日光がもたらすメダカへの効果を知りたい人「日光があたることによるメダカへの効果を知りたい。メダカって、屋外で飼育したほうが、屋内で飼育するよりも元気に育ってくれるって聞いた。その理由のひとつが日光があたることなんだよね?日光があたるとメダカにどんなメリットがあるのかな?そのあたりを詳しく知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、メダカは、屋内の水槽よりも屋外で飼育したほうが、健康で美しく、そして早く成長します。
その大きな要因となるのが、日光による効果です。もっと具体的にいうと、日光にふくまれる紫外線の効果がメダカの成長や健康にプラスになるんですね。
メダカは紫外線を浴びることによって、ビタミンAやビタミンDを体内で作ることができます。ビタミンAやDは、メダカの成長を促進し、免疫力を高める効果をもたらします。
ですから、日光をたくさん浴びることができる屋外飼育のほうが、メダカには適した環境なのです。
というわけで、今回は日光がもたらすメダカへの効果について解説していきます。
メダカが健康に育つ日光浴の効果とは
では、日光がもたらすメダカへの効果について見ていきましょう。
具体的にまとめると、次のようになります。
日光がもたらすメダカへの効果
- 成長が促進される
- 免疫力が上がり病気になりにくくなる
- 色、ツヤが良くなる
それぞれ掘り下げていきます。
メダカの成長を促進
日光浴は、メダカの成長を促進します。ですから、屋内飼育よりも、屋外飼育の方が早く成長してくれます。
また、屋外飼育では、飼育水がグリーンウォーターになりやすくなります。
グリーンウォーターとは、太陽の光等の効果によって、飼育水に植物プランクトンが発生した状態を言います。その名の通り、緑色の水になるんですね。
見た目はあまりよくありませんが、植物プランクトンはメダカの自然食、そして健康食となり、いつでも餌を食べられる環境となります。
ですから、グリーンウォーターで育てることによって、さらに成長が促進されることになります。
グリーンウォーターについての詳細は、メダカ飼育に良いグリーンウォーター(青水)を作る方法をご覧ください。
免疫力が上がり病気になりにくい
日光浴には、メダカを健康にする効果もあります。なぜなら、日光を浴びることによって免疫力が向上するからです。
実際のところ、屋外で飼育していると、かんたんに病気にならなくなります。
顕著に見られる効果ですね。
屋内の水槽で飼育にとても苦労したのに、屋外に出した途端に病気知らずになるなんてこともあります。
色、ツヤが良くなる
日光は、メダカを美しくもしてくれます。紫外線を浴びることによって、色、ツヤが良くなるからです。
屋内水槽で飼育していると、メダカの色はだんだんとくすんできます。そして、ツヤもなくなってきます。
たとえ、ライトをつけていたとしても、太陽の光にはかなわないため、徐々に色ツヤがなくなっていくのです。
しかし、日光を浴びることによって、色、ツヤが出てくるようになります。
ですから、本当のメダカの美しさを楽しむことができるようになります。
メダカの日光浴の注意点とは
ここからは、日光浴の注意点について書いていきます。
日光はメリットがたくさんありますが、環境によってはデメリットになることもあります。
有効に使えるようにしてくださいね。
直射日光があたりすぎることによる高水温
メリットがある日光浴ですが、直射日光が一日中あたるような環境だと、メダカが死んでしまう可能性があります。なぜなら、水温が上がりすぎるからです。
メダカが生きていける水温は、2~38℃ぐらいとされています。しかし、真夏に直射日光が長時間あたると、メダカが生きていける限界の水温を越えてしまう可能性があります。
ですから、理想的には1日の中で直射日光が半日ぐらいあたる場所に容器を設置してください。
それがむずかしいようであれば、すだれなどを使って日よけをしてください。
すだれであれば、直射日光をさけられるいっぽうで、隙間から太陽の光を取り入れることができるため、紫外線の効果を得ることができます。
高水温による酸欠
30℃前後のメダカが耐えられる水温域でも、酸欠によってメダカが死んでしまうことがあります。
なぜなら、水温が上昇すると、水中の酸素量が減少するからです。
水中に溶け込んでいる酸素を、溶存酸素と言いますが、水は水温が高いほど溶存酸素が減少し、低いほど増加します。
水温が上昇すると、溶存酸素が減少してしまって、それまで元気にしていたメダカが急死する、といったことが起こります。
ですから、直射日光による水温の上昇には、くれぐれも注意してください。
エアレーションを設置しておけば、この問題を解決することができます。
でも日光不足はさけましょう
直射日光があたりすぎるからといって、逆にほとんど太陽の光があたらない日陰の場所に容器を設置するのはよくありません。
なぜなら、日光の恩恵を受けることができなくなるからです。
日光浴ができない環境だと、メダカの免疫力の向上などが期待できなくなります。ですから、メダカが体調をくずして死んでしまうリスクもあがることになるのです。
前述したように、1日の半分ぐらいは日光のあたる場所に容器を設置するようにしてください。
メダカが健康に育つ日光浴の効果とは:まとめ
日光がもたらすメダカへの効果について書きました。
日光浴は、メダカを健康に、元気に、美しく、そして早く成長するために不可欠な要素です。
屋内ではその恩恵を受けるのがむずかしいので、ぜひ屋外飼育にもチャレンジしてください。
メダカであれば、エアレーションやフィルターがなくても、屋外で飼育することができます。
手軽に飼えるので、ぜひ屋外でのメダカを楽しんでいただけたらと思います。
ということで、今回はこのへんで終わりにします。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。