薬浴時の水換えについて知りたい人「金魚を薬浴治療している間の、水換えの頻度を知りたい。金魚が病気になってしまったので薬浴をしている。薬浴をすると、水槽内のバクテリアが死んで生物濾過が作用しなくなるんだよね?てことは水が浄化されないってことなわけで、それってやばくない?薬浴をしている間は、頻繁に水換えしたほうがいいのかな?」
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この記事の内容
金魚を薬浴治療する際の、水換えの頻度について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚が病気になった場合に実施する薬浴ですが、どれぐらいの頻度で水換えをしたらいいのか、悩む人も多いのではないでしょうか?
というのも、水換えをすれば当然薬も排出してしまうわけで、薬の効果を継続的に得ようと思ったら、水換えのたびに薬を足す必要が出てきます。
毎日水換えしようものなら、必要な薬の量もその分増えて行きますよね。
観賞魚の薬には、そこそこの値段がついています。
できれば、水換えの頻度を少なくして、薬を無駄に使用せずに済ませたいところです。
いっぽうで、薬浴をすると生物濾過に必要なバクテリアが死滅し、飼育水の浄化作用が働かなくなります。
ですから、飼育水にアンモニアが溜まり、金魚の健康を害する可能性が高くなるわけです。
生物濾過が働かない以上、アンモニアを輩出するためには水換えする必要が出てきます。
相反することがらに対して、落としどころとして考えるべきは、薬が無駄遣いにならず、金魚の健康も守ることができる水換えの頻度、ということになります。
その頻度とは、ずばり1週間に1回です。
ただし、餌を一切やらないことが条件になります。
というわけで、今回は金魚を薬浴治療している間の水換えの頻度について解説していきます。
金魚の薬浴中の水換えはどれぐらいの頻度でしたらいいの?
では、金魚の薬浴中の水換えの頻度について書いていきます。
まずは、薬浴に使う薬の有効期間を見ていきましょう。
薬の効果が切れるタイミングが水換えのタイミングと考えることができますからね。
そのうえで、薬浴をすることで水槽に発生する変化をふまえて、水換えの頻度を考えていきます。
薬浴に使う薬の効果はおおよそ1週間
金魚の病気を治療するのに用いる薬の効果は、1週間程度のものがほとんどです。
ですから、薬浴を実施する際は、薬の効果が持続する期間である1週間を目安に行います。
病気に効果のある薬を使っていれば、1週間もあれば症状が快方に向かうはずだからです。
1週間薬浴をしても効果が見られないようであれば、薬の選択がまちがっているか、すでに手遅れかのどちらかであると考えられます。
1週間に1回、半分程度の水換えを実施する
仮に、薬の効果が持続している1週間の間に水換えをしてしまうと、薬の作用を低下させてしまうことになります。
水換えによって薬を排出してしまうことになるからです。
一定の濃度で薬浴を継続したいのであれば、新水を入れるのと同時に薬も追加投入する必要があります。
たとえば、毎日水換えをしたとします。
薬浴を継続するためには、毎日薬を投入し続けなければならないということになります。
薬の無駄遣いと言えますよね。
ですから、薬浴を開始したら、1週間は水換えをせずに様子を見たほうが良いということになります。
飼育水の浄化作用がない環境への対応、
ところで、金魚の病気をなおす薬を飼育水に入れると、水の浄化作用が働かなくなると言われますよね。
理由は、薬によって生物濾過に必要なバクテリアが死んでしまうからです。
生物濾過は、金魚にとって有害物質であるアンモニアを、バクテリアが分解する作用を言います。
つまり、生物濾過にはバクテリアが不可欠なのです。
ですから、バクテリアが死滅してしまった状態では、アンモニアが分解されずに飼育水に溜まっていくことになります。
生物濾過が機能していない水槽でアンモニアを排出するには、水換えをする必要があるのです。
しかし、前述したように、水換えをすると薬剤の効果が低下してしまうことになります。
では、どうすればいいのでしょう。
この相反する状況を解決するためには、飼育水に汚れが発生しないようにすればいい、ということになります。
金魚の水槽で発生する汚れは、金魚の排泄物や餌の食べ残しによるものです。
なので、餌をあたえないようにすれば、基本水が汚れることはなくなるわけです。
餌を切ることは、飼育水の汚れを避けるだけではなく、病気の治療においても有効です。
消化に必要なエネルギーをおさえて、自然治癒力にまわすことができるからです。
ですから、病気の治療で薬浴をする場合は、必ず餌を切るようにしましょう。
1週間に1回の水換えで普通の水に戻す
病気が快方に向かい、薬浴を終了できる状態になったら、水換えによって少しずつ真水に戻してあげてください。
くれぐれも、いきなり全換水するといったことがないようにしてくださいね。
水をすべて換えてしまうと、急激な水質の変化によって金魚がストレスを感じることになるからです。
金魚は急激な環境の変化に弱い生き物です。
それに加えて、快方に向かっているとはいえ、薬浴治療が終わったばかりの金魚は病み上がりの状態です。
そこで急激な環境の変化にさらされると、病気を再発してしまうリスクが大きくなります。
また、別の病気になる可能性も考えられます。
なので、1週間に1回、半分ほどのの換水を実施してください。
水換えのたびに薬が抜けていき、1ヶ月もすれば真水の状態に戻すことができます。
また、生物濾過に必要なバクテリアも、1ヶ月で回復します。
その後は、それぞれの飼育環境に合わせて水換えをしていくといいでしょう。
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金魚の薬浴中の水換えについて書きました。
この記事のポイントをまとめると次のようになります。
この記事のまとめ
- 薬の効果はだいたい1週間
- 水換えの頻度も1週間に1回
- 生物濾過が作用しないので餌はあたえない
なお、金魚が病気になるのは、飼育環境の問題に起因することがほとんどです。病気を予防するために、環境の見直しをしてあげてください。
詳細は、【重要】金魚の病気を予防する6つの方法とは【かんたんです】をご覧ください。
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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。