金魚のヒレが再生するかどうか知りたい人「金魚のヒレが傷ついた場合、再生するのかどうか知りたい。大切にしている金魚のヒレが傷ついてしまったんだよね。これって治るのかな?治るのであればどれぐらいの期間かかるんだろう」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
傷ついた金魚のヒレは再生するかどうかについて書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。
さて、美しいヒレで人を楽しませてくれる金魚ですが、それゆえに傷ついてしまったときはとてもショックを受けると思います。
そして、これって元に戻るんだろうか?と疑問に感じるでしょう。
一生元に戻らないとなると、かなりのガッカリ感になりますよね。
というわけで、今回は金魚のヒレが傷ついてしまった場合、再生するのかどうか、そして、再生するとしたらどれぐらいの期間必要になるのか、について書いていきます。
金魚のヒレは再生する?再生期間はどれぐらい?を動画で見る
金魚のヒレは再生する?再生期間はどれぐらい?
では、金魚のヒレは再生するかどうか、について解説していきます。
金魚のヒレには再生能力がある
結論からいうと、金魚のヒレには再生能力があります。
たとえば不慮の事故によって尾びれが裂けてしまったとしても、時間が経てば元に戻ります。
ただし、あまりにも損傷がひどいと、完全には元に戻らない場合があります。
具体的なケースでいうと、末期の尾腐れ病で、尾びれの大半が溶けてしまっている場合、きれいに戻らないかもしれません。
ですから、早期発見、早期治療が必要になります。
ヒレの再生期間は水温によって変わる
では、ヒレが傷ついた場合、どれぐらいの期間で再生するでしょうか?
傷の具合にもよるので一概には言えませんが、傷が浅ければ1週間もすれば回復します。
たとえば、ちょっとした裂けなどの場合ですね。
逆に、深い傷であったとしても、長くても2ヶ月程度で元に戻ります。
ただし、再生する期間の長さには、水温が影響してきます。
金魚は変温動物で、水温が低いと活動が低下するため、再生するスピードも落ちてしまうからです。
先ほどの2ヶ月程度の期間というのは、水温が18℃ぐらいのケースです。
これを金魚が活発に活動することができる25℃ぐらいの水温にしてやると、回復も早まります。
ヒーターを使って水温を上げてみてください。
なお、観賞魚用のヒーターにはいろいろなタイプがあります。
一定の水温に固定するタイプや、希望の水温に調整できるタイプのものなどです。
それぞれの飼育スタイルによって必要な機能が異なってくるので、自分の環境に合った商品を選んでください。
ヒーターの選びかたについては、金魚の飼育におすすめのヒーターを紹介【3つのタイプから選ぶ】が参考になるはずです。
また、ヒーターを使って水温を上げる際のペースなどが知りたいかたは、金魚水槽の水温を上げる方法を解説します【上げるペースも含む!】の記事が参考になると思います。
ぜひご覧ください。
塩水浴もヒレの回復に効果がある
塩水浴も、ヒレの再生を早める効果があります。
なぜなら、塩水浴を実施すると、金魚の自然治癒力が向上するからです。
塩水浴は、金魚が真水の中で生活する際に発生する浸透圧を軽減する効果があります。
つまり、金魚にとって日常生活で発生する負担が減るのです。
負担が減ると、エネルギーを自分の身体の回復のために使うことができます。
また、傷ついたヒレの部分から、病原細菌に感染して病気になってしまうことを防ぐ効果もあります。
金魚の身体に傷がつくことで発症しやすい病気の代表としては、水カビ病があります。
この病気は、身体になんらかの傷口があると、その傷口に起こりやすいのです。
それを防ぐためにも、金魚の免疫力アップと殺菌効果のある塩を使った塩水浴は効果的です。
ヒレが傷ついた原因によっても再生期間は変わる
ヒレの再生は、ヒレが傷ついた原因によっても異なります。
たとえば、尾腐れ病による損傷の場合、尾腐れ病が治癒しないと尾びれは再生できません。
ですから、まずは病気の治療が先決になります。
ちなみに、尾腐れ病は金魚の病気の中でも完治しやすい病気です。
グリーンFゴールド顆粒による薬浴と、塩水浴の併用で治癒します。
