金魚の病気など

【金魚】夏は酸欠に注意が必要!その理由と対策を解説します

2021年4月22日

金魚の鼻上げが気になる人「夏になって気温が上がってきたときに、金魚が水面でパクパクするようになった。なんだか呼吸が苦しそうに見える。これって酸素が不足してるってこと?今まで上部フィルターを使用していて特に問題なかったんだけど、急に酸欠になるものなの?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚飼育で、夏の酸欠に注意が必要な理由と対策について解説しています

こんな疑問を解決します

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚がもっとも元気に泳ぎまわり、魅力的な姿を見せてくれるのが「夏」です。

というのも、金魚は温度によって活動性が変化する変温動物であり、比較的温度の高い水温を好む温水性の生き物だからです。

なので、夏は金魚が活発に過ごすのに適した季節になるわけですね。

ただし、夏の金魚の飼育では、ひとつ注意点があります。

それは、酸欠です。

夏は酸欠が起こりやすい季節なんです。

というわけで、今回は夏の飼育の注意点、酸欠になる原因と対策について解説していきます。

【金魚】夏は酸欠に注意が必要!その理由と対策を解説します

では、金魚が夏に酸欠になる原因について書いていきます。

酸欠が起こる根本原因は、水温の上昇です

その結果、次のようなことが起こります。

夏に酸欠が起こる理由

  • 水中の酸素が減少する
  • 生物濾過のバクテリアが増加する

それぞれ掘り下げていきます。

水温が上がると、水中の酸素が減少する

金魚の数を増やしたわけでもなく、また金魚が劇的に成長して大きくなったわけでもないのに、急に酸欠を起こしはじめた場合は、水温が原因である可能性が高いです。

なぜなら、水温が上がることによって、飼育水の中の酸素量が減少するからです。

水には、温度によって酸素の量が変化するという性質があります。

水温が高いと、水中にふくむことができる酸素の量が減少し、逆に水温が下がると増えるのです。

ですから、飼育環境に変化がなくても、単純に水温が上がっただけで酸欠が発生することがあるのです。

屋外飼育なんかは特に注意が必要ですね。

直射日光の当たり具合によって、いきなり水温が上がったりすることがありますからね。

生物濾過のバクテリアの増加

夏に酸欠になる原因のもうひとつは、水槽内に生息するバクテリアの増加によるものです。

バクテリアが増えるのは、餌の量に比例して排泄物が増えるからです。

金魚にとって夏は、1年でもっとも餌をたくさん食べることができ、成長しやすい季節です。

消化能力も高くなるため、少々餌をあげすぎても転覆病などの病気になりにくいです。

たくさん餌を食べた金魚は、たくさん排泄をします。

金魚の排泄物にふくまれているアンモニアは、バクテリアの餌になるため、餌の量が増えると水槽内のバクテリアも増えることになります。

バクテリアが増えること自体は悪いことではありません。

なぜなら、このバクテリアのおかげで飼育水の浄化作用が働き、金魚の健康が守られるからです。

問題はここからです。

繰り返しになりますが、バクテリアの数が増えること自体は悪くありません。

しかし、飼育水を浄化してくれるバクテリアは好気性バクテリアと言って、生きていくために酸素を必要とします。

バクテリアが水槽内に増えると酸素の消費量が増えるのです。

あまりにもバクテリアが増えすぎると、金魚に必要な酸素が足りなくなり、酸欠を起こしてしまうことがあります。

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夏の金魚の酸欠対策

ここからは、夏の酸欠への対策について書いていきます。

エアレーションを追加する

手っ取り早く、ベストな対策としてはエアレーションの追加です。

バクテリアを減らすことなく、金魚に必要な酸素を供給することができるからです。

また、上部フィルターを使用している環境であれば、サブフィルターとして投げ込み式フィルターを追加すると濾過能力のアップにもつながります。

一石二鳥なので、ぜひおすすめしたい対策ですね。

もちろん、エアレーションの追加だけでもかまいません。

金魚の数を減らす

単純に水槽の金魚の数を減らすことでも、酸欠を防ぐことができます。

同じ水槽でいっしょに飼育する金魚の数を減らすことによって、酸素の消費量をおさえることができるからです。

ただこの場合は、水槽やフィルターなど用具一式をあらたに用意する必要があります。

というのも、金魚の数を減らすということは、一部の金魚を別の容器で飼育する必要が出てくるからです。

コストもかかりますし、設置場所も確保しなければなりません。

ですから、飼育環境に合わせて検討してみてください。

クーラーなどを使って水温を下げる

最後は水温を下げる方法です。

人工的に水温を下ることで、水中の酸素の量を確保することができるからです。

水温を下げる方法としては、次のようなものがあげられます。

水温を下げる方法

  • クーラーを設置する
  • ファンを設置する
  • すだれで日除けする

上から2つは屋内の水槽で効果が得られます。

屋外で飼育している場合は、日陰を作ることによってかなり暑さを軽減することができます。

なので、すだれなどを容器にかけてあげてください。

【金魚】夏は酸欠に注意が必要!その理由と対策を解説します:まとめ

夏に金魚が酸欠を起こす理由と、対策について書きました。

この記事をまとめると次のようになります。

この記事のまとめ

  • 水温が上がると水中の酸素量が減少
  • バクテリアが増えることで酸素消費が促進
  • エアレーション、金魚の数を減らす、水温を下げるで対策

この記事に掲載しているリンクをまとめます。

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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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