金魚の飼い方

【金魚】底面フィルターの使い方やメリット、デメリットを解説します

2021年5月6日

底面フィルターについて知りたい人「金魚に底面フィルターを使いたいと思っている。そこで、底面フィルターの仕組みや使い方を知りたいんだよね。あと、どんなメリット、デメリットがあるのかな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

底面フィルターの仕組みや使い方、メリット、デメリットについて書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、水槽で使用するフィルターのひとつに、底面フィルターがあります。

投げ込み式フィルターや上部フィルターなど、メジャーなフィルターとくらべてあまり知られていないかもしれませんが、実は安価で濾過能力の高いフィルターです。

水槽の底に敷いている砂利などを濾材代わりにするため、強力な生物ろ過を発生させることができるんですね。

というわけで、今回は底面フィルターの仕組みや使い方、メリット、デメリットについて解説していきます。

【金魚】底面フィルターの仕組みや使い方、メリット、デメリットを解説します

では、底面フィルターについて書いていきます。

まずはその仕組や使い方を説明します。

そして、底面フィルターの持つメリット、そしてデメリットについて見ていきましょう。

底面フィルターとは?仕組みや使い方

底面フィルターは、エアポンプで発生する泡の浮力によって水を循環させる仕組みです。

上部フィルターではポンプで水を吸い上げて濾過槽を通し、また水槽に戻す、という形になりますが、底面フィルターでは水槽の底から水を吸い上げ、そして水槽に戻すという形になります。

