金魚の飼い方

金魚をベアタンクで飼育すると色落ちする?原因と対策を解説します

2021年4月27日

ベアタンクでの色落ちを心配する人「金魚を砂利を敷かないベアタンクで飼育しているんだけど、これだと色落ちするって聞いた。ベアタンクで飼育すると色落ちするの?その原因ってなに?なにか対策はないかな?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

金魚をベアタンクで飼育すると、色落ちするのかどうか、その原因と対策について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を砂利を敷かないベアタンクで飼育した場合、色落ちすると言われています。

たしかに金魚はベアタンクでの環境だと、色落ちしやすくなります。

その原因は、保護色が働くからです。

というわけで、今回は金魚をベアタンクで飼育した場合の色落ちの原因と、その対策について解説していきます。

金魚をベアタンクで飼育すると色落ちする?原因と対策を解説します

では、金魚をベアタンクで飼育した場合の色落ちについて書いていきます。

前述したように、金魚をベアタンクで飼育すると金魚は色落ちをしやすくなります。

その原因はなんでしょうか?

ベアタンクだと色落ちしやすい!その原因は保護色

金魚をベアタンクで飼育すると色落ちしやすいのは、保護色が働くからです。

保護色とは外敵から身を守るために、自分の姿が目立たないようにする機能です。

自分の姿を周囲の色合いや柄に同化させて、姿を消すんですね。

保護色については、カメレオンを思い浮かべてもらうとわかりやすいと思います。

カメレオンって敵に見つからないようにするために、周囲の色や柄に合わせて自分の色や柄を変えますよね。

身体の凹凸まで変えることができるっていうんですから、生き物の力ってすごいです。

カメレオンほどではありませんが、金魚も同様の保護色機能を持っているんですね。

金魚の場合は、周囲の色合いの明るさによって体色を変化させます。

周囲が明るい色だと体色を薄くし、濃い色だと濃くすんです。

ベアタンクで飼育する場合、水槽の底がむき出しになりガラス面が見えている状態になることが多いです。

ガラス面は照明の光を反射させるので、水槽内がとても明るくなりますよね。

金魚は自分の身体を目立たないようにするために、体色を薄くしてしまうってわけです。

ですから、ベアタンクでは金魚は色落ちしやすくなるのです。

でも、砂利を敷いていても色落ちはする

いっぽうで、砂利を敷いていると水槽内の明るさが軽減されるので、色落ちもおさえることができます。

黒っぽい砂利にすると、なおさらその効果は高くなります。

とはいえ、砂利を敷いていたら金魚の色落ちが完全に防げるか、と言われるとそうではありません。

実は、砂利を敷いていても金魚の色は薄くなっていきます。

なぜなら、光が不十分だからです。

金魚は光を浴びることによって、身体の色が濃くなり、ツヤが出ます。

しかし、照明では十分な光を得ることができないので、完全に色落ちを避けることはほぼ不可能なのです。

太陽の光であれば別ですが、かなり強い照明を使ったとしても太陽の光にはおよびません。

いずれにしても色落ち対策は必要

ですから、ベアタンクであっても砂利を敷いていたとしても、色落ち対策は必要になります。

「色落ちしたらなにか問題でもあるの?別に金魚が健康ならいいんじゃないの?」

というように、気にならない人もいると思いますが、その場合はまったく問題ありません。

とはいえ金魚は観賞魚ですから「見た目も重要な要素だ」と思っている人も少なくないでしょう。

実際、色落ちした金魚は魅力が半減します(個人的感想です。次の桜錦の画像を見れば感じていただけるかと)。

せっかく魅力的な姿をしているわけですから、その魅力をフルに発揮させてあげたいところですよね。

というわけで、次に色落ち対策について解説します

ベアタンクで金魚の色落ちを防ぐ方法

ここからは、ベアタンク中心に色落ちを防ぐ方法について書いていきます。

ただ、ベアタンク中心とはいうものの、砂利を敷いている水槽でもほぼ共通する内容になります。

水槽の底に色の濃いシートを敷く

まずはベアタンク固有の、底のガラス面の問題を解決する方法です。

水槽の底に色の濃いシートを敷くことで、金魚の色落ちを防止することができます。

敷くものは黒っぽいものであればなんでも大丈夫です。

たとえば、本来水槽の背面に貼り付けるバックスクリーンを敷くのもひとつですね。

ただ、水槽のサイズに合わせたバックスクリーンだと底に敷くには大きすぎるので、周囲を少し切ってください。

そうすれば、水槽の中のあかるさをおさえることができて、金魚の色落ちを軽減することができます。

なお、一枚物のシートで敷きつめると、敷く際、取り出す際に手間がかかる場合があります。

ですから、真ん中で半分に切ってもいいですね。

色揚げ用の餌をあたえる

シートを敷くのは色落ちを軽減するためですが、落ちた色を回復するためには、色揚げ用の餌が効果的です。

ただし、色揚げ効果の高い餌は、消化が悪い傾向があります。

なので、量や水温による消化能力の状態に十分注意をしながらあたえてください。

色揚げ効果で評判が高い餌として、キョーリンの「咲ひかり金魚艶姿」があります。

定期的に通常の餌にまぜてあたえることで、色の回復効果が見込めますよ。

日光浴を取り入れる

赤い金魚は餌で色の回復が可能ですが、黒やキャリコ柄といった金魚の色は餌では回復させることはできません。

なぜなら、色揚げ用の餌は金魚の赤色を復活させるための成分が入っているからです。

では、それ以外の色はどうすればよいかというと、太陽の光を利用する必要があります。

金魚を屋外で飼育するか、定期的に日光浴を取り入れてあげてください。

そうすれば、驚くほどの色合いとツヤを発揮してくれます。

参考記事
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金魚をベアタンクで飼育すると色落ちする?原因と対策を解説します:まとめ

金魚をベアタンクで飼育すると色落ちする、その原因と対策について書きました。

この記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • ベアタンクでの色落ちは保護色によるもの
  • とはいえ、砂利を敷いても色落ちはする
  • ベアタンクでの色落ちは底に黒いシートを敷くことで解決
  • 色揚げ用の餌や太陽の光で色ツヤを向上

この記事に掲載しているリンクをまとめます。

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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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