投げ込み式フィルターについて知りたい人「投げ込み式フィルターについて知りたい。金魚を飼育するときに使えるフィルターとして、投げ込み式フィルターがあるよね?どんな特徴があるのかな?それにどんな飼育方法に向いているとか、メリットやデメリットが知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、水槽の濾過器のひとつに、投げ込み式フィルターがあります。
フィルター本体を水槽に入れて、チューブでエアポンプにつなげるだけで手軽に使え、掃除もかんたんです。
濾過能力は低めですが、45cmまでの大きさの水槽であれば、投げ込み式フィルターのみで金魚を飼育することも可能です。
また、大きな水槽の濾過を強化する目的で、サブフィルターとして追加するときにも重宝します。
というわけで、今回は投げ込み式フィルターについて解説していきます。
投げ込み式フィルターのメリット
では、まずは投げ込み式フィルターのメリットについて書いていきます。
投げ込み式フィルターには次のようなメリットがあります。
それぞれ掘り下げていきます。
とにかく安い
投げ込み式フィルターは、他のフィルターとくらべて安価で手に入れることができます。
サイズによって異なりますが、全体的なおおよその価格帯は300〜600円ぐらいです。
そして、大きなサイズのフィルターであれば、約60リットルの水量まで対応可能となっています。
ところで、投げ込み式フィルターの場合は、稼働させるためにエアポンプが必要になります。
本体は安価ですが、エアポンプとセットで買った場合にどれぐらいの値段になるでしょうか。
安心してください。
エアポンプとのセットでも約1000円ぐらいで購入することができます。
外掛けフィルターよりも安くあがります。
オプションが豊富
上部フィルターでは濾過槽にいろいろな効果を発揮するアイテムを追加することで、濾過能力を強化することができます。
たとえば、カキ殻を入れてペーハーの安定をはかったり、多孔質の濾材を追加して浄化作用を強化したり、コケの発生をおさえるフィルターマットに交換してみたり、といった具合です。
濾過槽のサイズが大きいので、可能になるんですね。
ですから、投げ込み式や外掛けフィルターといった小型のフィルターだと、濾過槽が小さいためにオプションの幅が狭まってしまいます。
しかし、投げ込み式フィルターについては、シチュエーションに合わせたオプションを選択することによって、ケースごとに必要な能力を強化することができます。
たとえば、具体的には次のような機能が強化できます。
専用の濾過マットにバリエーションをもうけることによって、柔軟に対応できるようになっています。
うまく使い分ければ、金魚により良い環境を作ることができます。
フィルターを追加しやすい(増やしやすい)
かんたんに設置する数を増やすことができるのも、投げ込み式フィルターのメリットです。
水槽の底に置くスペースがあればいいだけですからね。
いやいや、フィルターを増やす際には、エアポンプも増やす必要があるでしょ?
と思う人もいるかも知れませんが、必ずしもエアポンプを増やす必要はありません。
吐出できるエアの量が多ければ、1台のエアポンプで複数のフィルターを稼働させることができるからです。
その際に必要なのは、エアを分ける「分岐」とチューブのみとなります。
フィルター本体と合わせて、500〜1000円未満で追加することが可能ですよ。
濾過と同時にエアレーションができる
投げ込み式フィルターでは、これまで説明してきたとおりエアポンプを使用します。
エアポンプで空気を送り、フィルターの中に水の流れを作るんですね。
それによって濾過の効果が生まれるということです。
また、同時にエアレーションの効果も発生させてくれます。
ですから、水槽の中に酸素を十分に取り込むことができるのです。
もちろん他のフィルターでも、水の循環と水面の揺れによって酸素を供給することはできます。
しかし、水面をもっとも揺らす効果が得られるのは、やはりエアレーションですよね。
金魚の水槽に酸素が供給される仕組みとは?【意外な仕組みです】
酸素は、バクテリアを増やす効果があるため、生物濾過をパワーアップさせることができます。
投げ込み式フィルターのデメリット
投げ込み式フィルターにはたくさんのメリットがありました。
しかし、残念ながらデメリットもあります。
ここからは、そのデメリットについて見ていきましょう。
まとめると、次のようになります。
では、デメリットについて、それぞれ掘り下げていきます。
エアポンプがうるさい
投げ込み式フィルターにはエアポンプが不可欠になります。
エアポンプのネックは、音が発生しやすいことですね。
特に音に神経質な人は、ちょっとつらいかもしれません。
とはいえ、静音性タイプのエアポンプもあるので、そちらを選択すると軽減されます。
あとは、エアポンプの置き場所や、チューブの取り回しによっても音が変わってくるので、うまく配置するようにしてください。
濾過能力が低い
フィルターのメインの目的は水の濾過をすることですが、他のフィルターとくらべると能力は低くなります。
濾材を入れる濾過槽が小さいために、バクテリアの数も限られてくるわけです。
とはいえ、メリットのところに書いたように、フィルターを追加することで濾過能力を補うことが可能です。
水槽の中が投げ込み式フィルターだらけになると、見た目を損なうことになりますが・・・。
エアチューブが邪魔
エアチューブが邪魔なのも、投げ込み式フィルターの欠点ですね。
フィルターを増やせば、その分チューブも増えるので、ますます邪魔になります。
また、時間の経過とともに、チューブに白いヌメリが発生します。
ヌメリの正体はバクテリアですが、清潔感が損なわれるので、掃除する手間が発生します。
ランニングコストがかかる
投げ込み式フィルター用の濾材は、定期的に交換が必要となります。
なぜなら、濾材マットが持つ吸着濾過などの効果は、一定期間でなくなってしまうからです。
当然、交換用濾材の費用がかかることになります。
安価とはいえ、ランニングコストと、交換する手間が発生するのはめんどうですね。
水のしぶきで水槽や周辺が汚れやすい
最後は、エアレーションにより発生する問題です。
エアレーションは、水面で泡がはじけ、それによって揺れを起こして酸素を取り込みます。
この泡がはじけたときに、水しぶきが発生します。
水しぶきによって、水槽や水槽の周辺が水びだしになったり、汚れたりするんですよね。
ふたをすることで解消できますが、ふたにしぶきがついてコケが発生するといったことが起こるため、掃除が必要になります。
また、塩水浴をしていると、塩が飛び散るのでなかなか大変な状態になります。
乾燥すると、あちらこちらに塩のかたまりが付着するからです。
【金魚】手軽に設置!投げ込み式フィルターの特徴について:まとめ
手軽に設置できる投げ込み式フィルターについて書きました。
この記事のポイントをまとめると次のようになります。
- 投げ込み式フィルターは手軽で安価
- オプションも豊富でケースに合わせて使える
- フィルターの追加もかんたん
- サブフィルターとしても活躍
- 単体では濾過能力が低い
- エアポンプの音が気になる場合も
- チューブの取り回しが面倒
- 水しぶきが掃除を増やすことがある
この記事に掲載しているリンクをまとめます。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。