金魚の病気など

金魚の塩浴の期間はどれぐらい?真水への戻し方は??

2020年3月25日

塩浴をしている人「金魚の塩浴をする期間ってどれぐらいなんだろう。いつまでしていいのか知りたい。病気の症状や体力を回復する場合などによってもちがうのかな?あと、塩浴が終わったあと、普通の水に戻す方法を知りたいな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚の塩浴はどれぐらいの期間するのか、塩浴が終わったあと塩水から真水に戻すにはどうしたらいいのかがわかります

こんにちは、せいじです。

金魚飼育を10年ほど楽しんでいます。

さて、そんな私ですが、金魚の飼育環境はできるだけシンプルにするように心がけています。

たとえば、飾り物や水草を入れない、ということですね。

飾り物を入れても、すぐに苔が生えて汚らしくなりますからね。

美しさを損ないますし、掃除するにはかなりの手間となります。

また、水草を入れないようにしている理由は、塩浴がやりにくくなるからです。

水草が水槽に入った状態で塩浴をすると、水草は枯れてしまいます。

なので、ほかの容器に移しておくなど、避難させる手間が発生するのです。

私はできるだけ手間をかけずに金魚を健康に育てたいと思うので、水槽には金魚の飼育水以外ほぼなにも入れません。

ところで、金魚の元気がなさそうだったり、病気をしていたりする場合は、塩浴をする必要があります。

その塩浴はどれぐらいの期間すればいいのでしょうか?

今回はその辺りについて書いていきます。

なお、塩浴の作り方については、金魚の塩浴の作り方をわかりやすく解説【最初は塩の量にビビります】を読んでいただけると嬉しいです。

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金魚の塩浴の期間はどれぐらい?

金魚の体力回復や病気の治療において、塩浴はとても効果を発揮します。

なので、金魚を健康に飼育するためには、塩浴を使いこなす必要があります。

さて、その塩浴、1回開始したらどれぐらいの期間継続したほうがいいのでしょうか?

