金魚の飼い方

金魚の砂利はどれくらいの量(厚さ)敷けばいい?

2021年6月6日

金魚の砂利の量を知りたい人「金魚の水槽にはどれぐらいの量、厚さの砂利を敷けばいいのか知りたい。金魚の水槽には砂利を敷いたほうがいいって聞いたんだけれど、どれぐらいの量の砂利を敷けばいいのかな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚の飼育に必要な砂利の量や厚さについて書いています

こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚の水槽に敷く砂利、その量や厚さについて悩んだことはないですか?

砂利は生物濾過に必要なバクテリアの棲処となる、重要な役割を持っています。しかし、量や厚さが適切でないと、効果を十分に発揮してくれません。それどころか、掃除という手間を増やすだけになります。

というわけで、今回は金魚の水槽に敷く砂利の量や厚さについて解説していきます。

金魚の砂利はどれくらいの量(厚さ)敷けばいい?

では、金魚の水槽に敷く砂利の量や厚さについて書いていきます。

理想的な砂利の量、厚さを確認する前に、そもそも砂利の役割はなにか、という点を見ていきたいと思います。

砂利の主な役割とは?

金魚の水槽に砂利を敷く主な目的は、飼育水の浄化作用を働かせるためです。

水槽では、基本的に3つの濾過作用を使って金魚を飼育します。3つの濾過作用とは、物理濾過、生物濾過、化学濾過です。このうち、生物濾過がもっとも強力な浄化作用を発揮します。

生物濾過とは、水槽の汚れをバクテリアによって分解し、水をきれいにする濾過のことを言います。バクテリアは、フィルターの濾材や飼育水、そして砂利を主な棲処とします。

つまり、砂利はただの飾りではなく、生物濾過を機能させるための役割を担っているのです。

理想的な砂利の量や厚みとは

砂利による生物濾過を適切に機能させる重要なポイントとして、砂利の量と厚さがあります。

生物濾過がきちんと働くベストな砂利の厚さは、1〜2cmです。なぜなら、飼育水が砂利の中をほどよく流れることができるからです。

生物濾過が機能するためには、水の循環が必要になります。水が流れることによって、バクテリアと汚れが接し、水が浄化されるからです。

砂利の量が少なく、薄い場合

砂利の量が少ないと、バクテリアが棲み着くことができる場所が減ります。水の通りが良くなり、砂利の掃除も楽になりますが、バクテリアが少ない分、浄化作用が低下します。

ですから、底砂利を敷いているメリットを十分に活かすことができなくなります。

砂利の量が多く、厚い場合

逆に、砂利の量を多くした場合はどうでしょうか?

砂利を多くすると、バクテリアが棲み着ける場所は増えます。かといって、単純にそれだけバクテリアの数が増えるかと言うとそうではありません。

なぜなら、砂利の厚みがありすぎると、下の層には水が循環せず、浄化性が得られないからです。そのうえ、掃除の手間も増えることになります。

ですから、砂利を厚く敷けばいい、というものでもありません。

砂利の種類によっても厚さが変わる

ベストな厚みとして1〜2cmと書きましたが、これは砂利の種類によっても変わってきます。粒の細かい砂利や砂を用いた場合は、1〜2cmでも下の層への水の循環が低下します。

逆に、粒の大きな砂利を使用した場合は、砂利同士の隙間が大きくなるため下の層にも水が循環しやすくなります。ですから、厚めに敷いても効果を得ることができます。

生物濾過にはどんな砂利が良い

金魚水槽の砂利の選択には、見た目などの要素を考えながら選ぶ人もいるでしょう。砂利の色や形でも、水槽の印象は変わりますからね。

ただし、生物濾過をメインの目的として考えた場合、バクテリアが棲み着きやすい砂利を選ぶ必要がありますよね。

生物濾過には、どのような砂利が適しているのでしょうか?

生物濾過に適している砂利

  • 粒が程よく細かい
  • 表面に凹凸がある、もしくは多孔性

バクテリアは、砂利の表面に棲み着きます。ですから、ある程度の表面積が必要になります。なので、砂ぐらい粒が小さいと、たくさんのバクテリアが棲み着くことはむずかしくなります。

また、表面がつるつるしている形状でも、棲み着きにくいですね。ざらざらしていて、そのうえ多孔質(細かい孔がたくさんある)のものが適しています。

私が愛用しているのは、五色石です。ほどよい粒の大きさで、多孔質ではありませんが、バクテリアが棲み着きやすい形状をしています。

また、純粋に生物濾過の作用だけを発揮してくれるので、平常時の底砂利として適しています。

麦飯石の砂利が市販されていますが、砂利が汚れを吸収する役割を持っているため、交換する手間が発生します。

なぜなら、吸収効果は一定の量を超えると発揮されなくなるからです。

汚れのひどいときや、生物濾過が十分に機能していないときに有効な砂利と言えます。

もちろん、化学濾過を発揮しなくなっても、そのまま生物濾過のために使い続けるというのもありではありますが。

まとめ:生物濾過を適切に発揮させるには掃除が必要

金魚の砂利はどれぐらいの量、厚さを敷けばいいのかについて書きました。

底砂利の主な役割は、生物濾過に必要なバクテリアの棲処になることです。そのために必要な大きさ、形状の砂利を選び、適切な量、厚さで配置するようにしてください。

なお、砂利が機能するためには、適切なメンテナンスが必要です。砂利に汚れが溜まると、水の循環が減少するからです。

また、汚れ長く砂利にとどまっていると、水質を悪化させる原因にもなります。

掃除の頻度や方法などについては、金魚水槽の砂利の掃除の方法【プロホースで楽ちん掃除】をご覧ください。

参考記事
やりすぎは危険!金魚水槽の砂利の正しい掃除方法

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そうすれば、水槽の安定に大きな効果を発揮してくれます。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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