金魚の繁殖

金魚の卵詰まりの症状や原因、治療方法について

2021年2月26日

金魚の卵詰まりについて知りたい人「金魚の卵詰まりについて知りたい。金魚がうまく産卵できず、卵を詰まらせてしまうこと があるって聞いた。でもお腹の中だからわからないよね?卵詰まりを起こしている場合、どんな症状が出るんだろう?また原因や治療方法を知りたいな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚の卵詰まりの症状や原因、治療方法について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の繁殖などを10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています

さて、四季の中で春といえば新しい命が誕生する季節です。

金魚にとっても産卵の時期で、条件がそろえばたくさんの卵を産んでくれます。

しかし、中には卵を詰まらせてしまってうまく産卵できない個体がいます。

卵詰まりは最悪死んでしまうこともあるので、治療が必要な場合があります。

というわけで、今回は金魚の卵詰まりについて解説していきます。

金魚の卵詰まりの症状や原因、治療方法について

では、金魚の卵詰まりについて書いていきます。

金魚が卵詰まりを起こすのは、当たり前ですが繁殖の時期になります。

繁殖の時期は基本的には春ですが、秋にも産卵をすることがあります。

というのも、金魚は水温によって季節を感じるため、水温がだいたい20℃前後になると、春と理解して繁殖行動をするのです。

繁殖の具体的な行動としては、メスは抱卵し、オスはメスの産卵をうながすために、追尾をするようになります。

追尾とは、オスがメスを追いかけ、メスのお腹を突いたりして産卵をうながすことです。

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抱卵したメスは、卵をお腹に入れてる分ふっくらするようになります。

そして、通常であれば数百から数千の卵を生むのです。

しかし、なにかしらの異常が発生すると、うまく産卵できなくなります。

それが卵詰まりです。

それでは、卵詰まりの症状から見ていきたいと思います。

金魚の卵詰まりの症

金魚の卵詰まりで見られるのは、次のような症状です。

卵詰まりの症状

  • お腹がふくらんでいる
  • 水面でぼーっとしている
  • 水槽の底でじっとしている

卵詰まりで見られる症状は、他の病気でもあらわれる症状です。

ですから、他の情報と組み合わせて判断する必要があります。

たとえば、お腹がふくらむのは、便秘などの腸満、腹水病などがあげられます。

水面で浮かんでぼーっとしたり、水槽の底でじっとしているといった症状は、金魚が衰弱したり、なにかしらの病気になっているときによく見られる症状です。

ですから、卵詰まりを疑うケースとしては、金魚の繁殖の季節である春および秋という時期を考慮する必要があります。

そして、オスに追星が見られたり、いっしょに飼育している他のメス金魚が産卵しているのであれば、上記の症状は卵詰まりによって起こっている可能性が高くなります。

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金魚が卵詰まりを起こす原因

卵詰まりを起こす原因には、次のようなことが考えられます。

卵詰まりを起こす原因

  • 追尾されない(オスがいない)
  • ストレス

前述したように、金魚は繁殖の時期になると、抱卵したメスをオスが追い回します。

お腹を突ついたりして刺激をあたえ、産卵をうながすためです。

しかし、オスが体調不良などの理由で追尾をしなかったり、そもそもオスをいっしょに飼育していなかったりすると、追尾は起こらなくなります。

それでもたいていのメスは自力で産卵しますが、メスによっては卵詰まりになってしまうことがあります。

また、ストレスによっても産卵がうまくいかないケースがあります。

ストレスは人間と同じように、金魚にもさまざまな悪影響をあたえるのです。

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卵詰まりを起こさないようにするためには、オスをいっしょに飼育するようにしてください。

とはいえ、オスの追尾はかなり激しく、メスがボロボロになってしまうことがあります。

追尾があまりに激しいようであれば、いったん分けて飼育するようにし、産卵のタイミングが近づいてくるのに合わせていっしょに飼育するようにしてください。

また、金魚に良い卵を産ませるためには、夏から秋までにしっかりと餌をあたえて置く必要があります。

そして、冬に冬眠させることが、良い卵を生んでくれる秘訣になります。

1年を通じて、できるだけストレスのない環境で飼育するようにしてください。

そうすれば、卵詰まりのリスクを下げることができます。

金魚の卵詰まりの治療方法について

ここからは、卵詰まりを起こしてしまった金魚の治療方法について書いていきます。

ちょっとした作業が必要なので、なれていないと金魚を傷つけてしまう恐れがあります。

慎重に行うようにしてください。

卵が体内に吸収されるのを待つ

最初の方法は静観です。

そのまま様子を見てあげてください。

というのも、うまく産卵されない卵は、体内に吸収されるようになっているからです。

ですから、様子を見て卵が吸収されるのを待ちましょう。

ただ、卵が吸収されずに、そのまま死んでしまうこともあります。

なので、状態が悪いようであれば、次の方法で解消したほうがいいですね。

お腹をおして卵をしぼり出す

積極的な治療としては、お腹を刺激して卵を強制的に出す方法があります。

金魚のお腹を手でおして、卵を出すのです。

刺激によって卵を出すことができれば、卵詰まりは解消されます。

方法としては、金魚を片手で包むように持ち、親指でお腹を軽くおしてあげてください。

強くおしすぎると内臓を傷つけてしまう恐れがあるので、くれぐれも注意してください。

金魚を直接さわることになりますが、さわる前に清潔にしておくことと、飼育水でしっかりと冷やして体温を下げておいてください。

お腹をおして卵をしぼり出す方法は、ベテランの飼育者がよく行う方法です。

ボールなどに人工的に産卵させて、そこにオスの精子をかけて受精させるのです。

通常であれば、軽く圧をかけるだけで卵が出てきます。

爪楊枝で卵をかき出す

お腹を圧迫しても卵が出てこないよう出れば、爪楊枝を使ってかき出すという方法が必要かもしれません。

生殖孔から卵をむりやり外にかきだすのです。

ただし、かなりのリスクをともなう方法になります。

失敗すると致命的なダメージをあたえかねないので、個人的にはおすすめしません。

まとめ:環境を整えることで卵詰まりを予防できる

金魚の卵詰まりについて書きました。

卵詰まりをさけ、スムーズに、そして良い卵を産めるようにするためには、一年を通じた飼育環境を考える必要があります。

つまり、実際に産卵する繁殖時期の問題だけではないということです。

前述したように、夏、冬、秋の過ごし方が、春に卵を産める身体作りにつながるからです。

自分の飼っている金魚の子供を、卵から育てるのも非常に楽しいです。

思い入れを強く感じることができます。

ぜひ、金魚の産卵を経験してみてください。

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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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