尾腐れ病の詳細については、金魚の尾腐れ病の原因や治療方法とは【治ります】をご覧ください。
金魚のヒレが傷つく原因と予防する方法
ここからは、金魚のヒレが傷つく原因と、予防方法について書いていきます。
金魚のヒレが傷つく原因
- 水槽の中の飾り物にひっかけた
- 他の金魚にいたずらされた
- 網ですくった際に傷ついた
- 病気の症状としてヒレにダメージが発生
掘り下げていきます。
水槽の中の飾り物にひっかけた
水槽の飾りでヒレが傷ついてしまうことがあります。
ですから、飾り物を設置する際、素材や形状に留意する必要があります。
たとえば、次のような飾り物は避けたほうが安全です。
金魚水槽で避けるべき飾り物
- 硬い材質のもの
- 角が鋭利になっているもの
硬い材質だと金魚が傷つきやすくなりますし、角が鋭利になっていると引っかけやすくなります。
もっとも安全なのは、飾り物を入れないようにすることです。
とはいえ、せっかく金魚を飼育するんだから、少しでも水槽をきれいにするなど楽しみたい、というかたも少なくないでしょう。
どうしても飾り物を入れたい場合は、やわらかい材質で、金魚が身体を引っかける心配のない形状ののものにしてください。
他の金魚にいたずられた
同じ水槽で暮らしている金魚にいたずらされて傷つく場合があります。
他の金魚がつついたりすることによって起こるのです。
頻繁につついたりするような行為があれば、水槽を分けて飼育するようにしてください。
また、普段は仲良くしていても、繁殖の時期になるとオスはメスを追いかけるようになります。
そして、オスはメスのお腹を刺激して産卵をうながそうとします。
そのときにあやまってヒレなどを傷をつけてしまうことがあります。
発情期はオスとメスの水槽を分けておいたほうが安全です。
【いじめ?】他の金魚を追いかけつつくのはなぜ?その理由と対処方法
網ですくった際に傷ついた
水槽から金魚を出して移動したりする場合、網を使う人が多いでしょう。
しかし、網は金魚の身体を傷つけてしまうことがあります。
すくったときに網にひっかかって、ヒレが破れたりすることがあるのです。
金魚をもっとも安全にすくう方法は、素手ですくうことです。
素手ですくったほうが、網ですくよりもずっと安全に行うことができます。
ただし、体温が金魚にダメージをあたえてしまうことがありますし、汚れた手で触っても金魚にマイナスになります。
特にたばこを吸う人は、たばこの成分が手についた状態で水槽の中に手を入れたり、金魚に直接触れないようにしてください。
金魚に有害となります。
手を清潔にしてから金魚をすくうようにしてください。
ちなみに、素手で金魚を安全にすくう方法をまとめると次のようになります。
金魚を素手で安全にすくう方法
- 飼育水にしばらく手をつけて、体温と水温を合わせる
- 水といっしょに金魚をすくう
人間のそのままの体温で触れると、金魚には熱すぎます。
ですから、金魚が生活している水温に近づけるように、飼育水にしばらく手をつけて冷やすようにしてください。
そして、金魚に直接触れすぎないよう、水といっしょにすくいます。
そうすれば、金魚に負担をかけずに、また金魚の身体を傷つけるリスクを減らしてすくうことができます。
病気の症状としてヒレにダメージが発生
金魚のヒレの傷などが病気によるものである場合もあります。
ヒレにダメージが発生する代表的な病気は尾腐れ病です。
尾腐れ病は、金魚の尾びれが溶けていく病気です。
そして、末期になると、尾びれが骨だけになってしまいます。
グリーンFゴールド顆粒の薬浴と、塩水浴を併用することで治療できるはずです。
早期に治療すれば尾びれは元通りになりますが、あまりにも尾びれのダメージがひどいと、きれいに戻らない場合があります。
金魚のヒレは再生する?再生期間はどれぐらい?:まとめ
金魚のヒレは再生するか?そして再生する期間はどれぐらいかについて書きました。
ヒレは金魚の身体の器官の中では、再生する部位になります。
ですから、ちょっとした裂けなどは心配する必要はありません。
しかし、ひどい損傷については元に戻らないことがあるので、そうならないように注意してください。
そのために、ヒレの破損の原因と予防方法についてもまとめました。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。