メダカの繁殖

メダカを冬にも繁殖させるための環境整備とは

メダカを冬に繁殖させたい人「メダカを冬にも繁殖させたい。メダカを冬にも繁殖させたいと思っているんだよね。どうやったら冬にも繁殖してくれるようになるかな?方法が知りたいな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
メダカを冬にも繁殖させる方法について書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、メダカを冬に繁殖させたい、と考えている人もいるでしょう。1年中繁殖させたほうが、たくさんのメダカを育てることができますからね。

では、どのようにすれば冬にも繁殖できるようになるでしょうか。

ポイントは水温です。

メダカは水温によって繁殖行動をするようになるからです。

ですから、水温をコントロールすることで、メダカを1年中繁殖させることができるようになります。

というわけで、今回は冬にメダカを繁殖させる方法について解説します。

メダカを冬にも繁殖させるための環境整備とは

では、メダカを冬にも繁殖させる方法について見ていきましょう。

冬に繁殖させるには、水温を調節することが必要になります。

メダカは水温で繁殖するかどうか決める

メダカは、季節を水温で判断しています。水温が下がっていけば、冬を感じて活動を低下させますし、水温が上がってくれば、春と感じて活動をはじめます。

そして、春と感じたら繁殖行動を起こすようになるんですね。

水温を20℃以上に維持すれば、繁殖行動をする

メダカが繁殖行動をするようになる水温は、約20℃です。

ですから、冬でもメダカを繁殖させたいと思ったら、水温を20℃以上に維持すれば可能になります。

ヒーターを活用すれば1年中繁殖できる

寒い季節でも水温を上げるためには、観賞魚用のヒーターが必要になります。

水槽にヒーターを設置することで、水温をコントロールできるからです。

ただし、ヒーターには種類があり、用途に合わせて使い分ける必要があります。

具体的な種類としては、1つの水温に固定している固定型と、好みの水温を設定することができる、調節型があります。

メダカ用とうたって販売しているヒーターは、だいたい18℃固定のものになっています。

18℃では必ずしも繁殖してくれません。

ですから、冬に繁殖させたいのであれば、設定水温を調節することができるタイプのヒーターを購入するようにしてください。

また、水量に対してヒーターの大きさを合わせなければなりません。

リンクを貼っているヒーターのサイズは、26リットル以下用になります。

最後の数字が大きいほど、たくさんの水量に対応したヒーターとなります。

卵の孵化、稚魚の育成にもヒーターが必要

無事メダカが繁殖行動をしてくれて卵が生まれたら、次は卵を孵化させる必要があります。

卵を親魚と別容器に移し、孵化させてあげてください。

ただし、この場合もヒーターが必要になります。なぜなら、卵は水温が低いと孵化しないからです。

メダカの卵が孵化するためには、最低15℃以上必要になります。

そして、孵化率がもっとも高く、そして健康なメダカが生まれやすい水温は25℃です。

ですから、卵を孵化させる容器の水温も、25℃に調整してあげてください。

さらに、稚魚が生まれたあとも、20〜25℃の水温を維持しましょう。

水温が下がりすぎると、成長が遅くなり、中には死んでしまう個体も発生します。

きちんと成長させるためには、水温を維持することが重要になります。

メダカの卵を孵化させる最適な水の温度(水温)とは

冬に繁殖させるデメリット

ここからは、メダカを冬に繁殖させることで起こるデメリットについて見ていきましょう。

水温を調整すれば、冬でもメダカは稚魚を誕生させてくれますが、それと引き換えに大きなデメリットも生じます。

デメリットをまとめると、次のようになります。

メダカを1年中繁殖させるデメリット

  • メダカの寿命が短くなる
  • 電気代が非常に高くなる

それぞれ掘り下げていきます。

メダカの寿命が短くなる

1年中メダカを繁殖させると、寿命が短くなります。

なぜなら、繁殖、産卵は、メダカにとって負担が大きいからです。

繁殖、産卵をしたメダカと、しなかったメダカを比較した場合、しなかったメダカのほうが長生きします。

それだけ、繁殖、産卵をすることでの身体への負担が大きいということです。

つまり、メダカは自分の命をけずって卵を生んでいるわけですね。

それが1年中となると、さらに命をけずることになります。

ですから、繁殖、産卵の機会が多いほど、メダカは短命になるんですね。

電気代が非常に高くなる

冬にも繁殖させようと思ったら、電気代が高くつきます。

なぜなら、ヒーターによる電気の使用量が大きいからです。

観賞魚の飼育にもっともお金がかかるのが、実はヒーターなんですね。

冬に繁殖するためには、稚魚を育成することも考えると、3〜4ヶ月、最低でも2本のヒーターを稼働させる必要があります。

親魚用と稚魚用のヒーターが必要になるからです。

ですから、冬の間だけで数千円、規模によっては1万円以上の電気代が増える可能性があります。

メダカを冬にも繁殖させるための環境整備とは:まとめ

メダカを冬に繁殖させる方法について書きました。

冬にメダカを繁殖させること自体は、むずかしいことではありません。

ヒーターを使用して水温を上げるだけで、メダカは繁殖、産卵するようになります。

ですが、その環境を作るためには、電気代がけっこうかさみます。

なので、電気代を前提に実施するようにしてください。

メダカが産卵をして、稚魚が生まれたあとに中止することはできませんものね。

中止してしまうと、せっかく生まれた稚魚が死んでしまうリスクが高くなるからです。

なお、ヒーターの電気代をできるだけ安くするためには、水槽の保温力を高める必要があります。

その方法については、また別の機会で書いてきます。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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