便利です。

安価でスタンダードなものと、電動ポンプ付きの便利な商品があります。

参考に紹介しておきます。

カルキを抜いた水道水を準備する

次に、水槽に入れる新しい水の準備をします。金魚には水道水の水質が適していますが、水道水には消毒のためにカルキ(塩素)がふくまれています。カルキは金魚には猛毒になるため、塩素中和剤を使用してカルキを除去しましょう。

塩素中和剤を使用する以外に、日光にしばらくあてることでも、水道水のカルキを抜くことができます。

カルキを抜く方法の詳細については、【金魚】水道水のカルキ抜きをする方法を解説しますをご覧ください。

参考記事
【金魚】水道水のカルキ抜きをする方法を解説します

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そんな方法でも除去できるの?という意外のやり方についても記載しています。カルキ抜きがないけど、すぐに金魚の水を準備しないといけない、そんな緊急事態にも対応できる方法です。見て損はありません。

準備した水の水温を飼育水の水温に合わせる

水槽に入れる新しい水を準備する際の注意点としては、新しい水の水温を水槽の水に合わせる、ということがあげられます。

水温に差があると、水槽の水温が急激に変化してしまい、金魚のストレスになってしまうからです。ですから、水槽に入れる前に、必ず水温を合わせるようにしてください。

具体的なやり方については、【金魚】水換え時の温度(水温)合わせについて解説しますをご覧ください。

参考記事
【金魚】水換え時の温度(水温)合わせについて解説します

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新しい水を水槽にそそぐ

新しい水が準備できたら、水槽にそそいでいきます。金魚が水槽にいる状態でそそいでもいいですが、一気に流し込んでしまうと、強い水流が発生し金魚に負担がかかってしまいます。

また、底砂利に溜まった汚れが舞い上がることで、金魚の健康が害される可能性もあります。

そんなことにならないように、静かに水をそそいであげてください。

おすすめの道具としては、水換え用の電動ポンプがあります。腕力を使わなくても、バケツから水槽に水を移すことができるからです。

水はけっこう重たいですからね。電動ポンプを使えば、力を使わないで水を汲み上げ、穏やかに水槽にそそぐことができます。

詳細については、金魚の水換えで使えるポンプなどの道具を紹介&解説をご覧ください。

参考記事
金魚の水換えで使えるポンプなどの道具を紹介&解説

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金魚の水換え頻度はどれぐらい?

ここからは、金魚の水換えの頻度について見ていきましょう。水換えは頻繁にすれば良いと言うわけではありません。頻繁に水換えすると、逆に水が汚れやすくなったり、金魚が弱ってしまう可能性があります。

また、金魚水槽の状態によっては、頻度を調整しなければなりません。

まとめると、次のようになります。

金魚の水換え頻度はどれぐらい?

  • 基本2週間に1回
  • 水槽立ち上げすぐは1週間に1回程度
  • ただし、金魚の数と水槽の規模、フィルターの能力によって調整が必要

それぞれ掘り下げていきます。

基本2週間に1回

金魚の水換えの頻度は、基本2週間に1回です。これぐらいが、水をきれいに維持しつつ、金魚に負担をかけない頻度になります。

「水換えを頻繁にするほど、水はきれいになるんじゃないの?」

と思う人もいるでしょう。

しかし、金魚飼育の場合、水換えを頻繁にしたからといって、飼育水がきれいになるわけではありません。なぜなら、頻繁に水換えをすることで、水槽が持つ浄化作用が低下してしまうからです。

金魚の水槽では、フィルターによる生物濾過の作用によって飼育水をきれいに保ちます。生物濾過とは、バクテリアによる飼育水の汚れを分解する作用のことです。

水換えをすると、飼育水にいるバクテリアを水槽の外に排出することになります。ですから、水換えをすることによって、水槽の浄化作用が一時的に低下してしまうんですね。

バクテリアの現象による浄化作用の低下は、時間の経過とともにバクテリアが回復し、元に戻ります。

しかし、頻繁に水換えをしてしまうと、バクテリアが回復する前にさらにバクテリアを排出してしまうことになり、ますます浄化作用を低下させてしまうことになるのです。

ですから、水換えの頻度は、必要最低限にするほうがいいんですね。

生物濾過の詳細については、金魚を飼育するのに欠かせない生物濾過とは?をご覧ください。

参考記事
金魚を飼育するのに欠かせない生物濾過とは?

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水槽立ち上げすぐは1週間に1回

通常は2週間に1回の水換えですが、水槽を新しく立ち上げたすぐは、もう少し短い間隔で水換えをしなければなりません。なぜなら、飼育水が汚れやすいからです。

新しく立ち上げた水槽では、しばらくの間バクテリアによる生物濾過が機能しません。というのも、まだバクテリアが水槽に発生していないからです。

バクテリアが水槽に定着するには、立ち上げてから約1ヶ月ほどかかるんですね。ですから、その間は飼育水が汚れやすくなり、汚れを排出するために頻繁に水換えが必要になるわけです。

なので、1週間に1回の水換えが必要になるんですね。

金魚の数と水槽の規模によって調整が必要

水換えの頻度を見てきましたが、実際は水槽ごとに調整する必要があります。なぜなら、次のような要素が飼育水の汚れに影響するからです。

飼育水の汚れに影響する要素

  • 金魚の数
  • 金魚の大きさ
  • 水槽の水の量
  • フィルターの濾過能力
  • 金魚にあたえる餌の量

単純に考えた場合、金魚の排泄物が多いほど汚れやすくなります。ですから、金魚の数、そして大きさ、あたえる餌の量、水槽の水の量によって汚れ具合が変わってくるんですね。

そして、その汚れを浄化してくれるフィルターの能力も影響します。

ですから、2週間の水換えを基本として、飼育水の汚れ具合によって頻度を調整するようにしてください。

間違えると弱る!金魚の水換えの正しいやり方について:まとめ

金魚の水換えのやり方について書きました。この記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • 水換えは、ポンプで飼育水を3分の1〜半分排出する
  • バケツなどに水道水を準備しカルキ抜きをする
  • 準備した水の水温を飼育水の水温と合わせる
  • 準備した水を静かに水槽にそそぐ

というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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