金魚の病気など

【金魚】出目金の片目だけ大きいのはなぜ?その原因は?

2021年3月6日

出目金の目が片方だけ大きい理由を知りたい人「出目金の目が片方だけ大きい。これってなにが原因なの?病気?それとも生まれつきなのかな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

出目金の目が片方だけ大きい原因について書いています

こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。
さて、出っ張った目が品種の特徴である出目金ですが、左右の大きさがちがう個体がいます。
金魚屋やペットショップのアクアリウムコーナーでも、ちらほら見かけることがあるのではないでしょうか?
また、飼育している過程でも、片方の目だけどんどん大きくなってきた、というかたもおられるかもしれません。
左右の大きさがちがうのなぜ?と疑問に思いますよね?
原因としては、次のようなことが考えられます。

左右の目の大きさが違う原因

  • 生まれつきによるもの
  • 病気によるもの
というわけで、今回は出目金の目の左右の大きさがちがう原因について解説していきます。

【金魚】出目金の片目だけ大きいのはなぜ?その原因は?

では、出目金の目の左右の大きさがちがう原因を掘り下げていきます。

放っておいても問題がない場合もあれば、対処が必要な場合もあります。

生まれつき左右の大きさがちがう個体は多い

実は、生まれつき左右の目の大きさがちがう出目金はちょいちょいいます。

繁殖をするとよくわかりますが、稚魚から育てている中で、ある程度出目金の形になってきたころには、左右のバランスが悪い個体が出現するのです。

たいていは養魚場でハネの対象になりますが、中には選別をすり抜けてお店に並ぶ個体もあります

左右のバランスがちがうことは、特に大きな問題にはなりません。

もし飼育している出目金の目のバランスが悪かったとしても、個性としてとらえてあげてください。

バランスがちがいすぎると泳ぎの影響が出ることも

先天的な左右の目の大きさのちがいは特に問題ないとはいえ、成長過程でその差があまりにも大きくなりすぎと、泳ぎに影響が出る可能性があります。

目の重みによって、バランスをたもてなくなるからです。

泳ぎの能力が低くなり、いっしょに飼育している金魚との差が大きくなると、いじめられる可能性が出てきます。

また、他の金魚に先を越されて、餌がうまく食べられず、成長に遅れが出ることがあります。

そのような状況が発生するようであれば、他の金魚とは別で飼育してあげてください。

後天的に片方だけ大きくなるのは病気の可能性あり

左右のバランスが均等で誕生し、成長してきたにもかかわらず、急に片方の目だけ大きくなり出した場合は注意が必要です。

なぜなら、病気の可能性が高いからです。

原因としては、目に腫瘍ができていることが考えられます

ただ、なぜ腫瘍ができるのか、ということはわかっていません。

また、腫瘍を取り除く方法についても、特にありません。

回復は出目金の自然治癒力にかけるしかない、といったところです。

最悪目が取れてしまうこともあります

片方の目がどんどん大きくなってくると、最悪のケースとして目が取れてしまうことがあります。

腫瘍が原因の場合、できた腫瘍によって目が押し出されるような状態になるようです。

残念ながら、目が取れてしまうと元に戻ることはありません。

片目の状態で生きていかなければなりません。

目が取れてしまう現象は、出目金だけではなく他の金魚にも発生します。

ピンポンパールには発生しやすいですね。

腫瘍以外の原因としては、他の金魚に突かれたということが考えられます。

とはいえ、金魚は目が取れても生きていくことができます。

仮に両目が取れても、餌を食べることが可能なのです。

金魚の嗅覚はしっかりしており、水槽に餌を投入すると見えなくても餌に向かって泳ぎだします。

そして、食べることができるのです。

もちろん、目があることに越したことはありませんが・・・。

出目金の片方の目がだんだん大きくなってきたときの治療方法

ここからは、出目金の片方の目がだんだん大きくなってきた場合の治療方法について書いていきます。

前提として、目の奥に腫瘍ができていると仮定して、ということになります。

出目金の自然治癒力に期待して、塩水浴を実施してください。

もしかしたら、奇跡的に大きくなるのがおさまるかもしれません。

万が一目が取れてしまった場合についても、塩水浴をおすすめします。

目が取れた傷口から、ばい菌が入って病気になるのを防ぐためです。

正直、どこまで効果が見込めるかは未知数です。

でも、なにもやらないよりは良いと思われます。

参考記事
金魚の塩水浴とは?やり方や効果などわかりやすく解説【完全網羅】

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まとめ:出目金の目はデリケートなので注意

出目金の目が片方だけ大きい原因について解説しました。

そして、また必要時の対処方法についてもまとめました。

出目金の品種の特徴でもある出っ張った目、しかし、いっぽうでデリケートな部分でもあります。

目のバランスのちがいや、腫瘍による大きさのちがい以外にも、傷つきやすかったりします。

目が傷ついてしまうと、そこから病気になることもあります。

出てる分、飾り物に引っ掛けやすかったり、他の金魚にいたずらされやすかったりするので、注意が必要ですね。

また、出目金は目が白くにごることがあります。

これは、飼育水の汚れ、水質の悪化によって起こります。

逆に言うと、目の白濁りは水換えのサインでもあるので、早急に実施してあげてください。

目の濁りは、水換えによって改善する場合が多いです。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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