メダカの赤斑病について知りたい人「メダカの赤斑病について知りたい。メダカの身体に赤い斑点ができているんだよね。いろいろなところが充血している。これって赤斑病ってやつだと思うんだけれど、どうやったら治療できるのかな?そして原因ってなんなんだろう。詳しく知りたいな」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
メダカの赤斑病の原因や症状、治療方法について書いています
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、メダカの病気のひとつに、赤斑病があります。赤斑病とは、体表などに赤い充血が見られる病気です。
その充血が斑点のように見えることから、赤斑病と呼ばれています。
赤斑病は、ひどくなると死に至るほどの病気です。そして、初期症状の段階で手を打たないと、治癒がむずかしくなります。
ですので、ぜひ赤斑病の症状や治療方法などを知っていただき、早期に対応してあげてください。
というわけで、今回はメダカの赤斑病について解説していきます。
メダカの身体に赤い斑点や充血が!赤斑病の原因や治療方法とは
では、メダカの赤斑病について見ていきましょう。
まずは赤斑病の原因を確認し、それから症状などを掘り下げていきます。
赤斑病の原因とは?
赤斑病の直接的な原因は、エロモナスハイドロフィラという細菌です。
エロモナスハイドロフィラは、運動性エロモナスとも呼ばれることから、赤斑病を運動性エロモナス症と表現することもあります。
赤斑病は、エロモナスハイドロフィラがメダカに感染することで発症します。
とはいえ、エロモナスハイドロフィラは常在菌、つまり普段から存在している菌であり、メダカが健康な状態であれば感染することはありません。
つまり、なんらかの原因でメダカの免疫力が低下することにより感染するんですね。
メダカの免疫力が低下する原因としては、次のようなことが考えられます。
メダカの免疫力低下の原因
- 水温の変化が激しい
- 水質が悪化している
- 水流などにより衰弱している
- ケガをしている
これらの理由によって、メダカが感染を許してしまい、赤斑病になるというわけです。
赤斑病の症状とは?
赤斑病は、体表に症状があらわれる病気です。ですが、最初のうちは症状がはっきりとしないため、メダカの異常が把握しきれず、つい対応が遅れがちになります。
そして、気がついたときには症状が進行していて、治癒がむずかい状態になっている場合が多いんですね。
日々の観察をしっかりとして、早期に発見できるようにしてあげてください。
そのために、赤斑病の症状をしっかりとおさえておきましょう。
初期症状では身体やヒレが白っぽくなり体表に薄い赤色のあざが
赤斑病を発症したメダカは、まず身体やヒレが白っぽくなってきます。メダカが感染から身体を守ろうとして、粘液を異常に分泌するからです。
たくさんの粘液が分泌されると、白っぽくなるんですね。
さらに、体表に薄い赤色のあざが出てきます。
症状が進行していくと、薄い赤色が徐々に濃くなっていき、あきらかな充血となります。
末期症状では全身や目にも充血が広がる
末期になると、赤い充血が全身に広がっていきます。身体中が充血している姿は、非常に痛々しいですね。
やがてメダカは衰弱し、死んでしまうのです。
症状が末期になると、治療をしても治すのはほぼ不可能になります。
繰り返しになりますが、早期発見、早期治療をするか、そもそも赤斑病にならないように、日々の飼育によって予防することが重要になります。
赤斑病は他のメダカにもうつる?
赤斑病は、細菌感染によって発生する病気です。しかし、発症したメダカから他のメダカに感染することはありません。
つまり、感染性の病気ではないということです。
とはいえ、エロモナスハイドロフィラに感染する原因は、メダカの飼育環境に問題がある場合がほとんどです。
ですから、同じ環境で飼育しているメダカには、感染するリスクが十分に考えられます。
なぜなら、感染したメダカと同等に他のメダカにもストレスがかかっているからです。
1匹の感染者が出たということは、遅かれ早かれ他のメダカでも発症する可能性が高いということです。
赤斑病は自然治癒する?
赤斑病を治療しないでいると、どうなるのでしょうか?自然に治癒することはあるでしょうか?。
残念ながら、赤斑病が自然治癒することはありません。
発症した後そのまま放置していると、確実に症状が進行し死んでしまうことになります。
ですから、必ず治療を実施してあげてください。
メダカの赤斑病の治療方法
ここからは、赤斑病の治療方法について見ていきましょう。赤斑病を治療するには、次のようなことがらを実施する必要があります。
メダカの赤斑病の治療方法
- 水換え
- 塩水浴の実施
- 薬浴の実施
掘り下げていきます。
水換え
赤斑病の症状が見られたら、まずは半分〜3分の2の量の水換えを実施してください。
なぜなら、水質の悪化がメダカのストレスになっている可能性があるからです。
水質を改善してあげてないと、メダカのストレスは高まり、症状の進行を早めてしまうことになります。
ですから、真っ先に水換えをする必要があります。
塩水浴を実施する
水換えをしたら、そのまま塩水浴を実施します。新水を入れた水槽に、塩分濃度が0.5%になる量の塩を投入してください。
塩水を作るにあたっては、新水に塩を溶かして、それを水槽に注ぐという方法でも可能ですが、個人的にはおすすめしません。なぜなら、急激な環境の変化につながるからです。
塩水になった状態の新水を飼育水にくわえると、一気に塩分濃度が高くなります。
メダカにとっては真水からいきなり塩水に変わるので、負担となるのです。
ですから、固形のまま塩を投入してあげてください。
そうすることで、塩が溶けるにつれて塩分濃度が緩やかに上がっていき、メダカの負担を軽減することができます。
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薬浴を実施する
塩水浴と並行して、薬浴も実施してください。塩水浴には、メダカの自然治癒力を高める効果がありますが、それだけでは赤斑病の治癒に至らないことがほとんどだからです。
原因細菌であるエロモナスハイドロフィラを殺すためには、細菌感染症に効果のある薬による薬浴が必要になるのです。
具体的にどのような薬が赤斑病に効果的かというと、次のようなものになります。
メダカの赤斑病に効果のある薬
- グリーンFゴールド顆粒
- エルバージュエース
個人的には、グリーンFゴールド顆粒の使用をおすすめします。細菌感染症への効果が高いからです。
もし、それでも効果がないようでしたら、エルバージュエースを試してみてください。
ただし、たとえ薬浴を実施しても、取り返しがつかないほど症状が進行している場合は効果が見込めません。
早めの段階で赤斑病と判断し、薬浴を実施してあげてください。
メダカの身体に赤い斑点や充血が!赤斑病の原因や治療方法とは:まとめ
メダカの赤斑病について書きました。赤斑病は、メダカを2週間ほどで死なせてしまう病気です。
ですから、赤斑病と判断するために、症状や治療方法などをきちんと把握するようにしてくださいね。
この記事をまとめると、次のようになります。
この記事のまとめ
- 赤斑病の初期症状として、身体やヒレに白いもやが発生する
- 早期に症状が進行し、1〜2週間ほどでメダカは死んでしまう
- 治療方法は水換え、塩水浴、薬浴
- 早期発見、早期治療、予防の実施が重要
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。