金魚の飼い方

金魚を冬に購入するのはあり?それともなし?

2021年3月7日

金魚を冬に購入することを考える人「金魚って冬に購入するのはあり?それともなし?金魚って夏の生き物って言うよね。ということは冬に買うのは良くないのかな?それとも関係ないんだろうか?そのあたりを知りたいな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚を冬に買うメリットとデメリットについて書いています

こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚は夏の風物詩であり、夏の生き物っていうイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
金魚すくいも夏のお祭りの屋台で活躍しますしね。
それに、金魚は暖かい季節は活発に泳ぎ回りますが、水温が下がってくると動きが少なくなっていきます。
そして、水温が5℃前後になると冬眠をします。
では、その金魚を寒い冬に購入して飼いはじめるのはどうなのでしょう?
良くないのでしょうか?
実は、冬の金魚の購入には、メリットもデメリットもあります。
というわけで、今回は金魚を冬に購入するのについて、あり、なしの理由をまとめていきます。

金魚を冬に購入するのはありな理由

まずは金魚を冬に購入するのが「あり」な理由について書いていきます。

夏のイメージの金魚でも、冬に購入するメリットがあります。

冬は病気になりにくい

冬は金魚が病気になりにくい季節です。

意外に思う人も多いかもしれませんが、真冬と真夏は病気になる可能性が低い時期なのです。

理由は次のとおりです。

真冬に金魚が病気にならない理由

  • 水温が低く、病原菌などの活動が低下
  • 水温が安定している

病原細菌や寄生虫は、水温が18℃以下、もしくは28℃以上になると活動が低下します。

ですから、金魚に感染や寄生することがむずかしくなるのです。

また、水温が安定します

激しい水温の変化があると、金魚は免疫力が低下します。

しかし、水温が安定すると、免疫力を維持することができるのです。

ですから、金魚は冬に病気になりにくいのです。

持ち帰った金魚が、冬の間病気にならずに過ごせるというメリットがあるわけですね。

ちなみに、もっとも購入に適している季節としては、真夏(7〜9月ごろ)になります。

高温で安定するからです。

いっぽうで、春や秋は金魚が病気になりやすい季節です。

20℃前後〜半ばにかけての水温であることと、水温の変化が激しいからです。

特に春は冬眠明けで、免疫力が低下しています。

万が一病気になると、治りも遅くなるためなんとかさけたいところですね。

水温の変化が激しい場合の対策としては、ヒーターを設置して水温を一定にするといいですね。

春や秋、ぜひ試してみてください。

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当歳魚がある程度育っている

その歳に生まれた金魚は当歳魚と呼ばれます。

春に誕生した当歳魚がお店に並ぶのは、だいたい9月ごろです。

この頃はまだ小ぶりの個体が多いですが、年末にかけてさらに成長した個体がお店に登場します。

小さすぎる個体よりも、ある程度成長して身体ができている個体のほうが病気になりにくいです。

つまり、水温の低さや安定具合とともに、金魚の免疫力の向上も病気になりにくい要因となります。

金魚を冬に購入するのはなしな理由

ここからは、金魚を冬に購入するのが「なし」の理由について書いていきます。

まぁ、「なし」というか、デメリットの部分もあるということです。

ですから、デメリットをうまくフォローすれば、メリットだけが残ることになります。

金魚の活動性が低い

冬は金魚の活動性が低下します。

ですから、せっかく金魚を連れ帰っても、冬を越す間は元気に泳ぐ姿を見ることができません

また、餌をあたえることもできないので、金魚の飼育を存分に楽しむことができなくなります。

これはちょっと寂しいところですね。

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金魚店と自宅の水温の差が激しい

金魚を販売しているお店にもよりますが、金魚屋さんやペットショップでは冬でも金魚の魅力を引き出すために、水温をあげている場合があります。

低いままだと泳いでくれず、お客の購買意欲を刺激することがむずかしいからですね。

お店での水温が高いと、持ち帰ったときに自宅の水槽との水温差が大きくなります。

10℃以上差があることも珍しくないでしょう。

それだけ差があると、金魚は環境に適応するのにエネルギーを使うことになります。

最悪の場合は弱ってしまうこともあるので、注意が必要ですね。

水温合わせを念入りにすることをおすすめします。

持ち帰ってしばらくの間は、ヒーターを使ってお店に近い水温にし、徐々に水温を下げて最終的にヒーターを外すというのも手ですね。

そうすれば、急激な温度変化をさけることができます。

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持ち帰るまでに水温が低下する

お店で購入して持ち帰るときにも注意が必要です。

なぜなら、外気温で金魚の袋の水温が急激に下がってしまうことがあるからです。

お店では、金魚を持ち帰るために袋に水と酸素を入れてくれます。

しかし、水が多すぎると持ち帰るのが大変なため、あまりたくさんの水を入れません

水が少ないと、外気温の影響をうけやすくなるため、水温の変化が激しくなります。

金魚は水温の急な変化に弱いため、体調をくずしてしまう恐れがあるのです。

お店で金魚を購入したら、できるだけ寄り道しないで自宅に帰るようにしましょう。

もし遠方で金魚を購入する場合は、発泡スチロールの箱を準備するといいですね。

発泡スチロールの箱に袋ごと入れておけば、しっかりと保温してくれます。

お店によっては、発泡スチロールの箱をくれたり、売ってくれることがあります。

また、新聞紙でくるんで保温するお店もありますね。

金魚を冬に購入するのはあり?それともなし?:まとめ

金魚を冬に購入するメリットとデメリットについて書きました。

専門に金魚を取り扱っている小売店では、年末から年始にかけてセールをすることが多いです。

夏のイメージが強い金魚は、冬はあまり売れないからです。

ですから、冬は良い金魚をより安く手に入れるチャンスでもあります。

個人的にはこのセールを有効活用するタイプなのですが、初心者のころは導入がうまく行かずに死なせてしまうことも少なくありませんでした。

ただ、ある程度飼育に慣れてくると、冬に購入してもきちんと健康管理することができるようになりました。

まぁ、パールうろこを持つピンポンパールなどについては、水温がさがると飼育がむずかしくなりますけどね。

とはいえ、個人的には冬の購入も「あり」ですね。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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