金魚の飼い方

金魚の冬の水換えを解説【飼育環境によって異なります】

2020年10月13日

金魚の冬の水換えを知りたい人「金魚の冬の水換えについて知りたい。金魚は冬は活動が低下して餌の量も減るので、水換えもあまりしないほうがいいって聞いた。とはいえ、具体的にどれぐらいの頻度でしたらいいのかわからない。他の季節とくらべて、どんなふうに変えたらいいんだろう?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚の冬の水換えについて書いています。この記事を読むことで、金魚の冬の水換えの頻度や注意点がわかります

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚は変温動物で、水温が低下することによって活動量が下がります。

それにともなって餌を減らしていく必要があります。

水槽の汚れの主なものは、金魚が出す排泄物と、餌の食べ残しなどです。

ですから、餌を減らす冬の時期は、他の時期よりも水換えの回数を減らすことができますし、状況によっては水換えをしないほうがいい場合もあります。

餌の量は水温によって変わってくるため、餌の量に合わせて水換えの頻度を変えるということです。

というわけで、今回は金魚の冬の水換えについて書いていきます。

金魚の冬の水換えを解説【飼育環境によって異なります】

では、金魚の冬の水換えについて掘り下げていきます。

ただ、ひとくちに冬の水換えといっても、飼育環境によって異なります。

たとえば、室内と屋外では水温が変わってきますし、室内でもヒーターを使用した場合と自然水温ではちがってきます。

なので、そのあたりも踏まえながら解説していきます。

冬の室内での水換え

まずは冬の室内での水換えです、

室内での水換えは、自然の気温に合わせた、自然水温での飼育の場合と、ヒーターを使用する場合とで異なります。

ヒーターを使用しない場合の水換え

室内でヒーターを使用せずに飼育している場合は、室温によって餌やりと水換えを調整します。

水温が18℃を切って、10℃ぐらいまでの間は、消化の良い餌を1日1回ほどあたえてください。

水換えについても、通常通り行う必要があります。

しかし、水温が10℃を切ったら、餌を切ってください。

水換えもしないようにして、蒸発した分の水を足すだけにします。

餌を切ると、基本的に水換えをする必要はありません。

とはいえ、冬は乾燥するため、水槽内の水がけっこう蒸発します。

減った分の水を補充するだけでも、一定の水換えの効果が得られます。

ヒーターを使用して飼育する場合の水換え

ヒーターを使用して、冬でも餌をあたえる場合は、水換えも必要になります。

たとえば、夏と変わらなペースで餌をあたえるのであれば、水換えについても同じように実施してください。

ただし、ヒーターを使用している水槽の水換えについては、新水と飼育水の水温を合わせるためにひと手間必要となります。

ひと手間の詳細については、後述します。

冬の外飼いでの水換え

金魚を室外、つまり外で飼育し、自然の中で冬越しさせる場合は、青水での環境が基本となります。

しかし、青水は秋から冬にかけての維持、管理が必要で、水換えしすぎるとサラ水(透明な水)に戻ってしまいます。

なので、青水を維持できるよう、水換えの頻度や量を調整しなければなりません。

また、水温が10℃を切ったら、餌を完全に切ります。

餌を完全に切ったら、飼育水の汚れはなくなるため、水換えをする必要はありません。

地域にもよりますが、真冬の3ヶ月程度は、餌やりも水換えもしないで放置することになります。

なお、青水の維持、管理については、【金魚】青水(グリーンウォーター)の作り方と維持する方法をご覧ください。

金魚の冬の水換えで水温差をなくす方法

冬に金魚の水換えをする場合の注意点としては、新水と飼育水の水温差をなくすことです。

他の季節とちがって、冬は特に水道水との水温差が大きくなりがちです。

ヒーターを設置していると、その差は数十度変わってくることもあります。

金魚にとって、急激な水温の変化は体調をくずす原因となるので、新水の水温を調節する必要があるのです。

水温調節の具体的な方法について書いていきます。

汲み置きして水温を合わせる

新水と飼育水の水温を合わせる方法としてかんたんなのは、水槽の近くに新水をしばらく汲み置きしておく、という方法です。

水温差にもよりますが、1日置いておけば水温差がなくなります。

そうして、水温が一致してから、水換えをするようにしてください。

新水の温度が室温より高いほうが、水温の一致までの時間が短くて済みます。

室内では、水温が上がるより、下がるほうが短時間で起こります。

新水準備のときに、お湯を入れて調節する

汲み置きの手間をかけたくない人は、お湯を入れて調節する方法があります。

これなら水換えをしたいときに、すぐに水を準備することができます。

特にヒーターを設置している場合は、必ず新水にお湯を足して、水温を調整する必要があります。

水温を調整する際は、反応の良いデジタル水温計を用いて、水とお湯を調整しながら合わせていきます。

ただし、リアルタイムですぐに水温をはかることはできないので、ある程度水やお湯をいれたら、水温の変化を確認しつつ必要な量を準備してください。

水温の変化が金魚にあたえる影響は大きいので、慎重にするようにしてくださいね。

金魚の冬の水換えを解説【飼育環境によって異なります】:まとめ

金魚の冬の水換えについて書きました。

金魚の冬越しは、室内で自然水温、室内でヒーター設置、そして屋外で冬眠させるパターンに分かれます。

そして、パターンによって水換えの頻度が変わってきます。

また、翌春に繁殖させたい場合は、冬眠をさせる必要があります。

それぞれの飼育環境やスタイルに応じて、選んでください。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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