メダカの繁殖

メダカの卵を孵化させる最適な水の温度(水温)とは

2021年9月3日

メダカの卵を孵化させる最適温を知りたい人「メダカの卵を孵化させるために、最適な水温を知りたい。メダカが卵を産んだ。孵化させて稚魚を育てたいと思っているんだけれど、卵を孵化させるのに最適な水温って何度なんだろう?低かったり、高かったりするとなにかデメリットがあるのかな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

メダカの卵を孵化させるための最適な水温について書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、主に水の中で生活する生き物を飼育しています。

さて、メダカが産卵したら、次は卵を孵化させることになります。卵を孵化させるのに大きく影響する要素として、水温があります。

水温によって、卵が孵化する日数や孵化率、奇形の発生率などが変わってくるからです。

では、メダカの卵を孵化させるのに最適な水温は何度なんでしょうか。

メダカの卵の孵化に最適な水温は25℃です。この温度であれば、孵化する卵が増え、奇形をもったメダカの発生をおさえることができるようになります。

また、生まれたあとも元気に成長してくれます。

というわけで、今回はメダカの卵を孵化させる最適な温度について解説していきます。

メダカの卵を孵化させる最適な水の温度(水温)とは

では、メダカの卵を孵化させるの最適な水温について見ていきましょう。

まずは、メダカの卵が孵化するしくみについて確認します。

メダカの卵はトータル250℃で孵化する

メダカの卵は、産卵してからトータルの水温が250℃に到達すると孵化します。

たとえば、水温が20℃であれば、250÷20=12.5日後に孵化するという計算になります。

メダカの卵が孵化するのに適した日数としては、10〜14日とされています。

メダカの卵の孵化に最適な水温は25℃

メダカの卵が孵化するのに最適な温度の目安は25℃です。前述の孵化までの条件で行くと、約10日で孵化する計算となります。

25℃、約10日での孵化がもっとも孵化率が高く、奇形も少なくなります。また、生まれてからの稚魚の状態も良くなるんですね。

ですから、25℃を目安にして水温を調整するようにしてください。

水温が低いと孵化しない

メダカの卵は、15℃以下の水温では孵化することができません。細胞分裂が止まってしまい、卵が成長しなくなるからです。

18℃ぐらいまで上がると卵は孵化するようになりますが、孵化率はいちじるしく低下します。だいたい、約50%ぐらいの孵化率となります。

春先や晩秋にメダカが産卵した場合、水温が20℃を下回る日もあります。それが続くと、メダカの孵化に影響を及ぼすことになります。

水温が高いと奇形が多くなる

逆に、水温が高くなるとどうでしょうか。高い水温も卵の孵化にはデメリットが生じます。30℃近い水温になると孵化率が低下し、奇形が発生しやすくなるからです。

水温が高いと、その分早く細胞分裂が進みます。そして、孵化までの日数も短くなります。しかし、細胞分裂が早すぎると、きちんと身体が作られず、孵化しなかったり、奇形が誕生しやすくなるのです。

また、きちんと孵化した稚魚でも、体調が弱い個体になるリスクがあります。

さらに35℃以上の水温になると、ほとんどの卵が孵化できずに死んでしまうことになります。

夏場にメダカが産卵した場合は、高水温に十分注意してください。

メダカの卵を孵化させるための水温管理

ここからは、メダカの卵を孵化させるための水温管理の方法について書いていきます。

春や秋にはヒーターを使用する

春や秋の産卵では、タイミングによって水温がぐっと下がることがあります。特に春は、三寒四温と呼ばれるほど気温の変化が激しい季節です。

メダカの卵の孵化率をあげるためには、ヒーターを使って水温を25℃に固定しましょう。そうすればベストな形で卵が孵化し、稚魚が誕生します。

真夏はファンやクーラーを活用する

真夏になると、環境によっては水温が30℃前後になる日が続きます。30℃を超えることも珍しくないでしょう。

まずは環境整備として、屋外では直射日光を避け、屋内でも涼しい場所に容器を移すようにしてください。

日よけにすだれなどを用いるのも効果的です。

屋内の場合は、水槽用のファンやクーラーを使用するのもひとつです。

ファンであれば数千円で購入することができ、水温を2〜3℃下げることができます。しかし、それ以上に水温を下げる必要がある場合は、クーラーの導入を検討してください。

他にも、室内のエアコンによって水温が上がりすぎないようにするのもいいですね。

水換えの際は温度差に注意が必要

なお、ヒーターやファンなどを使用して水温を管理する場合、水換え時の水温差に注意してください。

なぜなら、自然な水温である水道水とは、水温差が大きくなりすぎるからです。

急激に水温が変化すると、卵の孵化に悪影響が発生します。ですから、水換えする場合は、新しい水の温度を調整し水槽の水温に合わせるようにしてください。

メダカの卵を孵化させる最適な水の温度(水温)とは:まとめ

メダカの卵を孵化させる最適な水温について書きました。

まとめると次のようになります。

この記事のまとめ

  • メダカの卵はトータル水温250℃到達で孵化
  • 卵の孵化に最適な水温は25℃で10日間
  • 水温が低すぎると孵化率低下
  • 水温が高すぎると孵化率低下、奇形増加

水温管理をして、卵がたくさん孵化するようにしてくださいね。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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