秋の金魚の水換えについて知りたい人「秋の金魚の水換えについて知りたい。金魚は季節に応じて水換えの頻度や量を変えないといけないって聞いた。どうして変える必要があるのかな?あと、具体的にどれぐらいの頻度で、どれぐらいの量の水換えをすればいいのか知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚は季節に応じて飼育方法が異なります。なぜなら、金魚は変温動物だからです。
変温動物は、気温に合わせて活動量などが変化します。ですから、その活動量に合わせて飼育方法全体を調整しなければならないのです。
もちろん、水換えの頻度や量についても、秋の気温、そして気温の影響による水温の変化に合わせて変えていく必要があります。
具体的にいうと、秋の上旬は残暑によって夏と同様の水換えが必要になりますが、徐々に朝、晩の冷え込みが見られ、餌の量を減らすと同時に水換えの頻度も減らしていきます。
そして、秋も深まった下旬になってくると、水換えの頻度や量をさらに減らしていく必要があります。
というわけで、今回は秋の金魚の水換えについて解説していきます。
【金魚】秋の水換えの頻度や量、注意点を解説します
では、金魚の秋の水換えの頻度や量について書いていきます。その前に、まずは秋の気温と金魚の状態の変化についておさえておきましょう。
秋の気温と金魚の状態の変化
季節の気温は、年によってちがってきます。それに、地域によっても変わってくるので、一概には言えません。とはいえ、夏とくらべると気温は低下します。
夏が終わって秋口のころは、まだまだ残暑が厳しいこともめずらしくなく、金魚も夏と同様に元気に泳ぎ回っているでしょう。
ただ、朝晩の気温は下がり、ちょっと肌寒く感じる日も出てきます。つまり、日中との朝晩の気温差が大きくなることが多いですよね。
金魚は周りの温度に合わせて体温が変化する「変温動物」です。そして、温度の変化は活動量や身体の能力に影響をあたえます。
変化する能力の中でも特に注意が必要なのは、消化能力です。なぜなら、水温の低下によって 消化能力が下がっているにもかかわらず、餌をたくさんあたえてしまうと消化不良を起こすからです。金魚にとって消化不良は、転覆病をはじめとする様々な病気の原因となります。
金魚の消化不良の原因と改善方法について【餌やりがポイントです】
金魚の消化能力がもっとも高くなる水温は、25~28℃ぐらいです。温度が下がるにつれて、消化能力も低下していきます。ですから、それに合わせて餌を減らしていかなければなりません。そして、10℃を下回ったら、餌を完全にあたえないようにします。
秋は1日の中でも気温が変わりやすい時期になります。そして、気温が徐々に低下していくので、金魚にとって病気になりやすい季節でもあります。しっかりと観察しながら、餌の量を調整するようにしてください。
餌の量に合わせて水換えの頻度を調整
さて、本題の水換えについて見ていきましょう。
水換えの頻度は、あたえる餌の量とリンクします。なぜなら、餌の量によって金魚の排泄物の量が変化し、水の汚れ具合が変わるからです。
ですから、餌をたくさんあたえる場合は水換えの回数を増やす必要があり、餌の量が少ない場合は水換えの回数を減らしても大丈夫になります。
ちなみに、具体的な頻度についてですが、使っているフィルターの種類や金魚の数、そして餌の量といった要素によって水槽ごとに変わってきます。
とはいえ、一般的には2週間に1回程度の水換え、が基本ベースになります。これをベースに頻度を調整するといいですね。
まとめると、次のようになります。
水換えの量については半分をベースとし、水温が高いうちは2/3まで量を増やしてもいいでしょう。逆に、水温が低下してきたら、1/3程度にとどめておいたほうが、金魚の負担を軽減することができます。
秋の水換えの注意点とは
ここからは、秋の水換えの注意点について書いていきます。水換えは金魚の生活空間を大きく変えてしまう行為でもあります。まちがった水換えは金魚に大きな負担をあたえ、死なせてしまうこともあります。
ここでは、特に秋におさえておきたいポイントをあげていきます。
新水の水温合わせを適切に
水換えをする際は、飼育水の水温と新しい水の温度を合わせなければなりません。水温差がある新水を入れると、飼育水の温度が急激に変化するからです。
金魚は水温の急激な変化に弱く、大きなストレスになります。ストレスは免疫力の低下につながり、病気の原因となります。
飼育水と新水の水温差をなくす、というのは季節関係なく必要ですが、秋は気温の変化が激しいため、特に注意が必要です。というのも、水道水の温度が変わりやすいからです。
ですから、その時々できちんと水温を確認し、合わせるようにしてください。
屋外飼育の場合は量に注意
屋外飼育の場合、秋は冬にむけて青水を維持していくことがポイントになります。青水は厳しい冬の寒さから金魚を守ってくれるからです。
青水を維持するには、水換えの量に注意が必要です。水換えの量が多すぎると、あっという間にサラ水(透明な水)に戻ってしまいます。夏とくらべると太陽の光が弱いために、藻の光合成が低下するからです。
なので、屋外飼育の秋の水換えは、量をできるだけ少なくして頻度を増やしてください。そうすることで青水の濃さを調整し、冬に向けて維持できるようになります。
【金魚】秋の水換えの頻度や量、注意点を解説します:まとめ
金魚の秋の水換えの頻度や量、注意点について書きました。
秋は気温が変わりやすく、そして冬に向けて低下していきます。気温の不安定さは金魚にとって病気になるリスクを高めます。さらなるストレスにならないよう、水換えの負担を減らしてあげてください。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。