金魚が人になつくのか知りたい人「金魚は人になつくの?金魚ってペットだよね。ペットってことは人になついたりするのかな?せっかく飼育するんだから、金魚とコミュニケーションをはかれるような感じだったらうれしいよね。金魚はそんな期待ができるのかしら?」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚はひとになつくのかどうかについて書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上、金魚のふるさと奈良県大和郡山市から金魚マイスターの認定を受けています。
さて、金魚は人間とって大切なペットです。
そのペットを飼う楽しみのひとつが、飼う側とのコミュニケーションですよね。
犬や猫に代表されるように、ペットが飼い主を認識しなつくという姿は、癒しやよろこびをもたらしてくれます。
では、金魚ではどうでしょう。
金魚が人になつく、といったことがあるのでしょうか?
おおよそ、そんな姿を想像することはむずかしいかもしれません。
ところが、実は金魚は人になつきます。
そして、とてもかわいらしい姿を見せてくれるようになります。
というわけで、今回は金魚の人に対する馴致性について掘り下げていきます。
金魚は人になつくって本当?金魚の馴致性について解説します
繰り返しになりますが、金魚は人になつきます。
そして、飼い主はそれを感じることができます。
まずは、その証拠から解説していきます。
そして、なれる前となれた後のちがいについても紹介していきますね。
金魚が人になつく証拠とは?
金魚は人になれている場合、人が水槽に近づいてくるとそれを認識し、すぐにガラス面に寄ってきます。
それも、大慌てで寄ってくるのです。
この行動から、金魚は目が見えていて、人を認識していることがよくわかります。
また、人が水槽の前で移動すると、人の動きに合わせて金魚も移動します。
その姿を見ているだけでも、癒しを感じますね。
-
金魚の視力や視野について徹底分析【意外と見えています】
こんな疑問を解決します この記事の内容 金魚の視力は意外と良く、けっこう見えていること、そして視野はかなり広いことについて書いています 水中の中で生活する金魚、その視力や視野はどの程度なのでしょうか。 ...
続きを見る
金魚が人の姿を見て寄ってくる理由は、餌をくれると認識しているからです。
つまり、餌を目的に人に寄ってくるんですね。
「なんだ、そんなことか。べつに飼い主が好きだから寄ってくるわけじゃないんだね。ちょっとがっかり」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、たとえ餌目的であったとしても、無防備に近づいてくるのは金魚が飼い主を信頼しているからです。
それは、犬や猫と同じではないでしょうか?
奈良で放し飼いにされているシカも、人の姿を見るとしかせんべいをくれると思って近づいてきます。
そして、鹿せんべいを催促します。
その姿がかわいいと、人気になっているのです。
金魚が餌目的で近づいてきても、その姿を愛らしく感じることはまちがいありません。
飼ってすぐはとても警戒している
では、人になれていない金魚の様子はどのようなものでしょうか。
金魚屋さんから自宅に連れ帰ってきてすぐの金魚は、人になれていない場合が多いです。
なぜなら、金魚屋さんに来る前は金魚池で過ごすなど、人とのかかわりが薄いからですね。
また、金魚池からの水揚げ作業はけっこう激しいので、逆に人を警戒しているそぶりさえ見られます。
具体的には次のような行動をします。
金魚が人を警戒している行動
- 人が近づいてくると、逃げ回る
- 照明がつくと水槽の隅っこに隠れようとする
- 物音がすると隅っこに避難する(物音に非常に敏感)
金魚が水槽で生活する環境になれておらず、また人を警戒しているのがよくわかります。
この状況で餌を入れても、すぐには食べません。
しばらく様子を見て、餌だと判断してから食べます。
かなりの警戒心が見てとれますね。
金魚はどれぐらいの期間で人になつく?
金魚が人になれ、なついているときと、そうでないときの行動のちがいを確認しました。
ところで、金魚はどれぐらいの期間で人になつくのでしょうか?
