金魚について

金魚は上からの姿が魅力的!上見(うわみ)を楽しもう

金魚の上見の魅力を知りたい人「金魚って上から見たほうが魅力的だって聞いたことがある。ほとんどの人が水槽で飼っているから、上から見ることは少ないと思うんだけれど、上から見たほうが魅力的なのはどうしてなのかな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
金魚は上から見たほうが魅力的に見える理由について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。

さて、みなさま、金魚を上から見たことはあるでしょうか?

ペットショップなどではだいたい水槽で販売されているし、家での飼育でも水槽で飼う人がほとんどでしょうから、上から見ることは少ないかもしれません。

でも、金魚は本来、上から見ることでその魅力が十分に発揮されるようになっています。

というわけで、今回は金魚を上から見たときの上見の魅力について解説していきます。

金魚は上からの姿が魅力的!上見(うわみ)を楽しもう

では、金魚を上から見たほうが魅力的に見える理由について書いていきます。

そして、上から見る飼育方法や、上から見ることでその魅力が最大限に発揮されるおすすめの品種についても書いていきます。

金魚は上見が魅力的な理由

金魚はどうして上から見たほうが魅力的なのでしょうか?

金魚が中国から日本にやってきたのは、室町時代の1502年です。

そして、一般庶民の間に金魚飼育が広がったのは、江戸時代以降のことです。

当時は、現在のようにガラスの水槽がありませんでした。

金魚は桶や陶器の器などで飼育し、上から見るのが一般的だったのです。

ですから、上から見た時にいかに美しく見えるか、という観点で金魚は品種改良されてきたのです。

現在は室内で水槽で飼育する人がほとんどです。

なので、本来の金魚の魅力を感じにくくなっています。

とはいえ、個人の好みもあるので、上見で飼育しないのはまちがい、というわけではもちろんありません。

横からの姿も十分魅力的ですし、最近では水槽飼育による横からの姿を考えて作られている金魚もあります。

オランダ獅子頭は、昔は現在より胴が長い体型が好まれていましたが、水槽が普及することによって、胴が短い丸い体型の流通が増えるようになりました。

丸いほうが横から見たときにかわいらしいからです。

ですが、上から飼育する機会も、ぜひもっていただきたいですね。

新たな金魚の魅力を感じることができるはずです。

上見を楽しむ飼育方法は?

では、金魚の上見での観賞を楽しむためには、どのように飼育したらいいでしょうか。

上見での飼育環境は、次のようになります。

上見を楽しむ金魚の飼育方法

  • プラ舟などの容器で飼育する
  • 屋外で飼育するケースが多い
  • 上から見やすいよう投げ込み式フィルターを使用

上見を楽しむ場合、容器はプラ舟が適しています。

プラ舟とは、セメントなどを混ぜるための容器です。

金魚は間口が広く、底の浅い容器で飼育するのが適しています。

それに、プラ舟は丈夫で安価なため、手に入れやすいというメリットもあります。

ですから、プラ舟で飼育するのがおすすめですね。

金魚の屋外飼育の容器にはトロ舟(プラ舟)が最適な理由とは?

プラ舟で飼育する場合は、屋内よりも屋外で設置するのが向いています。

屋内だと、物を水没させてしまうリスクが発生するからです。

そして、投げ込み式フィルターを使用するか、エアレーションのみで飼育します。

金魚を屋外で飼育する方法【必要な道具・手順・メリット・注意点】

上見がおすすめの金魚の品種は?

ところで、全体的に上見で観賞するために品種改良されてきた金魚ですが、その中でも特に上から見るために作られている品種があります。

それは、次の3品種になります。

上見を前提に作られている品種

  • 土佐金
  • 蝶尾
  • らんちゅう

土佐金は独特の魅力を持つ尾びれが特徴の品種です。

しかし、その魅力は横見では完全に損なわれてしまいます。

上から見ることによって、本来の形がわかるからです。

ですので、土佐金は上からの姿を楽しめる環境で飼育するのがおすすめです。

それは蝶尾にも言えることです。

蝶尾は、上から見ると尾びれが蝶のような形をしています。

しかし、横から見るとその特徴はわかりません。

横からでは極端にいうと、出目金の劣化版、みたいになってしまいます。

なので、蝶尾も上からの観賞をおすすめします。

【金魚】蝶尾の特徴や種類をご紹介【バリエーション豊かです】

そして、最後は金魚の王様、らんちゅうです。

背びれのない美しい背なり(背中の丸みのこと)が特徴のひとつであるらんちゅうですが、これも上から見ることで魅力は最大化します。

【金魚】らんちゅうとは?特徴や種類を解説します

水槽で金魚の上見を楽しめる?

金魚の上見の魅力をご紹介してきました。

その前提として、屋外でのプラ舟での飼育をおすすめしました。

とはいえ、外で飼育できない人も多いでしょう。

というわけで、個々からは屋内の水槽で上見を楽しむ方法について書いていきます。

屋内の水槽で上見を楽しむ方法

屋内の水槽で上見を楽しむ方法をまとめると、次のようになります。

水槽で上見を楽しむ方法

  • 底の浅いタイプの水槽を使用する
  • 上部フィルター以外のフィルターを使用する
  • スリムな照明を使用する

水槽には、スタンダードなタイプと、「らんちゅう用水槽」といった、底が浅く作られているタイプのものがあります。

上から見るにあたっては、底が浅いタイプの水槽が向いています。

フィルタ―は上部フィルター以外のものを使用してください。

上部フィルターは水槽の上に設置しなければならず、上からの視界を遮ってしまうからです。

45㎝までの水槽であれば、投げ込み式フィルターや水中フィルター、外掛け式フィルターで良いでしょう。

60㎝を越える水槽であれば、それなりの濾過能力が必要になるので、外部フィルターが良いかもしれません。

もしくは、金魚の数を少なくして、投げ込み式フィルターなどで飼育するのもひとつです。

照明については、上部を遮ってしまいますが、金魚を美しく観賞するためには必須のアイテムです。

ですから、できるだけスリムなタイプの商品を選ぶようにしてください。

金魚は上からの姿が魅力的!上見(うわみ)を楽しもう:まとめ

金魚は上からの姿が魅力的である理由と、上見を楽しむ方法について書きました。

私が金魚にはまったのも、上見の金魚の美しさを知ったからでした。

上見には横ではない金魚の魅力が確実にあります。

なぜなら、長い年月をかけて改良を重ね、その美しさに磨きをかけてきたからです。

ぜひ、上見での金魚を楽しんでみてください。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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