使い方は次のようになります。

底面フィルターの使用方法

  • 水槽の底に本体を設置する
  • 本体の上に2〜3cm砂利を敷く
  • エアポンプで空気を送り、水を循環させる

上部フィルターの濾過槽にあたる部分が、底砂利になります。

ですから、底面フィルターでは砂利が濾材の働きを担うことになるんですね。

底面フィルターのメリット

次に底面フィルターの仕組みから、どのようなメリットがあるのかについて書いていきます。

メリットが豊富な優れたフィルターであることがわかっていただけると思います。

濾過能力が高い

底面フィルターは、かかるコストにくらべるととても濾過能力の高いフィルターです。

なぜなら、生物濾過に使える濾材の量が多いからです。

生物濾過の能力は、基本的に使用できる濾材の量によって変わります。

濾材の量が多いほど生物濾過もアップするのです。

底面フィルターでは、底砂利を濾材として使用します。

ですから、上部フィルターや外部フィルターとくらべて、濾材の量が多く使えるのがわかっていただけると思います。

なので、他のフィルターよりも生物濾過の能力が高いのです。

ランニングコストがかからない

そんな、強力な濾過を発揮してくれる底面フィルターですが、費用面でもメリットがあります。

ランニングコストがかからないんですね。

ほとんどのフィルターは、定期的に濾材や綿を交換する必要がありますが、砂利を濾材にしている底面フィルターでは、その必要がありません。

底砂利がだめになってしまう、なんてことは基本的にありませんものね。

一度導入してしまえば、財布に優しいフィルターと言えるでしょう。

砂利の中の腐敗を防止できる

底砂利を敷いている水槽で注意が必要なのが、砂利の中の腐敗です。

砂利には金魚のふんや食べ残しの餌がたまり、時間の経過とともに腐敗してしまいます。

しかし、底面フィルターでは底砂利に水を循環させているため、腐敗を防ぐことができます。

また、フィルター自体を適切に稼働させるために、底砂利のこまめな掃除が必要になってくるので、そういう意味でも腐敗を防止することができますね。

吸い込むリスクが少ないため、稚魚にも使用可能

底面フィルターは、稚魚に使用するにも適しています。

なぜなら、稚魚の吸い込みを防ぐことができるからです。

他のフィルターでは水を吸い込む力が強いため、どうしても稚魚がフィルターに吸い込まれてしまいます。

しかし、底面フィルターは、広い面積で水を吸い込むため水流を軽減することができるのです。

ですから、稚魚が底砂利に近づいても、吸い込まれてしまうとか、泳げなくなるといった心配がありません。

水槽内の見た目がすっきり

水槽の見た目がすっきりするのも、底面フィルターのメリットです。

なぜなら、底面フィルターれあれば、パイプ以外目に見えることがないからです。

本体は底砂利に隠れていますからね。

ですから、水槽を観賞するときに邪魔にならないんですね。

水槽内の見た目をすっきりとすることができます。

他のフィルターと連結して濾過能力アップ

底面フィルターは、単独で設置するのもいいですが、他のフィルターと連結することでさらに大きな濾過能力を発揮することができます。

たとえば、上部フィルターや外部フィルター、壁掛けフィルターの吸水パイプに底面フィルターを連結させるのです。

それによって、砂利と各フィルターの濾過の機能を使用することができます。

メーカーによっては、連結のためのジョイントを標準で準備しているところもあります。

たとえば、GEXの底面フィルターでは、上部フィルターなどの吸水パイプと連結するためのジョイントが最初から入っています。

個人的にはおすすめですね。

底面フィルターのデメリット

強力な濾過能力を発揮してくれる底面フィルターですが、デメリットもあります。

導入する前に、デメリットについてもおさえておきましょう。

掃除に手間がかかる

底面フィルターのデメリットは、掃除に手間がかかることです。

底砂利に汚れが溜まって目詰まりをすると、濾過の能力が低下するからです。

ですから、こまめに底砂利を掃除する必要があるのです。

とはいえ、毎回底砂利を水槽から出して洗わないといけないわけではありません。

それこそ、ものすごい手間になりますからね。

水槽の底砂利を掃除するには、プロホースという道具を使います。

プロホースは、飼育水を排出すると同時に砂利の中の汚れを吸い出してくれる道具になります。

砂利が目詰まりすると、濾過能力が低下してしまうため、掃除などのメンテナンスが重要になりますね。

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敷く砂利などが限定される

2つ目のデメリットは、水槽の底に敷く砂利が限られてしまうということです。

たとえば、次のようなものは、底面フィルターの底砂利には適していません。

適さない底砂利

  • 底面フィルターが詰まってしまうほど小さい粒の砂利
  • くずれやすいソイル

基本、フィルターの目が詰まってしまうような素材、大きさのものは使えません。

ソイルについても、時間とともにくずれてくるので、フィルターの目詰まりの原因となります。

あと、砂はフィルターの目を通ってしまうので、これもアウトですね。

逆に、底砂に向いている素材は、フィルターの目が詰まらない粒の大きさがあり、穴がたくさん開いている多孔性のものになります。

一般的に、金魚の底砂利に使用される砂利でも問題ありません。

私は五色石を使用していますが、まったく問題なく機能しています。

すでに稼働している水槽への設置が大変

これから新たに立ち上げる水槽だと問題ないのですが、すでに底砂利を敷いて稼働している水槽の場合、底面フィルターを設置するのは手間がかかります。

なぜなら、設置するためには、一度砂利をすべて水槽から出す必要があるからです。

底面フィルターは水槽の一番下に敷く形になります。

その上に濾材として砂利を敷くため、すでに稼働している場合は砂利をいったん外に出す必要があるのです。

かなり手間の発生する作業ですよね。

ですから、底面フィルターは最初の段階から導入したほうが良いですね。

水草が植えられない

最後に、金魚ではあまり問題にならないかもしれませんが、底面フィルターは水草水槽には適していません。

なぜなら、砂利の敷く深さが取れないため、水草が植えにくいからです。

また、水草が根を生やすのもむずかしいですね。

金魚の場合、水草を入れても食べてしまうことが多いので、金魚自体が水草水槽に向いていないといえますけどね。

【金魚】底面フィルターの使い方やメリット、デメリットを解説します:まとめ

底面フィルターの使い方や、メリット、デメリットについて書きました。

コアな飼育者でない限り、底面フィルターを知らない人は多いのではないでしょうか?

私も初心者のころは、その存在を知りませんでした。

しかし、いまでは全水槽に上部フィルターと連結する形で導入しています。

濾過能力のアップで、非常に助かっていますね。

ぜひ、みなさんも使ってみてください。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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