金魚の飼い方

金魚鉢で金魚を飼う場合の水換えを解説します

2021年2月9日

金魚鉢で金魚を飼いたい人「金魚は金魚らしく、金魚鉢で飼いたいなぁと思うんだけれど、水換えってどうしたらいいのかな?水槽で飼う場合は2週間に1回ぐらいって聞いたけど、金魚鉢ではどうなの?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚鉢で金魚を飼う場合の水換えの頻度や方法について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、日本には金魚鉢と呼ばれるものがあります。

その名の通り、金魚を飼育するための鉢をさしますが、水槽でフィルターを使って飼育するよりも、少々手間をかけてあげなければなりません。

その代表的なものとして、水換えがあります。

フィルターを使用すれば、ある程度の期間水換えをしなくて済むところが、金魚鉢では頻繁に水換えをする必要があります。

というわけで、今回は金魚鉢で金魚を飼育する場合の水換えについて解説していきます。

金魚鉢で金魚を飼う場合の水換えを解説します

では、金魚鉢で金魚を飼育する場合の水換えについて書いていきます。

金魚鉢は水槽にくらべると、水量が少ない状態で飼育することになります。

そのため、飼育水が汚れやすいというデメリットがあります。

それをふまえて水換えを考えていかなければなりません。

金魚鉢ではフィルターが使えない

金魚鉢は水量が少ないことに加えて、フィルターが使えないという問題があります。

水槽のように各種フィルターを設置することができないからです。

投げ込み式フィルターなら可能では?と思う人もいるかもしれませんが、エアポンプによる泡で水流が発生してしまいます。

金魚は止水性、つまり水の流れが少ない環境を好みます。

ですから、強い水流が発生してしまう環境での飼育は、適していません。

強い水流の中で生活することになると、水に流されないように抵抗しなければならず、体力を無駄に使って弱ってしまう可能性があるからです。
フィルターが使えないということは、飼育水を浄化する濾過作用が働かないことになります。

濾過作用が働かないと、金魚に有毒なアンモニアが分解されず水槽内にどんどん溜まっていくことになります。

金魚はアンモニアが増えた飼育水で生活すると、アンモニア中毒を起こして死んでしまいます。

ですから、できるだけ早く飼育水の外に出してあげなければなりません。

また、フィルターは飼育水に酸素を供給する役割も担っています。

酸素は飼育水が空気に触れることによって取り込まれます。

フィルターを使用している場合は、水が循環しているときや、水槽内に戻る際、ぶくぶくの泡が割れることによって水面に揺れが発生します。

水面に揺れが発生すると、飼育水が空気に触れる面積が増えるため、水中に酸素が取り込まれるのです。

しかし、フィルターを使用しない場合は飼育水が空気に触れる面積が小さくなるため、十分な酸素が取り込めない状態となります。

特に間口がせまい金魚鉢の場合、自然に空気に触れる面積も小さくなるため金魚が酸欠を起こすリスクが高くなるのです。

金魚鉢の水換えは基本毎日

ですから、フィルターを使用しないで飼育する場合は、アンモニアを飼育水から排出するためと飼育水に酸素を供給するために頻繁な水換えが必要になります。

フィルターを使わないで飼育する場合の基本的な水換えの頻度は、毎日です。

そうでないと、金魚がアンモニア中毒になったり、酸欠になってしまいます。

半分〜全量の水を交換する

毎日水換えしないといけないとして、どれぐらいの量の水換えが必要でしょうか。

交換するべき量は、金魚鉢の半分から全量です。

これぐらいの量を交換しないと、金魚に悪影響が出る可能性があります。

ただし、1日水換えを怠ったからといって、いきなり死んだり病気になったりする可能性は少ないです。

しかし、ダメージは着実に蓄積されてしまうので、なるべく毎日水換えを実施してあげてください。

金魚鉢の水換えの注意点と楽な方法

小さな金魚鉢で飼育する場合の水換えについて書きました。

ここからは、水換えをする際の注意点と、水換えの負担を軽減する方法について書いていきます。

毎日のことなので、ダメージにしろメリットにしろ積み重なると大きなものになります。

ぜひ、確認していただけたらと思います。

飼育水と新水の水温差に十分な注意が必要

金魚の水換えをする場合、今の飼育水と新しく入れる水の温度差をできるだけないようにしなければなりません。

なぜなら、金魚は急激な水温の変化に弱いからです。

また、金魚鉢は水量がとても少ないです。

大きな水槽であれば、少々の水温差があっても飼育水の温度変化はおさえられますが、金魚鉢だと直接影響を及ぼすことになります。

デジタル水温計でしっかりと測り、温度差を極力無くすようにしてください。

効率よく水換えするために金魚鉢2つ準備する

水換えの手間を省きたい人は、同じ金魚鉢を2つ用意するという方法があります。

新しい水を入れた金魚鉢を、今使っている金魚鉢の横に並べておくだけで1日もあれば勝手に水温が同じになります。

ですから、水温を調整して合わせる必要がなくなります。

そして、金魚だけを移動すればそれだけで全量の水換えの実施が完了します。

そして空いた金魚鉢に、翌日のための新水を準備すればOKです。

もちろん金魚を移動させるのではなく、金魚鉢の水を入れ替えるという形でもかまいません。

いずれにしろ、手間がはぶけることはまちがいありません。

小さなことかもしれませんが、毎日実施することですから長期的にはかなりの負担軽減となります。

金魚鉢で金魚を飼う場合の水換えを解説します:まとめ

金魚鉢で金魚を飼う場合の水換えについて解説しました。

水量が少ない中での飼育になるので、水換えはとても重要です。

毎日、確実に交換してあげてください。

そして、交換する際は手間をなるべくはぶくようにしましょう。

金魚鉢を2つ用意し、金魚を移動する方法を用いればかなり負担が軽減されるはずです。

参考になれば幸いです。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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