金魚が人になつくまでの期間はだいたい2週間ほどです。
金魚を新しく導入した場合、トリートメントが必要になります。
また、金魚が環境になれるまで、しばらく餌をあたえないようにしなければなりません。
ですから、餌をあたえることができるようになるのは、金魚を自宅に持ち帰ってから3日~1週間後になります。
そこからだいたい、1週間、毎日餌をあげたり、様子観察をしていると、金魚は人になついてくるようになります。
たとえば次ように行動が変わります。
金魚が人になれると見られる行動
- 人が近づいても逃げなくなる
- 照明をつけても驚かなくなる
- 餌をあげるとすぐに食べ始めるようになる
2週間を過ぎるころには、人が近づくと餌をくれると思って、金魚は餌がほしいとアピールするようになります。
餌くれダンスはとてもかわいい
おはようございます!
— せいじ@ハッピーアクト(金魚マイスター) (@LgmUDqiPCASL5lC) August 14, 2020
ピンポンパールさん、朝から元気です😊
餌がもらえると思って、大パニック中(笑)
金魚はリアクションないでしょう?みたいなこと言われたたりしますが、いえいえ、こういう姿って、餌前の犬や猫と変わらないかわいさですよ😌#金魚 #餌やり pic.twitter.com/TkJ5rUeewl
金魚が餌を催促する姿は、まるでダンスを踊っているようです。
なので、金魚愛好家の間では、この様子を「餌くれダンス」と言ったりします。
その動きはかなり激しく、他の金魚を押しのけて、我先に餌にたどり着こうと必死です。
また、おもしろいのが、餌が入ってきたと想定した動きをすることです。
というのも、餌をまだ投入していないのに、実際に餌が水槽に投入された前提で行動するからです。
どうやら金魚は行動を予測しているような節がありますね。
たとえば、我が家は沈降性の餌をあたえています。
水槽に投入して少しの間水面に浮き、それから水中に沈んでいくタイプの餌です。
その餌になれている我が家の金魚は、水面の餌を待ち受けつつ、ときどき沈んでいく餌を追いかけるような動きをするのです。
意外と金魚は頭が良いのかもしれません。
金魚が早く人になつくようにする方法
せっかく金魚を飼育するのですから、できれば早く人になついてもらいたいですよね。
ここからは、金魚が早く人になつくようにする方法について書いていきます。
毎日きちんと観察をする
金魚が人になつくようにするためには、人が無害であることをしらせてあげなければなりません。
毎日水槽の前でしばらく観察をし、人の姿に慣れさせてあげるのです。
最初は警戒して逃げ回りますが、逃げなくても大丈夫だ、ということが分かると、逃げなくなります。
毎日餌をあげる
餌やりを開始すると、金魚の警戒はどんどんとけていきます。
最初は餌を水槽にいれても逃げ回っていたのが、そのうち餌をくれと催促するようになります。
こうなってくると非常に金魚がかわいくなるはずです。
餌くれダンスはとても愛らしいですから。
とはいえ、このダンスに引っ張られて、餌をあげすぎないようにしてください。
というのも、金魚は水槽内に餌がなくなると、すぐに餌くれダンスをするようになります。
このダンスに毎回答えていると、食べ過ぎによる消化不良で金魚が体調をくずしてしまいます。
心を鬼にして、餌やりを我慢してください。
餌をあげる前に合図を出すのも効果的
金魚に餌をあげる際、先に水槽を「コツコツ」と指でたたいてから餌を入れる、というのも、金魚が人に早くなれてくれるようにするためには効果的です。
パブロフの犬、のお話しがありますが、それと同様に金魚も「コツコツ」によって、餌がもらえると学習し、警戒を解くようになるからです。
毎日繰り返し行うことによって、通常よりも早く金魚が人になつくようになります。
とはいえ、2週間ほど餌をあげれば、なにもしなくても金魚は人になつくようになりますけどね。
金魚は人になつくって本当?金魚の馴致性について解説します:まとめ
金魚の人に対する馴致性について書きました。
金魚のイメージとしては、ただその美しさを観賞することが魅力、と思う人も多いかもしれません。
ペットとして、犬や猫のようにコミュニケーションをはかることはできないだろうと。
しかし、金魚は意外なほど人に良くなつく生き物です。
人の姿を見つけて、大慌てで水槽の前面にやってくる姿は、帰宅して玄関を開けたときに飛びついてくる犬と大差ありません。
餌をあげる際の喜びようについても、同じくですね。
ぜひ、金魚の愛らしさを実際に感じていただけたらと思います。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。