メダカの飼い方

メダカがフィルター(濾過器)に吸い込まれる?必要な対策は?

2021年9月16日

フィルターの吸い込み事故を防ぎたい人「メダカがフィルターに吸い込まれて死んでしまう事故を防ぎたい。メダカって小さいから、フィルターに吸い込まれて死んでしまうリスクがあるよね?そういった事故を万が一にも防ぎたいんだけれど、どうしたらいいんだろう?なにか良い対策がないかな?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

メダカのフィルターによる吸い込み事故を防ぐ方法について書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、メダカは金魚などとくらべると、ずいぶん小さな身体をしています。ですから、フィルターに吸い込まれるリスクがあります。

フィルターに吸い込まれると、残念ながら死んでしまう可能性が高いですね。なので、万が一にも吸い込み事故が起こらないような環境を作っておきたいところです。

では、どのような対策をすれば、メダカの吸い込み事故を防ぐことができるでしょうか。

というわけで、今回はフィルターによるメダカの吸い込み事故を防ぐ方法について解説していきます。

メダカがフィルターに吸い込まれる?必要な対策は?

では、メダカがフィルターに吸い込まれることがないようにするための対策について見ていきましょう。

大人のメダカは基本吸い込まれない

いきなりすべてをひっくり返す話しになってしまいますが、通常のフィルターを使用する分には、成魚に成長したメダカがフィルターに吸い込まれるリスクはかなり低いです。

なぜなら、フィルターの吸い込む力よりも、メダカの泳ぎの能力が勝つからです。

それでも、メダカがフィルターに吸い込まれたり、フィルターの吸込口にへばりついて身動きが取れなくなってしまうことがあります。

このような事故が起こってしまうのは、フィルターの吸引力だけの問題ではありません

他の要素も相まって発生する事故と言えます。

吸い込まれるメダカは弱っている可能性

では、どのような要素が相まって発生するのでしょうか。

成魚のメダカがフィルターに吸い込まれたり、フィルターにへばりついたりして動けなくなるのは、その前段階ですでにメダカが弱ってしまっているからです。

たとえば、水質の悪化や餌の食べ過ぎ、水温の激しい変化、水流が強過ぎる環境で衰弱している、などによってメダカが体調不良を起こしている場合、当然泳ぎの能力も低下します。

そのような状態になると、普段は問題がなくても、フィルターの吸い込む力に抗えなくなって、吸い込まれてしまうことがあるのです。

ですから、フィルターによる吸い込み事故が発生した場合、メダカの状態をまずは確認してください。

体調不良の原因を解決することが必要ということです。

稚魚は吸い込み事故に注意

成魚であれば、吸い込み事故が発生する可能性はかなり低いと書きました。しかし、稚魚については話しがちがってきます。

稚魚の場合は、泳ぎの能力が弱いため、フィルターによる吸い込み事故が発生する可能性が非常に高いです。

たとえば、通常の投げ込み式フィルターを使用すると、エアの強さによってはかなりの数の稚魚が濾過槽に吸い込まれたり、吸い込み口に挟まって束になって死んでしまう、というようなことが発生します。

外掛けフィルターや、上部フィルターでも、給水パイプのストレーナー部分に稚魚がたくさん張り付いて死んでいる、ということが起こるんですね。

なので、フィルターを使って稚魚を飼育する場合は、吸い込み事故が起こらないようなフィルターを使用するか、事故を防ぐ対策を講じておく必要があります。

メダカがフィルターに吸い込まれない方法

ここからは、フィルターによるメダカの吸い込み事故を防ぐ方法について書いていきます。

大切なメダカがフィルターに吸い込まれて死ぬ、なんてことは避けたいですものね。

そのような事故を防ぐことができる環境づくりをしてください。

メダカの体調管理を実施する

メダカの成魚がフィルターに吸い込まれたり、フィルターの吸い込み口に張りついたりする事故が起こるのは、前述したように前提に体調不良を起こしていることが原因である場合がほとんどです。

ですから、まずはメダカが健康に生活できる環境を作ってあげてください。

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また、普段からしっかりとメダカを観察し、体調の把握に努めてください。そして、体調不良を起こして、泳ぎの能力が低下しているようであれば、フィルターのない環境に隔離するなどして、塩浴や薬浴によって体調が回復できるように治療してあげてください。

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吸い込み事故が起こらないフィルター(濾過器)を使用する

万が一にもフィルターの吸い込み事故を防ぎたい場合や、フィルターを使って稚魚を飼育する場合は、事故が発生しないフィルターを使用するようにしてください。

吸い込み事故が発生しないフィルターには、次のようなものがあります。

吸い込み事故がないフィルター

  • 底面フィルター
  • スポンジフィルター

水槽の底に設置し、底面の一部もしくは全体から吸水するタイプの底面フィルターであれば、万が一にもメダカが吸い込まれてしまう可能性はありません。

その特性から、稚魚を飼育するにも適したフィルターになっています。

すでに稼働している水槽に設置しにくく、設置後のメンテナンスに少々手間がかかるというデメリットはありますが、事故を防ぐということを考えると、優れたフィルターといえます。

ぜひ、選択肢の一つとして検討してみてください。

また、スポンジフィルターでも、メダカの吸い込み事故のリスクを非常に低くすることができます。

スポンジフィルターとは、フィルター全体がスポンジになっていて、そのスポンジに生物濾過に必要なバクテリアを棲みつかせると同時に、物理濾過もおこないます。

スポンジ全体で飼育水を吸い込むため、吸い込みの力が分散され、メダカが吸い込まれてしまうリスクを軽減することができます。

大きく分けて2つのタイプのスポンジフィルターがあるので、導入を検討したい人は【金魚】スポンジフィルターの使い方や効果、おすすめの商品を解説をご覧ください。

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メダカがフィルターに吸い込まれる?必要な対策は?:まとめ

メダカがフィルターに吸い込まれてしまう事故を防ぐ方法について書きました。

本記事をまとめると、次のようになります。

この記事のまとめ

  • 成魚は健康であれば吸い込まれる可能性は低い
  • ゆえに、吸い込まれるのは体調不良が関係している
  • 普段からの健康管理によって、体調不良を防ごう
  • 体調不良を起こしている場合は、フィルターなしの環境で隔離
  • 稚魚の場合は、吸い込みリスクが少ないフィルターを使用
  • おすすめは底面フィルター

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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