メダカの泳ぎ方に悩む人「メダカの泳ぎ方の異常について知りたい。泳ぎ方のおかしいメダカがときどきいるんだよね。暴れるように激しく泳いだり、くるくる回転したり、ふらふらしたりする。これって病気なのかな?泳ぎ方が変になる原因はなに?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
メダカの泳ぎ方がおかしい原因と対処方法について書いています
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった水の中で生活する生き物を主に飼育しています。
さて、メダカを飼育していると、泳ぎに異常を発見することがあるかもしれません。
具体的には、次のような異常です。
メダカの異常な泳ぎ方
- 暴れる
- くるくる回転する
- ふらふらになる
- 上下に激しく泳ぐ
このような泳ぎ方が見られた場合は、メダカの体調に異常が発生しているサインです。すぐに対応しないと、メダカが死んでしまう可能性があります。
というわけで、今回はメダカの異常な泳ぎ方の原因と、対処方法について解説します。
メダカの泳ぎ方がおかしい、激しく泳ぐ、暴れる原因は?
では、メダカの泳ぎ方に異常が発生した場合の、原因と対処方法について見ていきます。
メダカが見せる症状によって、原因は異なります。
暴れるように泳ぐのは病気の初期症状
メダカが暴れるように泳ぎ、身体を水槽の底や壁にこすりつけるようなしぐさをする場合は、白点病の初期症状です。
暴れたり、身体をこすりつけるのは、白点病の原因であるウオノカイセンチュウがメダカの身体に寄生することで、身体に違和感や痒みが発生するからです。
この後しばらくすると、メダカの体表に白い点々が見られるようになります。寄生したウオノカイセンチュウが、メダカから栄養分を吸い上げ、目視できる大きさまで成長するからです。
これで立派な白点病のできあがりとなります。
対処方法
症状が見られたら、すぐに塩浴を実施してください。そして、さらに白点病の治療薬であるメチレンブルーを規定量投与して、薬浴を実施してください。
白点病は、初期であれば確実に治癒が見込める病気です。ですから、早期発見、早期治療が重要になります。
なお、塩浴の効果や詳しい方法については、メダカの塩浴(塩水浴)の方法や効果、期間や塩の量についてをご覧ください。
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メダカの塩浴(塩水浴)の方法や効果、期間や塩の量について
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くるくる回転する、ふらふら泳ぐのはアンモニア中毒の可能性
メダカが、くるくると回転するように泳いだり、泳ぎにふらつきが見られるようであれば、アンモニア中毒の可能性が高いです。
アンモニアはメダカにとって猛毒になりますが、アンモニア中毒は飼育水のアンモニア濃度が高まることで発生します。
アンモニアは、メダカの排泄物にふくまれています。ですから、メダカを飼育している以上、発生を避けることはできません。
しかし、環境が整った水槽であれば、生物濾過によってアンモニアは害の少ない硝酸に分解されます。
つまり、アンモニア中毒が発生するということは、生物濾過が正しく機能していないことが考えられます。
生物濾過が正しく機能しない原因は、生物濾過に必要なバクテリアに異常が発生しているからです。
具体的には、次のような原因が考えられます。
生物濾過が機能しなくなる原因
- 水槽を立ち上げたばかりでバクテリアが発生していない
- 餌の量を急激に増やしたことで、排泄物が激増した
- メダカの数を増やしたことで、排泄物が激増した
- フィルターの濾材を水道水で洗った
生物濾過が機能していない場合は、機能するようになるまで、水換えによってアンモニアを排出する必要があります。
バクテリアは、新しい水槽であれば約1ヶ月ぐらいで定着します。それまでは、3日~1週間に1回のペースで水換えをするようにしてください。
飼育初心者のかたがやりがちな失敗として、フィルターの濾材を水道水で洗ってしまうというものがあります。
水道水にふくまれている塩素は、バクテリアを死滅させてしまいます。ですから、生物濾過が機能しなくなるのです。
適切なフィルター掃除のしかたについては、失敗しないメダカのフィルター掃除の方法をご覧ください。
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失敗しないメダカのフィルター掃除の方法
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対処方法
ところで、アンモニア中毒を起こしているメダカへの対処方法ですが、残念ながら確実に回復する方法はありません。
むしろ、泳ぎの異常が出る時点で、手遅れである場合がほとんどです。
症状が出ていないメダカをすくうために、水換えなどによって飼育水のアンモニア濃度を下げるようにしてください。
そうすることで、症状が出ているメダカも、奇跡的に回復することがあるかもしれません。
上下に激しく動くのはpHショックの可能性
メダカが上下に激しく泳ぐ場合は、pHショックの可能性が考えられます。
pHショックとは、飼育水の水質が急激に変化したことにより、メダカがショック状態を起こすことを言います。
たとえば、次のような場面でpHショックを起こす可能性があります。
pHショックを起こす場面
- 水合わせをしないでメダカを本水槽に入れた
- 長期間水換えをせず、一度に大量の水換えをした
なお、水換えをした後にメダカが活発に泳ぐのは、水がきれいになったからではなく、水質の変化に驚いているからです。
その変化に刺激を受けて、活発に泳ぐようになるんですね。それがさらに大きくなった場合に、pHショックを引き起こす可能性があります。
対処方法
pHショックを起こしているメダカについても、適切な対処方法はありません。残念ながら、死んでしまう可能性が高いですね。
ですから、pHショックを起こさないように飼育することが重要になります。
新しく飼育する場合は、必ず水合わせをするようにしてください。また、水換えをする場合は、できるだけ水質の変化が大きくならないようにしてください。
水合わせの詳細については、超重要!メダカの水合わせの方法を解説しますをご覧ください。
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飼育したばかりのころに激しく動くのは環境になれていないから
ペットショップなどからメダカを購入し、自宅で飼い始めのころについては、ちょっとした物音などによってメダカが急な動きをすることがあります。
これは、メダカが新しい環境になれていないためです。なにが起こるかわからない不安から、過敏に反応して泳ぐんですね。
特に身体に異常が発生しているわけではありません。
対処方法
時間の経過とともに環境になれ、物音にも動じなくなっていきます。
特別な対処をする必要はありません。
求愛行動でもくるくる回る
1匹のメダカが、もう1匹のメダカの前でくるっと回る泳ぎをしている場合は、オスのメスに対する求愛行動です。
オスは、メスの下から寄り添うように近づき、そして目の前でくるっと回ってアピールするのです。
メスがオスを受け入れると、上下で重なり合うようにして産卵と放精が行われます。
対処方法
求愛行動の場合は、成功すると産卵が始まります。稚魚を育てるのであれば、メダカが産卵した後に卵を取り出し、親魚と分けて飼育するようにしてください。
そのままいっしょにしておくと、親魚が卵を食べてしまうからです。
メダカの泳ぎ方がおかしい、激しく泳ぐ、暴れる原因は?:まとめ
メダカの泳ぎ方に異常が発生した場合の原因と対処方法について書きました。
泳ぎがおかしいと感じたら、それはメダカの体調に異変が起こっている証拠です。できる限り早く対処することで、メダカが死んでしまうリスクを減らすことができます。
ですから、普段からしっかりと観察し、異常が見られたらすみやかに対処するようにしてください。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。