メダカの病気など

メダカの立ち泳ぎ病の症状や原因、治療方法とは

2021年11月28日

メダカの立ち泳ぎ病に悩む人「メダカの立ち泳ぎ病に悩んでいる。メダカが普通に泳がずに、まるで立ち上がったような姿で泳ぐようになってしまった。これって立ち泳ぎ病っていうものだと聞いたんだけれど、このまましていたらどうなるのかな?また、原因ってなんだろう?」

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この記事の内容

メダカの立ち泳ぎ病の症状や原因、治療方法について書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、メダカの病気のひとつに、立ち泳ぎ病というものがあります。

メダカがまるで立ち泳ぎをしているような状態になってしまうことから、この名前がついています。

発症したメダカは、普通に泳ぐことができなくなるんですね。

というわけで、今回はメダカの立ち泳ぎ病について解説します。

メダカの立ち泳ぎ病の症状

メダカの立ち泳ぎ病の症状は、病気の名前の通り立ち泳ぎ状態になってしまうというものです。

通常のメダカが横を向いて姿勢を維持するのに対し、立ち泳ぎ病のメダカは、頭を水面に、そして尾びれを水槽の底に向けた状態になってしまうんですね。

そして、普通に泳ぐことができなくなります。

メダカの立ち泳ぎ部の原因とは

では、メダカの立ち泳ぎ病の原因について見ていきましょう、と言いたいところですが、実はメダカの立ち泳ぎ病については、明確な原因がわかっていません。

ですから、これまでの経験や、その他の情報を元に、立ち泳ぎ病の原因と考えられる可能性のある事柄について見ていきたいと思います。

考えられる原因をまとめると、次のようになります。

立ち泳ぎ病の原因

  • 水質が悪化している
  • 細菌に感染している
  • 先天的な問題
  • 浮き袋が損傷している
  • 餌の食べ過ぎや消化不良
  • 寿命が近い

それぞれ掘り下げて行きます。

水質が悪化している

水質の悪化が、立ち泳ぎ病の原因のひとつと言われています。

メダカは水中で生活する生き物です。ですから、水質が体調にダイレクトに影響を及ぼします。

水質が悪化すると、メダカのストレスになり、体調をくずすしてしまうのです。

その結果あらわれる症状のひとつとして、立ち泳ぎ病が考えられるんですね。

細菌に感染している

立ち泳ぎ病の原因が、なにかしらの病原細菌による感染であることも考えられます。

病原細菌の感染によって、神経系が破壊され、普通に泳ぐことができなくなっている推測できるからです。

とはいえ、原因菌がはっきりしないため、薬浴による治療はなかなかむずかしいですね。

効果のある治療薬がわからないからです。

先天的な問題

先天的な奇形などによって、立ち泳ぎ病が発症することも考えられます。

その奇形が、内臓や神経系などの体内で起こり、成長してから不具合としてあらわれると推測できるからです。

メダカは、卵が孵化するときの環境によって、奇形をもった稚魚が発生します。

身体の表面に現れる奇形であれば、目視で確認できるので把握しやすいですが、体内で発生している場合、外見から知ることができません。

そのような奇形が、立ち泳ぎ病の原因となっている可能性があります。

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浮き袋が損傷している

浮き袋の損傷によって、メダカが身体のバランスを取れなくなっているということも考えられます。

メダカにとって浮き袋は、水中の中で姿勢を保ったり、移動したりする際に重要な器官だからです。

メダカの体内には、浮き袋という器官があります。メダカは、浮き袋に空気を入れたり抜いたりして、水中で身体のバランスを保っているんですね。

ですから、浮き袋が傷ついて空気の調整ができなくなると、水中でまもともに生活できなくなります。

餌の食べ過ぎや消化不良

餌の食べすぎや消化不良が、立ち泳ぎの原因とする説もあります。転覆病の症状に通ずるものがあるからです。

転覆病とは、餌の食べすぎや消化不良によって身体のバランスを失い、水面に浮いてもぐれなくなったり、お腹を上に向けて、まるで舟が転覆したような状態になる病気です。

転覆病の主な原因は、餌の食べすぎや消化不良によって体内にガスが溜まることです。

その結果、身体のバランスが保てなくなるんですね。

また、ガスが浮き袋を圧迫し、損傷してしまうことによって起こるとも言われています。

寿命が近い

最後は、寿命が関係しているという説です。

寿命が近いと、普通に泳ぐことができなくなり、立ち泳ぎ状態になってしまうと考えられるからです。

メダカが普通に泳ぐためには、それなりの体力が必要になります。寿命が近づいてくると、姿勢を維持する力がなくなり、立ち泳ぎの状態になってしまうということです。

もし、立ち泳ぎ病を発症しているメダカが痩せてきているようなら、寿命が近づいたことによって発症している可能性があります。

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メダカの立ち泳ぎ病の治療方法

前述したように、メダカの立ち泳ぎ病の原因ははっきりとわかっていません。

ですから、治療方法が確立していないんですね。

ただ、原因として推測されることに対しての対処方法はあるので、それを実施して改善を目指してください。

まとめると、次のようになります。

立ち泳ぎ病の改善方法

  • 水質の悪化を改善する
  • 餌をひかえる、絶食する

それぞれ掘り下げていきます。

水質の悪化を改善する

水質の悪化が原因で立ち泳ぎ病を発症している場合は、水質を改善することで回復する可能性があります。

ですから、水質の悪化の原因となっていることがらを排除してください。

具体的には、水換えの実施やフィルター、底砂利のメンテナンスです。

水換えをすると水質は改善されますが、フィルターが正しく機能していなかったり、底砂利に汚れが溜まっていると、すぐに水が汚れてしまいます。

水換えをいくらしても、水質が悪化してしまうことになるため、その場合は根本の解決を図る必要があります。

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餌をひかえめにする、絶食する

餌の食べ過ぎによって立ち泳ぎ病が発生している場合は、餌の量を減らしたり、一時的に絶食することによって改善される可能性があります。

腸内環境を改善することが、身体のバランスを整えることにつながるからです。

餌をあたえないと餓死してしまうのでは?と心配になるかもしれませんが、2~3日であれば死んでしまうことはありません。

ですから、いったん餌を止めて、回復が見られるかどうか確認してください。

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メダカの立ち泳ぎ病の症状や原因、治療方法とは:まとめ

メダカの立ち泳ぎ病について書きました。

この記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • 立ち泳ぎ病とは、メダカが縦に泳ぐようになる症状
  • 原因ははっきりとわかっていない
  • 水質の悪化や浮袋の損傷、細菌感染、先天性の奇形、消化不良、寿命が推測される
  • 水質の悪化や消化不良に対応し、改善を図る

立ち泳ぎ病まとめ

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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