金魚の塩浴の種類別、塩浴の期間

金魚の塩浴の期間は、金魚の状態によります。

ただ単に元気がないだけなのか、それとも病気をしているのかで、期間が変わるのです。

「金魚の元気がないなぁ」の場合

特に病気の症状は出ていないけれど、なんだか元気がないように見えるときってありますよね。

たとえば、次のような状態です。

体調不良が考えられるケース

  • ぼんやり水面に浮いている時間が長くなっている
  • 水槽の隅っこでじっとしていることが多い

こんなときにも塩浴が効果を発揮します。

で、このようなケースの場合は、金魚がふつうに泳ぎ出したらやめて大丈夫です。

たいてい3日〜1週間ほどで回復するケースが多いのではないでしょうか。

それ以上時間がかかるとなると、塩浴では回復がむずかしいと考えたほうがいいですね。

自然治癒力では改善できないことが金魚に起きていると考えられます。

金魚が病気になっちゃった場合

もうひとつが、金魚が病気になってしまった場合の塩浴ですね。

この場合は薬浴をしている間、塩浴も継続したほうがいいです。

なぜなら、塩浴は自然治癒力を高める目的があるため、薬浴による治療効果をさらに促進してくれるからです。

なので、塩浴と薬浴はセットで行うようにしましょう。

薬浴の期間は病気によって差がありますが、だいたいが1週間~2週間程度になります。

その間に治らない病気は、改善する可能性がうすいですね。

悲しいお知らせになると思われます。

病気の予防

病気の治療、体調不良の改善の他に、病気の予防にも塩浴は効果を発揮してくれます。

具体的には、次のようなケースです。

病気予防の塩浴のケース

  • 金魚を新しく購入した場合
  • 金魚の飼育環境が大きく変わる場合

金魚を新しく購入したときに行う塩浴をトリートメントと言います。

購入先の金魚店から病気を持ち込むといったことや、環境の変化によって金魚が病気になりやすくなるため、塩浴をして事前に防止するのです。

新しく購入して連れて帰ってきた金魚が白点病などになる確率は、けっこう高いですね。

なので、トリートメントのための塩浴は、基本的にしたほうがいいです。

トリートメントをする場合は、今いる金魚とは別の容器でしてください。

期間は3日~1週間程度ですね。

それで病気が発生しないようであれば、他の金魚と一緒に水槽にいれても大丈夫です。

上級者になると、塩浴だけでなく、主に白点病の原因虫を殺すメチレンブルーや、細菌などを殺すエルバージュ(グリーンFゴールド)などで薬浴を実施します。

金魚の販売店でも、持ち帰りの袋の中にメチレンブルーや、エルバージュを入れてくれるところがあります。

それだけ、気を付ける必要があるということですね。

金魚の飼育環境が大きく変わる場合というのは、たとえば屋内から屋外に飼育場所を変えるとかの場合ですね。

環境の変化により負担がかかるので、塩浴でその他の負担を軽減してあげるのです。

怪我の悪化の予防

金魚が怪我をした場合も塩浴をしたほうがいいです。

目的は次の通りです。

怪我時の塩浴の目的

  • 自然治癒力を高めることにより、怪我を早く治す効果
  • 傷口からばい菌が入ったりして、病気になるのを防ぐため

塩には殺菌作用があるので、塩浴をすることで傷口から病気になる可能性を減らすことができます。

塩浴の期間としては、傷口が回復するまで、といったところです。

では、金魚の怪我とはどのようなものがあるでしょう?

金魚の怪我の例

  • うろこ剥がれ
  • からだの擦り傷
  • 乾燥によるただれ

水槽に飾り物を入れていると、モノによっては金魚にうろこ剥がれや擦り傷といった怪我が発生する場合があります。

そんなときには、塩浴を実施しましょう。

また、消化不良などによって転覆病を発症した場合、金魚の体表がしばらく水面から出てしまうことによって、ただれを起こすことがあります。

その場合も塩浴によって、それ以上の病気に進まないようにしましょう。

塩浴しすぎるとどうなるの?

金魚に塩浴をしすぎると、なにかデメリットはあるでしょうか?

金魚を常に塩浴で飼育すると、金魚の身体を覆っている膜が薄くなる、というデメリットが発生します。

金魚の体表はうすい膜に覆われています。

実際に手で触ると、ぬめりが手に残ります。

その膜は、金魚のからだを守る役割をしています。

浸透圧調整であったり、ウイルスなどの病原菌などから金魚を守っているのです。

塩浴の期間が長いと、浸透圧調整の必要がなくなるため、膜がうすくなります。

膜がうすくなると、からだを守る効果が弱くなって、免疫力が低下します。

人も持っている機能を使わないと低下するように、金魚も使わない機能は退化していくのです。

ただし、1ヶ月程度塩浴をつづけたからといって、膜がすぐにうすくなってしまうわけではありません。

それほど神経質になる必要はないですね。

あと、塩浴中の注意点としては、水が汚れやすくなるという点ですね。

ただし、体調不良や病気の治療の際に塩浴をする場合は、金魚に餌をあげないようにするため、水質の悪化もおさえられるはずです。

なので、こちらもそれほど神経質にならなくていいでしょう。

金魚の塩浴の終わり方

ここまで塩浴の期間について書いてきました。

では、塩浴の必要性がなくなり、終了する場合はどうしたらいいのでしょうか?

そのあたりについて書いていきます。

金魚の塩浴の戻し方は?

金魚の塩浴の戻し方としては、水換えの際に真水を追加していき、徐々にうすくしていくことでOKです。

なので、塩浴から真水に戻すために、なにか特別なことをしなければならないということはありません。

通常どおり、水換えをしてください。

そうすれば自然と真水に戻っていきます。

塩浴を一気に真水に戻すのは危険

逆に、塩水から真水に一気に戻すのは避けたほうがいいですね。

なぜなら、金魚にとっては水質が急激に変わることになるからです。

せっかく塩水浴で元気になったのに、その変化によってふたたび体調を崩すことになりかねません。

なので、徐々に真水に戻るよう、水換えを重ねていってください。

まとめ

金魚の塩浴の期間について書きました。

基本的には塩浴の目的の効果が得られた時点で終了すればOKです。

仮に、塩浴の期間が長くなりすぎたからといって、金魚が死んでしまうことはありません。

人によっては常時塩浴で飼育している人もいるぐらいなので。

個人的には、塩浴は必要時に行うにとどめたほうがいいと思っています。

なぜなら、普段からぬるま湯につかっていると、強い人間に育たないと言われるように、金魚も日常生活で楽をし過ぎると、からだが弱くなってしまうからです。

というわけで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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