金魚の飼い方

金魚の水槽にバックスクリーンを貼るメリットとは?

2021年3月18日

バックスクリーンのメリットを知りたい人「金魚の水槽にバックスクリーンを貼るメリットが知りたい。バックスクリーンって貼ることでどんなメリットがあるのかな?バックスクリーンをつけた場合のメリット、逆につけない場合のメリットが知りたい。

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚の水槽にバックスクリーンを貼るメリット、貼らないメリットについて書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚の水槽の設備として、バックスクリーンがあります。

バックスクリーンとは、水槽の背部に貼るシートですが、貼る必要性があるの?って思う人もいるのではないでしょうか?

そこで、今回はバックスクリーンを貼るメリット、貼らないメリットをまとめてみました。

ケースバイケースにはなりますが、金魚の飼育だけに重点を置いて考えると、貼っておいたほうがいいですね。

金魚の水槽にバックスクリーンを貼るメリット

では、金魚の水槽にバックスクリーンを貼るメリットから見ていきます。

生体への影響と観賞的な観点からのメリットがありますが、本記事では生体へのメリットから順に書いていきます。

金魚の体色が薄くなることを避ける

まず、バックスクリーンの有無は、金魚の体色に影響があります。

バックスクリーンがないと、金魚の体色が色あせやすくなるからです。

金魚は保護色のような機能を持っています。

保護色機能とは、周りの色に合わせて体色が変わることです。

たとえば、カエルが外敵から身を守るために周りの色と同化するように、金魚も体色を変えることができるのです。

とはいえ、金魚の場合はカエルほど優れた機能ではありません。

金魚の保護色機能は、周囲が白っぽい色であれば体色が薄くなり、濃い色であれば濃くなるという程度です。

しかし、観賞性という観点では、薄くなった金魚は見栄えがしません。

美しさがかなり低下してしまいます。

反対に、周囲の色が濃いと、金魚の体色も濃くなります。

ですから、黒などの濃い色のバックスクリーンを貼ると水槽の中の色が濃くなるため、金魚の体色が薄くなることを軽減できるのです。

色が薄くなる原因は他にもあります。

原因や対策については、金魚の色が抜けて薄くなる色落ちや退色の原因と対処方法をご覧ください。

参考記事
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金魚が落ち着いて過ごすことができる

四方八方から水槽が見られるのは、観賞する側にとってはうれしいことです。

しかし、そこで住んでいる金魚としては、ストレスを感じる要因となります。

なぜなら、周囲から丸見えとなり、常に気配を気にする必要が出てくるからです。

バックスクリーンによって一面を遮るだけでも、金魚としては落ち着いて生活できる環境となります。

水槽の苔が目立たなくなる

苔汚れが目立たなくなるのも、バックスクリーンを貼ることによって得られるメリットです。

掃除の手間を軽減することができるからです。

バックスクリーンを貼っていないと、観賞する際に表面だけでなく裏面の苔も気になります。

しかし、バックスクリーンがあれば、裏面の苔を気にせずに観賞することができます。

苔は金魚にとって健康食でもあるので、裏面に苔が付着しているのはむしろメリットとなります。

参考記事
金魚は苔を食べることで健康になる?【苔は金魚の健康食です】

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水槽の後ろの配線などを隠すことができる

貼るメリットの最後は、水槽の配線関係を隠すことができるという点です。

水槽ではフィルターや照明を設置するために、電気のコードが必要になります。

うまく配線すればいいですが、相応の手間がかかりますよね?

しかし、バックスクリーンを貼って裏面の目隠しをすれば、配線を水槽の裏側にまとめておくだけで済みます。

私はかなりの無精なので、裏面を無造作にコードが這っています。

なので、バックスクリーンは必須アイテムとなっています。

金魚の水槽にバックスクリーンを貼らないメリット

ここからは、バックスクリーンを貼らないメリットについて書いていきます。

貼るメリットもあれば、貼らないメリットもあるバックスクリーン、どちらが自分の飼育環境にあっているかで選んでもらえたらと思います。

両側から水槽の中を見ることができる

水槽の一面を壁づけせず、前後両面から金魚を観賞したい場合はバックスクリーンを貼らないほうが良いです。

介護施設や病院などで観賞魚の水槽を設置する場合は、両面から見られるようにしてあるところがありますよね。

ただ、自宅で両面から見られるように水槽を設置するとなると、相当な広さの部屋が必要になりますね。

水槽の大きさにもよりますが、個人的には憧れの水槽の設置方法です。

透明感があって美しく見える

バックスクリーンを貼らないと、全面透明になります。

その透明感は、とても美しいですね。

砂利を敷かないでベアタンクにすれば、さらに透明感が増します。

まるでクリスタルのような印象をあたえてくれます。

ただ、美しさを維持するためには、苔掃除やフンの除去をこまめにする必要があります。

写真撮影がしやすい

バックスクリーンを設置すると、写真を撮影する際に外の景色が映り込んでしまいます。

しかし、バックスクリーンを貼らなければ、映り込みなくきれいに撮影することができます。

外の景色が映ってしまうという問題はありますが、そのあたりについては撮影する角度などによって調整してください。

金魚の水槽にバックスクリーンを貼るメリットとは?:まとめ

金魚の水槽にバックスクリーンを貼るメリットについて書きました。

また、逆にバックスクリーンを貼らないメリットについてもまとめてみました。

バックスクリーンは、金魚自体にはプラスの効果をあたえてくれます。

飼育者にとってもメリットが多いです。

いっぽうでバックスクリーンを買うコスト、そして貼る手間が発生します。

とはいえ500円ぐらいで10年以上使えるので、コストパフォーマンスとしては十分以上じゃないかなと思いますね。

貼る手間もそれほどかかりません。

水槽の裏面の四隅をテープで貼り付ければOKです。

ぜひ、設置してみてください。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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