金魚とメダカを混泳させたい人「金魚とメダカは混泳させたい。金魚とメダカをいっしょに飼育したいんだよね。でも、水槽を1つしか置けない。だから、同じ水槽で飼育しようと思うんだけれど、大丈夫?うまく飼育するために注意しないといけない点があれば知りたい」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚とメダカをいっしょに飼育(混泳)するためのポイントについて書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、昔から日本人になじみがあり、人気の観賞魚として、金魚、メダカがいますよね。幼いころに飼育したことがある人も少なくないと思います。
私が子供のころは、近所の川や用水路に普通に金魚やメダカがいたので、よく捕獲して飼ったものでした。
ところで、金魚とメダカ、大きさはちがえど姿はよく似ているし、いっしょに飼育しても大丈夫なのでは?と思うかもしれません。
飼うために必要な環境も似ていますからね。
ところが、金魚とメダカをいっしょに飼育するのはなかなかむずかしいです。なぜなら、金魚とメダカの生態がちがうからです。ですから、金魚とメダカを混泳させると、メダカが弱って死んでしまうリスクが高くなります。
また、金魚がメダカを食べてしまうこともあります。
なので、いっしょに飼育するためには、環境などに注意してあげなければなりません。
というわけで、今回は金魚とメダカの混泳を成功させる方法について解説します。
金魚とメダカを一緒に飼育(混泳)するためのポイントとは
では、金魚とメダカを混泳させるためのポイントについて見ていきましょう。
飼育環境に共通点のある金魚とメダカですが、混泳させるためには気をつけないといけない部分があります。似てるとはいえ、金魚とメダカはちがう生き物だからです。
そのちがいが、健康を損なうリスクになってしまうんですね。
気をつけないといけないポイントは、次のとおりです。
混泳させるにあたってのポイント
- 大きさが近い金魚とメダカを混泳させる
- 水流をおさえる
- 水換えに気をつける
掘り下げていきます。
大きさが近い金魚とメダカを混泳させる
金魚とメダカの混泳を成功さえるポイントのひとつ目は、大きさの近い個体で混泳させるということです。なぜなら、大きさがちがうと、小さいほうのメダカが弱ったり、死んでしまうからです。
生き物の大きさでいうと、金魚とメダカでは圧倒的に金魚のほうが大きいですよね。大きさがちがうと、小さいほうがストレスを感じることになります。
具体的には、次のような問題が起こります。
大きさが違うことで起こる問題
- 小さいほうのメダカが餌を食べづらくなる
- メダカが金魚に突かれたりして、弱ってしまう
- 最悪食べられてしまうことがある
体格差があると、小さいほうのメダカが餌を食べづらくなります。なぜなら、金魚がメダカを押しのけて餌を食べてしまい、メダカに餌がまわらなくなるからです。
ひどい状況だと、メダカが餓死してしまうことも起こり得ます。
また、金魚が小さいメダカを突いたりして、メダカが弱ってしまうことがあります。
そして、金魚とメダカの混泳が失敗する最悪のケースは、金魚がメダカを食べてしまうことです。
雑食性である金魚は、口に入る大きさのものであれば、なんでも食べてしまうからです。
ですから、金魚とメダカの大きさが極端にちがうと、メダカが金魚に食べられてしまうことになるのです。
金魚はメダカに限らず、他の生き物でも、そして金魚同士でも大きさがちがうと食べてしまいます。
それが仮に自分が生んだ卵、孵化した稚魚であってもおかまいなしです。
なので、大きさがちがいすぎる金魚とメダカは、混泳を避けるようにしてください。また、いっしょに飼育している間に、大きさに差が出てしまうことがあります。
金魚のほうがメダカよりも圧倒的に大きくなるからです。ですから、成長につれて混泳を解消したほうがいいでしょう。
水流をおさえる
金魚は水を汚しやすいタイプの魚です。ですから、金魚を水槽で飼育するにあたっては、水を浄化させるためにフィルターを使用する必要があります。
いっぽう、メダカは金魚にくらべると、水の汚れは少ないです。フィルターがなくても飼育することが可能なんですね。
フィルターを設置していると、水槽に水流が発生します。金魚もメダカも水流が少ない環境が適していますが、メダカは金魚よりも水流に弱いため、金魚では大丈夫な環境でも弱ってしまうことがあります。
混泳させる場合は、水流をできるかぎり弱くする工夫が必要になります。
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水換えに気をつける
前述したように、メダカは金魚とくらべて水を汚しにくい生き物です。水が汚れにくいということは、金魚よりも水換えを必要としないということになります。
同時に、メダカは金魚よりも水換えによる負担がかかる傾向があります。
ですから、金魚飼育と同じように水換えをしていると、メダカが弱ってしまう可能性があるんですね。
とはいえ、金魚といっしょに飼育することで、飼育水は汚れやすくなります。つまり、水換えは金魚の飼育に合わせて必要になると言うことです。
水換えの負担を軽減するには、1回の水換えの量を減らし、頻度を増やすという配慮が必要になります。
そのようにして、メダカへの負担を軽減してあげてください。
金魚とメダカの共通点
ここからは、金魚とメダカの共通点について見ていきましょう。
金魚とメダカは、姿が似ているだけでなく、共通点も多くあります。ですから、飼育環境も共通する部分があるんですね。
ですから、前述したようなポイントをおさえることで、いっしょに飼育することが可能です。そのあたりについて掘り下げていきます。
金魚とメダカに必要な水質や水温、環境が似ている
金魚とメダカの飼育環境、共通しているところは次のとおりです。
小金魚とメダカの共通点
- 適している水質がほぼ同じ
- 適している水温が同じ
金魚とメダカは、魚が生きていく上でとても大切な要素である、水質、水温が同じです。ともに、淡水魚で中性の水質を好み、カルキ抜きをした水道水で飼育することができます。
また、適応できる水温は0〜40℃ぐらい、適している水温は18〜28℃とほぼ同じです。そして、急激な水温の変化に弱い、というところも共通しています。
ですから、同じような飼育環境、飼育方法で飼育することが可能なんですね。
金魚とメダカは餌も共通でOK
環境に加えて、金魚とメダカは餌も共通のものをあたえることができます。お店に行くと、金魚用、メダカ用の餌の種類が分かれていますが、大きさがちがうだけで成分は同じです。
ですから、同じ餌を金魚にもメダカにもあたえることができるのです。
粒の大きさに注意する必要がありますが、金魚が小さいうちは同じ大きさのものをあたえることでどちらも食べることができます。
まとめ:金魚が小さい間の一時的であればメダカとの混泳は可能
金魚とメダカの混泳について書きました。
この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 金魚とメダカの混泳ポイントは
- 大きさを合わせる
- 水流をおさえる
- 水換えによる環境の変化をおさえる
- 水質や水温、餌は共通
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。