メダカの飼い方

メダカの冬越しにヒーターは必要?設置するメリット、デメリット

2021年11月29日

メダカの冬越しにヒーターが必要か知りたい人「メダカの冬越しにヒーターが必要かどうかを知りたい。メダカを飼育しているんだけれど、寒くなるとやっぱりよくないよね?冬はヒーターを使って温度を維持したほうがいいの?それとも、なにもしなくても大丈夫なのかな?そのあたりを知りたい」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

メダカの冬越しにあたって、ヒーターを使用するメリット、デメリットについて書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、日本には四季があり、冬はとても寒くなります。たとえ屋内水槽であっても、エアコンの影響がないところであれば、水温が10度を下回るところもあるかもしれません。

メダカは変温動物であるため、水温の変化によって活動量が変わります。水温が下がると活動性が低下し、5℃前後まで下がると冬眠状態になります。

つまり、ほとんど動かなくなり、餌も食べなくなるんですね。

とはいえ、死んでしまうわけではありません。

メダカにとって過酷な環境ではありますが、自然界のメダカは冬眠をして冬を越すため、むしろ自然な形での冬越しということになります。

じゃあヒーターは設置しなくてもよいのか、というと、そうとも言い切れず、設置することで得られるメリット、逆にデメリットがあります。

というわけで、今回はメダカの冬越しにおいて、ヒーターを設置するメリット、デメリットについて解説します。

メダカの冬越しにヒーターは必要?設置するメリットとは

では、メダカの冬越しにヒーターを設置するメリットから見ていきましょう。

メリットをまとめると、次のようになります。

メリット

  • 安全に冬を越すことができる
  • 冬でも元気なメダカの姿を見ることができる
  • 大きく育てることができる
  • 1年中産卵させることができる

それぞれ掘り下げていきます。

安全に冬を越すことができる

ヒーターを設置するメリットのひとつ目は、安全に冬を越せるということです。

なぜなら、冬眠状態で冬を越すことは、少なからずリスクがともなうからです。

メダカが冬眠状態で冬を越す場合、水温が10℃を超えるまで餌をあたえずに飼育することになります。つまり、寒いところでは数ヶ月餌を食べずに過ごすということです。

ですから、メダカに体力がないと、冬眠途中に力尽きて死んでしまうことがあるんですね。

春〜秋にかけて問題なく過ごすことができたメダカは、冬越しに向けて十分な体力を備えた状態になっているはずです。

しかし、途中で体調をくずしたり、病気になったり、また生まれてから十分な歳月が経っていないメダカについては、冬を越す体力がない場合があるんですね。

そのようなメダカは、冬眠をさせずに冬越しさせたほうが安全に春をむかえることができるのです。

冬でも元気なメダカの姿を見ることができる

ヒーターを設置して水温を高くすることで、メダカの活動性を維持することができます。

ですから、ヒーターを設置した環境では、冬でも元気に泳ぎまわるメダカの姿を楽しむことができます。

自然な水温では、水温の低下に合わせてメダカの活動性も低下してしまいます。

活動性が低下したメダカは、水槽の底でじっとしてあまり泳がなくなります。

これでは観賞的に楽しくありませんよね。

ヒーターを使えば、いつでも元気なメダカの姿を楽しむことができるようになるんですね。

大きく育てられる

ヒーターを設置することで、メダカを大きく育てることができるようになります。

なぜなら、1年中餌を食べさせることができるからです。

ヒーターを設置しない環境では、水温が20℃を下まわると餌を減らさなければなりません。

そうしないと、メダカが消化不良を起こしてしまうからです。

しかし、ヒーターを設置して水温を維持すれば、冬でも夏と変わりなく餌をあたえることができます。

その分、成長するスピードが上がり、大きく成長してくれるというわけです。

1年中産卵させることができる

冬でもヒーターを使って水温を20℃以上にしておけば、メダカは1年中産卵するようになります。

なぜなら、メダカは水温によって繁殖するからです。

メダカは水温が20℃を超えると、メスが卵をお腹に宿すようになります。ですから、冬でも産卵が可能になるんですね。

その分、たくさんの稚魚が生まれることになります。

メダカの冬越しにヒーターを使うデメリット

ここからは、メダカの冬越しにヒーターを使うデメリットについて見ていきましょう。

メリットの多いヒーターですが、しかしデメリットもあります。双方を比較しながら、ヒーターの設置を判断してください。

デメリットをまとめると、次のようになります。

デメリット

  • 寿命が短くなる
  • 水換えなどの世話が必要
  • 電気代がかかる

掘り下げます。

寿命が短くなる

ヒーターを設置することで発生する最大のデメリットは、メダカの寿命が短くなってしまうことです。

冬に冬眠させるのとちがって1年中活動するため、その分寿命が短くなってしまうんですね。

また、産卵の回数によっても、寿命が短くなると言われています。

ですから、冬でも産卵させていると、通常よりも早く死んでしまうことになります。

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水換えなどの世話が必要

ヒーターを設置すると、冬でもメダカは餌を食べます。そして、当然排泄もします。

ですから、水が汚れるため、水換えをする必要が発生するのです。

冬眠した場合、メダカは餌を食べなくなります。ですから、水も汚れなくなるため、水換えの必要がなくなります。

しかし、水温を上げて冬眠をさせないようにすると、通常通りの飼育が必要になるんですね。

電気代がかかる

ヒーターを設置すると、毎月けっこうなランニングコストがかかるようになります。

というのも、メダカの飼育でもっともコストがかかるのがヒーターだからです。

フィルターやエアレーション、照明については、かかるコストは微々たるものです。

1ヶ月トータルでも数十円から100数十円でおさまります。

しかし、ヒーターでは1000円を超える電気代がかかってくることも少なくありません。

メダカの冬越しにヒーターは必要?設置するメリット、デメリット:まとめ

メダカの冬越しにヒーターを設置するメリット、デメリットについて書きました。

まとめると、次のようになります。

この記事のまとめ

  • ヒーターを設置すると、メダカは冬眠しない
  • 冬眠させないことで、安全に冬越しをさせることができる
  • また、大きく成長させることができ、産卵も可能
  • 一方で、寿命が短くなる
  • 冬でも世話が必要
  • 電気代もかかるというデメリットがある

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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