金魚のエラ病に悩む人「金魚のエラ病について知りたい。なんだか金魚の調子が悪いんだけど、体表には異常が見られない。もしかしたらエラ病ってやつかなって思っているんだけれど、エラ病ってどんな症状があるの?あと、どのように治療したらいいのかしら」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
金魚のエラ病の原因、症状、治療方法について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚のふるさと、奈良県大和郡山市に生まれ育ち、大和郡山市から金魚マイスターに認定されています。
さて、金魚の病気の中でも、非常に治療がむずかしいとされているのがエラ病です。
というのも、エラ病とはエラが冒される病気の総称で、原因が特定しにくいからです。
また、エラ病には、病気に気づきにくいという特徴もあります。
えらの中の異常は外見からはわからないので、発見が遅れてしまうのです。
その上、えらは呼吸をする器官なので、やられてしまうと呼吸ができなくなり、致命傷になります。
ですから、できれば避けたい病気なんですよね。
エラ病の原因として考えられるのは次の通りです。
エラ病の原因
- 病原細菌による感染
- 寄生虫による寄生
治療方法は原因によって異なります。
というわけで、今回はエラ病について書いていきます。
【金魚の病気】エラ病の症状や原因とは?
まず、金魚のエラ病の原因、そして症状について見ていきます。
エラ病は原因が多岐にわたるのと、えら自体がえらぶたに覆われて見えず、異常を確認することが困難です。
そのため、発見が遅れ、手遅れになってしまうケースが多んですね。
ただし、えらの異常を目視できなくても、金魚の異変によって病気に気づくことは可能です。
普段の観察によって金魚の異常を察知し、早期治療に努めてあげてください。
エラ病の症状
エラ病を発症している場合の、金魚に現れる症状についてまとめます。
エラ病の症状
- 水槽内の酸素は十分なはずなのに鼻上げが見られる
- 泳ぎがおかしい
- 突然暴れるように泳ぐ
- 水面に浮かび、ぼーっとしている
- 水槽の底でじっとしている
- えらぶたの動きがおかしい
- 食欲がない
えらは金魚にとって呼吸をする場所です。
なので、えらが冒されると呼吸困難になり、水槽内に酸素があっても鼻上げ行動をするようになります。
また、その異常は泳ぎにもあらわれることがあります。
酸素不足などの影響によって、ふらつくような泳ぎ方になったり、寄生虫などが身体につき、不快感やかゆみによって、砂利に身体をこすりつけたりします。
他にも、明らかに元気がなくなり、長時間水面に浮かんでいたり、逆に水槽の底でじっとしたまま動かなくなったり、さらには食欲が低下するといったことがあります。
えらの動きの異常には、次のようなものがあります。
エラ病によるえらの動きの異常
- 片方のえらしか動かない
- えらの動きが悪い
- 異常な頻度でえらを開閉する
エラ病の原因となる菌や寄生虫など
エラ病の原因をまとめます。
エラ病の原因となる菌など
- カラムナリス(病原細菌)
- フラボバクテリウス(病原細菌)
- キロドネラ(せん毛虫)
- トリコディナ(せん毛虫)
- ミクソボルス(寄生虫)
- ダクチロギルス(寄生虫)
- ギロダクチルス(寄生虫)
カラムナリスは、尾腐れ病の原因になる病原細菌です。
えらに感染すると、エラ腐れ病と呼ばれ、えらが破壊されます。
その他の原因菌や寄生虫についても、えら以外に症状が見られることがあります。
効果のある薬が異なるため、治療が非常にむずかしくなります。
ですから、ピンポイントでの治療というよりは、複数の原因に対して効果のある治療が必要となります。
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エラ病は他の金魚にうつるの?
発生原因が複数あるため、他の金魚にもうつることを前提に治療した方がいいです。
なので、発症している金魚を別水槽や容器に隔離し、治療を実施しましょう。
治療には複数の薬浴を使う場合もあり、金魚への負担が大きくなります。
そのため、まだエラ病になっていない金魚までまとめて治療してしまうと、元気な金魚にダメージをあたえてしまう可能性が考えられます。
ですから、個別に治療するようにしてください。
エラ病の治療方法とは
ここからはエラ病の治療方法について書いていきます。
エラ病は原因を特定するのがむずかしい病気です。
なので、いろいろな可能性を考えて、広範囲に治療する必要があります。
塩浴の実施
まずは、金魚の体調回復や病気治療の基本として、薬浴を実施しましょう。
薬浴については、ほとんどの病気に対して有効です。
なぜなら、病気を治す目的というよりは、日常生活での金魚の負担を減らし、体調を回復する効果があるからです。
ですので、他の薬浴と並行して行うようにしてください。
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エラ病に効果のある薬を見つけるのはむずかしい
さて、エラ病を治療するために使う薬浴ですが、原因と考えられる菌や寄生虫に対応した薬を用意しなければなりません。
エラ病に効果のある薬として考えられるのは次の通りです。
エラ病に効果のある薬剤
- 色素剤・・・・メチレンブルーなど
- 駆虫剤・・・・ヒコサンZ
- 抗菌剤・・・・グリーンFゴールド顆粒
これらの薬をそれぞれ規定量投入し、混合薬浴として塩水浴といっしょに実施することで、治療の効果が望めます。
ただし、薬浴は金魚にとって負担となります。
ですので、まずは単体の薬を使用し、効果が認められなければ次の薬、といった具合に、順番に当てていくというのもひとつの方法です。
ただし、この方法は金魚の負担を軽減できる可能性はありますが、薬がなかなか合わないと、治療が間に合わずに手遅れになることが考えられます。
エラ病を予防する方法
エラ病を予防するポイントとしては、次の通りです。
エラ病を予防する方法
- 水質の悪化を防ぐ
- 水温の激しい変化を避ける
金魚は、水質が悪化すると、病気になりやすくなります。
なので、水換えや底砂利、濾材の掃除を定期的に行い、水質の悪化を防ぎましょう。
また、激しい水温の変化は、金魚にとってストレスになるため、防止してください。
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【金魚の病気】エラ病の症状や原因、治療方法を解説まとめ
金魚の病気、エラ病の原因や症状、治療方法について書きました。
エラ病は原因が多岐にわたるため、非常に治療がむずかしい病気です。
なので、エラ病にならないよう、普段からの水質管理が重要となってきます。
適切に水換えやその他のメンテナンスを実施し、環境整備に心がけてください。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。