メダカの飼い方

メダカの飼育水の緑色の濁りを防ぐ方法

2022年1月10日

飼育水が緑色に濁ることに困っている人「メダカの飼育水が緑色に濁ることに困っている。外で飼育している容器の飼育水が緑色になってしまうんだよね。見た目が悪いし、メダカがよく見えないから緑色になってほしくないんだけれど、なにか防ぐ方法はないかな?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

メダカの飼育水が緑色に濁る原因と防ぐ方法について書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、屋外でメダカを飼育していると、飼育水が緑色に濁るのを経験した人もいるのではないでしょうか。

これは、グリーンウォーターと呼ばれる水で、メダカが生活する上では非常に好ましい環境なんですね。

ただ、透明な水とくらべて見た目が悪くなるのと、メダカの観賞に邪魔になるというデメリットがあります。

ですから、透明な水を維持したい人もいるでしょう。屋外で飼育していると、グリーンウォーターになるのは避けられないのでしょうか。

結論から言うと、環境づくりによってグリーンウォーターになるのを防ぐことができます。

というわけで、今回はメダカの飼育水が緑色に濁る原因と防ぐ方法について解説します。

メダカの飼育水が緑色に濁る原因とは

では、まずはメダカの飼育水が緑色に濁る原因について見ていきましょう。

次のような条件がそろうことで、飼育水はグリーンウォーターと呼ばれる緑色の水になります。

飼育水が緑色になる条件

  • 飼育水が富栄養化している
  • 光が強い、光の照射時間が長い
  • 水温が高い

それぞれ掘り下げていきます。

飼育水が富栄養化している

飼育水が緑色に濁る原因のひとつ目は、飼育水の富栄養化です。

富栄養化によって、緑色の正体である植物プランクトンの餌が飼育水に増えるからです。

飼育水が富栄養化している状態というのは、水の中にいろいろな成分が増えている状態をいいます。

メダカ飼育でいうと、メダカの餌やメダカの排泄物に含まれる成分などが、飼育水に溶け出していくことで富栄養化していくことになります。

これらの成分は、植物プランクトンの餌になるんですね。

ですから、植物プランクトンが増え、飼育水が緑色に変色しやすい状態になってしまうのです。

光が強い、光の照射時間が長い

飼育水の富栄養化は、飼育水が緑色に濁る原因のひとつですが、それだけでは緑色になりません。

緑色になるためには、光の力が必要になるからです。

前述したように緑色の正体は、植物プランクトンです。

植物プランクトンは、飼育水の富栄養化によって増えた餌と、光合成によって成長、増殖します。

そして、光合成には太陽の光が不可欠になります。

この光が強く、そして長い時間あたればあたるほど、緑色に濁る可能性が高くなります。

メダカの飼育水が緑色に濁るのを防ぐ方法

ここまでは、飼育水が緑色になる条件について見てきました。

それを踏まえて、本題である緑色に濁らないようにする方法について見ていきましょう。

方法をまとめると、次のようになります。

緑色に濁らないようにする方法

  • 光の照射時間を短くする
  • 富栄養化を防ぐ
  • 水草を入れる

掘り下げていきます。

光の照射時間を短くする

飼育水が緑色に濁るのを防ぐのにもっとも効果的な方法は、飼育水にあたる光を減らすことです。

植物プランクトンは光がないと増えることができないからです。

ですから、光があたる時間を短くすることで、植物プランクトンによる飼育水の濁りをおさえることができるんですね。

屋外で飼育している場合は、軒下などひさしのある場所に容器を置くことで、1日の光の照射時間が短くなるようにしてください。

光を遮るものの下に置くのがむずかしいようであれば、すだれなどを使って光をさえぎりましょう

とはいえ、まったく光があたらない環境はメダカにとって不利益となります。

ですので、植物プランクトンが増殖しない程度の光は確保してあげてください。

富栄養化を防ぐ

飼育水のグリーンウォーター化を防ぐ方法として、飼育水の富栄養化を防ぐことが効果的です。

餌が少なければ、植物プランクトンの増殖をおさえることができるからです。

そのためには、次のような飼育が必要になります。

富栄養化を防ぐ方法

  • こまめに水換えをする
  • 餌の量を少なくする
  • 餌の食べ残しが発生しないようにする

こまめに水換えをすることで、富栄養化を防ぐことができます。

なぜなら、飼育水に溶け出す餌や排泄物の成分を排出することができるからです。

こまめに成分を排出していけば、飼育水が富栄養化していかないことになります。

また、メダカの排泄物を減らすためにあたえる餌を少なくするとか、餌の食べ残しが発生しないようにすると、飼育水の富栄養化を防ぐことができます。

溶け出す成分を減らすことができるからです。

大元の汚れを減らせば、富栄養化をおさえることができるということです。

水草を入れる

水草を入れることでも、植物プランクトンの発生を抑制することができます。

飼育水の富栄養化を水草が軽減してくれるからです。

水草は、メダカが排出したアンモニアが生物濾過によって分解された最終物質、硝酸を栄養分にします。

ですから、飼育水に硝酸が溜まるのを防いでくれるのです。

硝酸も飼育水の富栄養化の原因となるため、硝酸が水草によって消費されることで富栄養化が軽減され、飼育水が緑色に濁るのを防ぐことができるというわけです。

メダカの飼育水の緑色の濁りを防ぐ方法:まとめ

メダカの飼育水が緑色に濁ってしまう原因と防ぐ方法について書きました。

本記事をまとめます。

この記事のまとめ

  • 水が緑色になるのは、植物プランクトンが繁殖しているため
  • 植物プランクトンは、一定の条件下で増殖する
  • 光の強さを軽減したり、照射時間を減らすことで防げる
  • 水草を入れるなど、飼育水の富栄養化防止も効果的

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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