金魚の病気など

金魚がけんかをするときの原因と対処方法【意外と激しい】

2021年2月19日

金魚のけんかに悩む人「金魚のけんかに悩んでいるんだよね。いっしょに飼育している金魚同士が、ちょいちょいけんかをはじめる。一方的に突っついたり、追いかけたりするんだよね。おかげで金魚がけがをしたり、弱ったり・・・。仲良く過ごしてくれたらいいのに、なんでこんなことをするんだろう。解決策を知りたいな」

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この記事の内容

金魚がけんかをする原因と対処方法について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚をひとつの水槽で飼育していると、金魚同士がけんかをはじめることがあります。

ひどいけんかになると、うろこがはがれたりひれが切れたりして、見栄えが悪くなります。

それだけでなく、最悪、衰弱して死んでしまうこともあります。

というわけで、今回は金魚がけんかをする原因と対処方法について解説します。

金魚がけんかをするときの原因と対処方法

金魚は本来、温和な性格をしています。

ですから、ほかの金魚を攻撃をすることは少ないです。

ただし、環境の影響や本能的な働きによって、温和な金魚でも他の金魚に危害を加えることがあります。

具体的に次のようなときです。

金魚がけんかをする理由

  • 繁殖行動のための追尾
  • 泳ぎの能力の差が大きい
  • 金魚が弱っている
  • 過密飼育によるストレス

詳しく掘り下げていきます。

繁殖期の追尾行動

金魚がけんかをするひとつ目の理由は、繁殖期の発情があげられます。

これは、金魚が繁殖するために必要な本能的行動で、厳密に言うとけんかをしているわけではありません。

ですが、かなり激しく追いかけるので、金魚がボロボロになってしまうことがあります。

追尾行動とは、オスがメスを突いたりしながら追い回す行動です。

行動の目的は、メスの産卵を誘発するためです。

お腹に卵を抱えているメスに刺激をあたえ、産卵させようとするのです。

そして、生み落とされた卵に自分の精子をかけます。

繁殖するために必要な行為なのですが、はたから見ていると、まるで金魚同士でいじめが発生しているように見えます。

また、繁殖をする気がない人にとっては、ただ金魚が傷ついてしまう恐れがあるだけの行動になります。

対処方法

追尾は春や秋ごろ、水温が20℃前後になってくると発生します。

繁殖をする気がない人は、その時期オスとメスを別の水槽で飼育するようにしてください。

逆に繁殖をしたいかたは、メスが産卵する直前まで別の水槽で飼育しておき、産卵時期が近づいてきたときに、繁殖させたいオスとメスだけをいっしょの水槽に入れるといいですね。

そうすることで無駄な追尾によるダメージを避けることができます。

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泳ぎの能力の差が大きい

泳ぎの能力の差が大きいと、能力の高い金魚が低い金魚を突つくなどの行為をすることがあります。
能力の低い金魚に対して、攻撃的になることがあるのです。

対処方法

基本的に、異なる品種の金魚をひとつの水槽で飼育する場合は、泳ぎの能力が近い品種で混泳させるようにしてください。

たとえば、和金型同士の品種で混泳させる、ということです。

和金型は、金魚の中でも泳ぎの能力がダントツに高い品種です。

ですから、他の品種とは混泳させないほうがいいのです。

また、ピンポンパールや頂天眼、水泡眼といった極端に泳ぎの能力が低い品種も、他の品種との混泳を避けるようにしてください。

なぜなら、他の品種からの攻撃によって、死んでしまったり、取り返しのつかない傷を負う可能性があるからです。

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金魚が弱っている

水槽に弱っている金魚がいると、他の金魚が突くなどの行動をします。

ただでさえ弱っているのに、さらにちょっかいを出されるとどんどん衰弱が進みます。

そして、最悪の場合は共食いに発展することがあります。

ですから、弱っている金魚を元気な金魚といっしょに入れておくのは危険なのです。

対処方法

弱っている金魚を、別の水槽やバケツに移して治療してください。

そのほうが落ち着いて生活することができるので、弱っている金魚の回復が期待できます。

また、弱っている原因が病気の場合、元気な金魚も病気になる可能性があります。

ですから、弱っている金魚を速やかに別の容器に移すようにしてください。

過密飼育によるストレス

たくさんの金魚をひとつの水槽で飼育すると、ストレスによって金魚がけんかをすることがあります。

金魚は本来集団行動をする生き物ですが、十分なスペースがないことで縄張り争いが起こるのです。

単純にストレスが溜まって攻撃的になることもあります。

また、過密飼育はけんか以外にも金魚にとってデメリットが多いので、避けるようにしてください。

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対処方法

過密飼育を避け、金魚のストレスが高くならないようにしてあげてください。

目安の数としては、60cmの水槽で4〜6cmの個体であれば、約6匹ぐらいまでとなります。

ただし、成長を見越すのであれば、3〜4匹程度におさえておいたほうがいいですね。

どうしてもたくさん入れたくなるところですが、決して無理をしないようにしましょう。

死んでしまっては元も子もありませんので。

まとめ:温厚だからこそ、怒らせたら怖い?

金魚のけんかの原因や対処方法について書きました。

金魚は本来、温厚な性質の生き物です。

しかしひとたび火がつくと、なかなかの激しさで相手を攻撃するようになります。

人間でも普段穏やかな人ほど怒らせると怖いと言いますよね。

金魚も同じように、穏やかな反面攻撃しだすと怖いところがあるのです。

そして、もっとも最悪なケースとして、共食いに発展する場合があります。

共食いは、飼い主にとってとてもつらい光景ですよね。

ですから、共食いが起こらないように配慮して上げてください。

共食いの詳細については、金魚が共食いをする原因や理由と防ぐ方法を解説を参考にしていただけるとうれしいです。

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ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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