金魚について

金魚のうろこにはどんな種類があるの?

2021年6月8日

金魚のうろこの種類を知りたい人「金魚のうろこの種類が知りたい。金魚のうろこってどれぐらい種類があるのかな?それぞれの特徴なんかを知りたいな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚のうろこの種類や特徴について書いています

こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚とひとくちに言っても、いろいろな種類があります。その種類は、形や色などによってわけられています。

そして、品種をわける要素のひとつにうろこがあります。

うろこにも種類があって、うろこのちがいによって品種が変わったりするのです。

大きくわけると、次のような種類があります。

うろこの種類

  • 普通鱗
  • 透明鱗
  • モザイク透明鱗
  • 網透明鱗(網目透明鱗)
  • 珍珠鱗(パール鱗)

というわけで、今回はうろこの種類や特徴について解説します。

金魚のうろこにはどんな種類があるの?

では、金魚のうろこの種類と特徴について書いていきます。

うろこのちがいによって品種が変わり、そして金魚の印象もずいぶんと変わってきます。

普通鱗

普通鱗とは、通常のうろこです。色素を持ち、光によって輝きます。

うろこが輝くのは、うろこの裏側に光を反射する虹胞層という組織があるためです。

1枚1枚がはっきりとした形になっていますね。

きれいに並んだうろこを持つ個体は、本当に美しいですね。

普通鱗の金魚の例

普通鱗を持つ金魚をまとめると、次のようになります。

普通鱗の金魚

  • 和金
  • 琉金
  • 出目金
  • オランダ獅子頭
  • らんちゅう など

透明鱗

透明鱗とは、文字通り透明に見えるうろこを言います。

色素がなく、光を反射する組織を持たないため透けています。ですから、1枚1枚のうろこの輪郭は見えません。

透明鱗を持つ金魚の品種としては、次に紹介する普通鱗と透明鱗が混ざったモザイク透明鱗が多いですが、すべて透明な品種も存在し、そのうろこを全透明鱗といいます。

全透明鱗の金魚の例

全透明鱗を持つ品種はとても少ないです。次のような品種があげられます。

全透明鱗の金魚

  • ミューズ
  • 萩雲青
  • 天青 など

見慣れない名前が並んでいるな、と感じる人も多いのではないでしょうか。

全透明鱗を持つ品種はレアなものが多いですね。ペットショップのアクアリウムコーナーでは、まず見ることができません。

それどころか、金魚の専門店でも手に入れることはむずかしいです。専門で作っておられる養魚場に行くなどしないと、手に入れることはできないのではないでしょうか。

ただ、モザイク透明鱗を持つ金魚を自家繁殖したときに、いくらか全透明鱗の個体が出てくることはありますね。

画像は東錦を自家生産した際に生まれた、全透明鱗の個体です。

モザイク透明鱗

モザイク透明鱗とは、透明のうろこと普通のうろこが混じっているものを言います。

透明のウロコの中に普通のうろこがキラキラと輝き、まるでモザイクのような印象を与えることから、モザイク透明鱗と名付けられています。

普通鱗の入り具合で美しさが変化します。理想のモザイク透明鱗を探すのは、なかなかむずかしいですね。

モザイク透明鱗の金魚

モザイク透明鱗を持つ金魚の品種は、次のようなものがあげられます。

モザイク透明鱗の金魚

  • 朱文金
  • キャリコ琉金
  • キャリコ出目金
  • 東錦
  • 江戸錦、桜錦 など

モザイク透明鱗を持つ品種は多く、またメジャーなものが多いので、手に入りやすいですね。ただ、前に触れたように個体差があり、思うようなモザイク透明鱗を持つ金魚と出会うのはなかなかむずかしいです。

網透明鱗(もうとうめいりん)

網透明鱗は、1枚のうろこに普通鱗と透明鱗の部分が混在しているうろこのことです。大きく分けて次のようなパターンがあります。

網透明鱗のパターン

  • 透明鱗ベースで縁が普通鱗
  • 普通鱗ベースで縁が透明鱗

網透明鱗は、網目状透明鱗とも呼ばれます。透明鱗ベースで縁が普通鱗だと、うろこが網目状に見えることからそう名付けられています。

網透明鱗を持つ金魚の例

網透明鱗を持つ金魚は、品種名の頭に「もみじ」とついています。

たとえば、次のような品種です。

網透明鱗の金魚

  • もみじ和金
  • もみじ琉金
  • もみじらんちゅう

この中でも、もみじらんちゅうが代表的ですね。

網透明鱗性を持つ品種は珍しく、一般のペットショップではなかなか手に入りません。金魚の専門店か、インターネットで手に入れる必要があります。

珍珠鱗(パール鱗)

珍珠鱗とは、普通のうろことはちがう特殊な形をしたうろこです。形がパールのように見えることから、パール鱗とも呼ばれます。

特殊な鱗ながら、市場での流通は多く手に入れるのは比較的容易です。

ただ、普通の鱗よりも管理がむずかしく、パール鱗特有の病気や充血が起こりやすいのが特徴です。

珍珠鱗(パール鱗)を持つ金魚の例

珍珠鱗(パール鱗)を持つ金魚の例をまとめると、次のようになります。

珍珠鱗の金魚

  • ピンポンパール
  • パールスケール
  • 高頭パール など

愛らしい姿が人気のピンポンパールが代表品種ですね。ピンポンパールの名前自体が珍珠鱗と呼ばれるほどです。

ただ、飼育がむずかしく、ピンポンパールから金魚飼育をはじめた人は、すぐに死なせてしまって心が折れてしまう、というケースが多いようです。

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もしかしたら、近い将来、あらたなうろこを持つ金魚があらわれるかもしれません。

金魚の世界は奥が深いですね。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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