金魚の繁殖

金魚の卵が無精卵ばかりなのはなぜ?その原因とは

2021年4月9日

金魚の卵が無精卵ばかりで悩む人「金魚が産卵したんだけれど、無精卵ばかりで悩んでいる。どうして無精卵ばかりになるんだろう?解決する方法はないかな?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

金魚の卵が無精卵ばかりになる原因について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、春になると金魚が 産卵することがあります。

孵化して稚魚を育てるのを楽しみにしている人もいるでしょう。

ところが、肝心の卵が無精卵ばかりで稚魚がほとんど生まれない、そんな経験をしたことはありませんか?

どうして無精卵ばかりになるのでしょうか?

次のような原因が考えられます。

無精卵ばかりになる原因

  • メスしかいない
  • オスの成長が不十分
  • オスの数が足りない
  • 卵が散乱している

というわけで、今回は金魚の卵が無精卵ばかりになる原因について解説していきます。

金魚の卵が無精卵ばかりなのはどうして?その原因とは

では、金魚の卵が無精卵ばかりになる原因について掘り下げていきます。

金魚の繁殖は、まずメスが産卵し、その卵にオスが放精することで成立します。

卵に精子がかかることで受精卵になるからです。

つまり、無精卵になる理由は、卵に精子がかかっていないからです。

オスがいない(メスしかいない)

産卵した卵がすべて無精卵になってしまう原因としては、水槽内にオスがいない(メスしかいない)ということが考えられます。

あたりまえですが、オスがいないと受精することができず、すべて無精卵になってしまうからです。

ですから、事前にオスがいるかどうか確認しておきましょう。

金魚のオスとメスを見分ける方法については、金魚の性別、オスとメスの見分け方6つのポイント【画像あり】を参考にしてください。

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ところで、オスがいないのにメスが産卵するということが起こるのでしょうか?

実は、金魚はメス1匹でも産卵することがあります。

参考記事
金魚を1匹で飼っているのに産卵!孵化する?対処方法は?

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ですから、水槽内にオスがいなくても、メスが産卵することは十分に起こり得るのです。

オスの成長が不十分

オスの成長が不十分な場合も、無精卵が増えます。

放精できる精子の量が少ないからです。

精子の量が少ないと、卵に精子が行き渡りません。

オスに対してメスの成熟が進んでいるとなおさらです。

なぜなら、メスは最大で数千個の卵を産むからです。

相応するぐらいのオスの成熟がないと、どうしようもありません。

では、オスが繁殖に適しているほど成熟している年齢とは、何歳ぐらいでしょうか?

オスが繁殖に適しているのは、3〜5歳です。

この年齢が、もっともしっかりと精子を放出することができます。

ただし、年齢だけでなく、身体の大きさも関係してくるので、十分に餌をあたえて大きく育てておく必要があります。

オスの数が足りない

メスの数に対してオスの数が足りない場合も、無精卵が増えます。

前述したように、メスは1回に数千個の卵を産むことがあるからです。

ですから、成熟したオスでも1匹では十分にカバーできないのです。

ましてや、オスよりメスが多かったら、とてもじゃないですが精子は行き届きません。

なので、通常、繁殖はメス1匹に対してオス2匹の割合で行うのが望ましいのです。

卵が散乱している

メスが産んだ卵が散乱している場合も、無精卵が増える結果となります。

オスが精子をかけるのがむずかしくなるからです。

金魚の繁殖では、産卵床という、金魚が卵を産みつける場所を用意します。

産卵床に卵を産みつければ、オスは精子をかけやすくなるため、受精率が上がります。

しかし、産卵床を用意していない状況でメスが卵を産むと、水槽内のあちらこちらに卵が散らばってしまいます。

こうなると、オスが精子をかけるのに苦労することになります。

また、卵が散乱すると無精卵が増えるだけでなく、あとの掃除が大変になります。

というのも、金魚の卵は粘着力がとても強く、取り除くのが大変だからです。

底砂利を敷いていようものなら、すべて洗浄しなければなりません。

ですから、産卵床を忘れずに準備してあげてください。

受精卵が白く濁る原因は?


ここからは、受精していた卵が無精卵と同じように白く濁ってしまう原因について書いていきます。

白く濁ってしまうのは、卵が死んでしまっているからです。

死んでしまった卵は、無精卵と同じく孵化することはありません。

水質が悪い

受精卵が死んでしまう原因のひとつは、水質の問題です。

水質が悪化していると、受精卵が死んでしまうからです。

なので、金魚と同じく、卵の孵化水槽の水質にも注意してください。

水温が合っていない

受精卵が死んでしまう原因には、水温も関係しています。

水温の差が激しかったり、水温が低すぎると孵化せずに卵が死んでしまうからです。

ちなみに、受精卵が孵化するためには、最低10℃以上の水温が必要です。

そして、理想的な孵化水温は20℃です。

水温が低すぎるようなら、ヒーターを使って20℃に固定してあげてください。

カビの侵食

カビの侵食によっても、受精卵は死んでしまいます。

通常、カビは無精卵に発生します。

しかし、無精卵に発生したカビは、近くにある受精卵にうつります。

そして、受精卵を殺してしまうのです。

さらに死んでしまった受精卵もカビの温床となり、他の受精卵にうつしていきます。

なので、白く濁った卵は、早急に水槽から取り除くようにしてください。

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金魚の卵が無精卵ばかりなのはどうして?その原因とは:まとめ

金魚の卵が無精卵ばかりになる原因について書きました。

この記事のポイントをまとめると、次のようになります。

この記事のまとめ

  • 無精卵ばかりになるのは精子が足りないから
  • 精子が足りないのは、オスの未熟性、数の不足
  • 産卵床がなくて、卵が散らばっても無精卵が増える
  • 産卵床設置、メス2、オス1の割合で産卵させると改善

この記事に掲載しているリンクをまとめます。

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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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