金魚すくいの歴史を知りたい人「金魚すくいの歴史が知りたい。金魚すくいっていつからはじまったのかな?最初から今のような形だったの?どのように変化してきたのか知りたいな」
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金魚すくいがいつから誕生したのか、そしてどのような変遷を経てきたのか、といった金魚すくいの歴史について書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、全国金魚すくい選手権大会ファイナリストです。また、金魚のふるさと、奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています
さて、日本の夏の風物詩のひとつに、金魚すくいがあります。子供のころに金魚すくいをしたことがあるという人は、日本人なら少なくないでしょう。
そんな金魚すくいは、いったいいつから行われているのでしょうか。
というわけで、今回は金魚すくいの歴史について解説します。
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金魚すくいはいつ、どこで始まった?その歴史を解説します
では、金魚すくいの歴史について見ていきたいと思いますが、その前に、そもそも日本における金魚の歴史をおさえておく必要があります。
そのあたりから見ていきましょう。
金魚が日本にやってきたのは室町時代
金魚が誕生したのは、今から約2000年前、中国でのことでした。
中国に生息する野生のフナから、突然変異により赤いフナが誕生し、それが金魚になりました。
日本には、室町時代だった1502年、中国から大阪の堺港にやってきたのが最初と記録されています。
日本にやってきた当初は、貴族や富豪など、お金持ちが飼育する高級なペットという立ち位置でした。
ですから、一般庶民にはとても手が出せず、金魚すくいなんて想像すらできない、そんな生き物だったのです。
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金魚すくいがはじまったのは江戸時代から
しかし、江戸時代になると、日本に金魚の養殖技術が入ってきて、金魚の養殖がさかんに行われるようになりました。
その結果、庶民も手にすることができるペットに変わっていったのです。
江戸後期になると、ついに金魚すくいが誕生します。人々が、金魚すくいを楽しむ姿が、浮世絵や錦絵に描かれています。
ただ、当時の金魚すくいは、現在のように「ポイ」を使ってすくう形ではなかったようです。
描かれた絵から推察すると、手で掴み取ったり、針金で作られた網ですくうといった形で楽しまれていたのではないかと考えられています。
明治時代になると金魚をお持ち帰りするように
明治時代になると、現在のようにすくった金魚を持ち帰る、という形が取られるようになりました。
それにともなって、現在も金魚すくいで使われる「ポイ」の原形が誕生したのです。というのも、それまでの網ですくう方法では、たくさんの金魚を容易にすくうことができます。
これでは商売にならないと考えた業者が、針金で輪を作り、そこに和紙を貼った「ポイ」を考案したのです。
他にも、それまで使用していた針金の網では、金魚が傷んでしまう、弱ってしまう、という問題があったようです。
ですから、金魚すくいを楽しんでもらい、それを商売にするためには、網に代わる道具が必要だったというわけですね。
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大正時代に、現在のような金魚すくいが完成する
大正時代には、現在の金魚すくいとほぼ同じような形で行われるようになりました。
木で作られた舟や、大きな桶に金魚を泳がせて、和紙が貼られたポイですくうという形です。
すくった金魚は、缶詰の缶に入れて持ち帰っていました。
プラスチック製のポイ、ビニール袋は昭和30年頃から
現在の金魚すくいでは、プラスチック製の枠に、和紙が貼られたポイが使われています。
そして、持ち帰るための容器には、ビニール袋が用いられるようになりました。
この形ができあがったのが、昭和30年頃です。
石油を原料にした商品の流通が盛んになったことがきっかけです。
金魚すくいはスポーツです
1995年、奈良県大和郡山市で、全国金魚すくい選手権大会がスタートしました。
3分間に1本のポイで何匹すくえるか、というルールの元、金魚すくいの日本一を決める、という内容です。
お祭りでおなじみの金魚すくいを、競技に発展させたわけですね。
全国金魚すくい選手権大会での金魚すくいは、ただのお遊びではなく、動物愛護の精神に則った「スポーツ」と位置づけられています。
競技に参加する人は、運動がしやすいようなスニーカーの着用が求められます。
実際にやってみると、金魚すくいには集中力が求められます。そして、手首はもちろん、体全体を使いながら金魚をすくっていく技術、それを支える体力が必要になります。
オリンピック競技になっている、射撃なんかに通ずるところがあるのではないでしょうか。
ちょっと大げさに書きすぎてるかもしれませんが、でも、もしかしたら将来、金魚すくいがオリンピック競技のひとつになるかもしれません。
金魚すくいの可能性は無限大ですw
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金魚すくいはいつから行われている?その歴史を解説します:まとめ
金魚すくいの歴史について書きました。
私たち日本人にとって、子供のころから当たり前にあった金魚すくいですが、歴史をひもとくとその期限は江戸時代までさかのぼります。
そして、現在のような金魚すくいになったのは、それほど古くない大正時代のことでした。
そんな金魚すくいも、いまやスポーツと謳われるようになっています。
全国金魚すくい選手権大会、現在は各地で予選会が開催されていますからね。
全国大会出場をかけて、ぜひ一度参加してみてください。
なお、金魚すくいがうまくなりたい人は、【金魚マイスター直伝】金魚すくいのコツを解説します【かんたん】をぜひご覧ください。
全国金魚すくい選手権大会ファイナリストの私が、金魚すくいのコツを解説しています。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。