グリーンウォーターのメリット、デメリットを知りたい人「グリーンウォーターで飼育するメリットとデメリットを知りたい。メダカを飼育するのに、グリーンウォーターってのがあるよね。グリーンウォーターで飼育するとどういうメリットがあるのかな?また、逆にどんなデメリットがあるんだろう」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、めだかを飼育する環境として、グリーンウォーターがあります。グリーンウォーターとは、飼育水が緑色になった状態を言います。
夏場の暑い季節になると、透明な水が自然と緑色に変色するのを経験した人もいるのではないでしょうか。
このグリーンウォーターの正体は、植物プランクトンで、その中でメダカを飼育することによって、いろいろなメリットがあります。しかし、その一方でデメリットも存在します。
メリット、デメリットをふまえた上で、グリーンウォーターでの飼育をするかしないか、検討したいところですね。
というわけで、今回はメダカをグリーンウォーターで飼育する際のメリット、デメリットについて解説していきます。
メダカをグリーンウォーターで飼育するメリットとは?
では、メダカをグリーンウォーターで飼育するメリットについて見ていきましょう。
グリーンウォーターになる原因は、飼育水に植物プランクトンが発生するからです。植物プランクトンは、メダカにとって自然食となります。
自然食がいつでも食べられる環境となることで、メダカにとってはいろいろなメリットが生まれます。
グリーンウォーターのメリット
- 早く成長しやすい
- 健康になる
- 色艶が良くなる
それぞれ掘り下げていきます
早く成長しやすい
メダカをグリーンウォーターで飼育することのメリット、1つ目は早く成長しやすいということです。なぜなら、いつでも植物プランクトンという餌を食べられる環境になるからです。
メダカが成長するためには、とうぜん餌が必要になります。しかし、メダカは胃を持たない生き物であるため、一度に食べられる量はそれほど多くありません。
また、無理に食べさせてしまうと、消化不良を起こしやすくなります。ですから、小分けにしてあたえる必要があるんですね。
とはいえ、飼育者も生活がありますから、メダカに合わせて毎回餌をあたえることはむずかしいです。
グリーンウォーターは、常に餌がある状態になるため、メダカが食べたいときに食べることができます。
ですから、普通の飼育水で飼育するよりも、成長が早くなるのです。
特に、稚魚を育てる際は、非常に有効な環境となります。
なお、メダカの餌やりについての詳細は、メダカの餌やりの頻度や量、餌のあたえかたについてをご覧ください。
また、メダカの稚魚の餌やりについては、メダカの稚魚の餌はいつから?餌やりの方法や回数、おすすめの餌などをご覧ください。
メダカが健康になる
また、植物プランクトンはメダカにとって健康食になります。
自然発生の餌ですから、消化もよく、身体にも良い影響をあたえてくれます。
ですから、グリーンウォーターで飼育することで、メダカは健康に成長することができるのです。
メダカの色や柄がきれいになる
さらに、グリーンウォーターには色揚げ効果、艶が良くなる効果があります。
これは、太陽の光の恵みでもあるのですが、メダカを屋内で飼育していると、だんだんと色がくすんだり、艶がなくなったりしてしまいます。
しかし、屋外のグリーンウォーターで飼育していると、色艶が良くなっていくんですね。
鑑賞する際に、そのちがいが際立ちます。
メダカをグリーンウォーターで飼育するデメリットとは?
ここからは、グリーンウォーターで飼育するデメリットについて見ていきましょう。
メリットがたくさんあるグリーンウォーターでの飼育ですが、残念ながらデメリットもあります。
掘り下げていきます。
鑑賞性が低い
グリーンウォーターで飼育するデメリットの1つ目は、鑑賞性が低くなることです。透明な水とちがって、メダカが非常に見えにくいんですよね。
少し濃いグリーンウォーターになると、メダカが底に潜ってしまったら姿がまったく見えない、なんてことが起こります。
グリーンウォーターや太陽の効果でせっかく色艶が良くなったとしても、姿が見えないのでは意味がありませんね。
濃くなりすぎると酸欠が発生する
グリーンウォーターは、濃くなりすぎるとデメリットが増えていきます。その代表的なものが酸欠です。
グリーンウォーターの正体は、前述したように植物プランクトンです。植物プランクトンは植物の一種であるため、呼吸をする必要があります。
光合成ができる環境であれば、二酸化炭素から酸素を放出してくるのですが、逆に光合成ができない環境だと、酸素を消費して二酸化炭素を放出するようになります。
たとえば、夜間帯は太陽の光があたらず、光合成ができない環境になりますよね。この環境だと、飼育水の酸素を植物プランクトンも消費してしまい、酸素量が足りなくなってメダカが酸欠を起こしてしんでしまうことがあるのです。
なので、グリーンウォーターが濃くなりすぎないように、調整する必要があります。
理想的なグリーンウォーターの濃さは、緑茶ぐらいの色になります。これを目安に、調整するようにしてください。
体調不良に気づけない
グリーンウォーターで飼育すると、メダカの姿がはっきりと見えなくなります。ですから、メダカの状態が把握しにくくなるのです。
もし、体調不良を起こしていても気づくのが遅れてしまい、手遅れになるということが起こりやすくなります。
天敵の存在に気づけない
メダカを屋外で飼育していると、トンボの幼虫であるヤゴやゲンゴロウといった生き物が飼育水に混入することがあります。
これらの生き物はメダカを食べてしまいます。ですから、存在に気づいたらいち早く駆除する必要があるのですが、グリーンウォーターだとなかなか気づけなかったりします。
そして、気づいたときにはメダカがすべて食べられてしまっていた、なんてことが起こるのです。
このようなことを防ぐためにも、グリーンウォーターが濃くなりすぎないようにし、こまめに観察するようにしてください。
混入を防ぐ方法としては、容器に網状のふたをするという方法があります。
メダカをグリーンウォーターで飼育するメリット、デメリット:まとめ
メダカをグリーンウォーター飼育するメリットとデメリットについて書きました。
グリーンウォーターは、メダカ飼育に大きなメリットをもたらせてくれます。しかし、そのいっぽうでグリーンウォーターだからこそのデメリットもあります。
そのあたりを考慮しながら、透明な水で飼育するのか、グリーンウォーターで飼育するのか、判断してもらえたらと思います。
個人的には、グリーンウォーターのメリットが大きいため、グリーンウォーターでの飼育をおすすめします。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。