メダカの屋外飼育で藻に困っている人「メダカの屋外飼育で藻の発生に困っている。メダカを屋外で飼育しているんだけれど、藻が大量発生して困っているんだよね。藻が発生しすぎると、メダカが見えにくくなるし、泳ぎにくそうにしているように感じる。やっぱり、藻が発生するのって良くないんだよね?」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、メダカを屋外で、エアレーションを設置せずに飼育していると、そのうち緑の物体が増えてきて大変なことになったという経験、ありませんか?
この物体は、アオミドロと呼ばれる藻の一種です。
藻が増えると、見た目が悪くなるほか、メダカが泳ぎにくくなったり、最悪死んでしまうこともあります。
というわけで、今回はメダカを屋外で飼育している場合に発生する藻(アオミドロ)の原因と対策について解説していきます。
メダカの屋外飼育で藻(アオミドロ)が増えすぎるとどんな影響がある?
まずは、藻がたくさん増えることによって、メダカにどのような影響があるのかについて見ていきましょう。
藻の発生はいろいろとデメリットが発生します。
見た目が悪い
藻の発生で問題となるのは、シンプルに見た目ですね。飼育水の中で藻がたくさん増えることによって、見た目が非常に悪くなります。
メダカの姿も見えにくくなりますしね。観賞性を損なってしまうことになります。
増えすぎた藻によってメダカが死ぬことも
見た目だけで済めばいいですが、藻が大量発生すると実害も発生します。
メダカが藻にからまって、動けなくなってしまうことが起こるからです。
藻にからまったメダカは、なんとか逃れようと抵抗します。そして、徐々に衰弱して死んでしまうことがあります。
そこまでいかなかったとしても、藻の存在によりメダカの行動範囲が制限されてしまいます。
思うように泳げない環境では、メダカがストレスを感じ体調をくずす原因となります。
メダカの屋外飼育で発生する藻(アオミドロ)の原因とは
では、どうして藻が発生してしまうのでしょうか。その原因について見ていきましょう。
飼育水の富栄養化
藻が発生する原因のひとつ目は、飼育水の富栄養化です。
飼育水が富栄養化するということは、藻にとって餌がたくさん存在する環境になります。
富栄養化とは、飼育水にいろいろな成分が溜まっていく状態を言います。
メダカを飼育していると、メダカの排泄物や、餌の成分などが飼育水に溜まっていきますからね。
藻にとっては、それらの成分が餌になります。
ですから、飼育水が富栄養化すると、藻が大発生する原因となるのです。
太陽の光が当たり過ぎている
太陽の光があたりすぎることによっても、藻の発生原因となります。
なぜなら、藻は植物の一種で、光合成をすることで成長するからです。
屋外飼育の場合、容器を設置している場所によっては、長時間太陽の光があたりっぱなしになる場合がありますよね。
太陽の光があたっている時間が長くなるほど、藻の発生につながります。
水流がないことも影響
メダカは、屋外であればエアレーションなしで飼育することが可能です。
エアレーションがなくても、生きていけるだけの酸素が十分確保できるからです。
もちろん、そのためには容器を間口の広いものにするとか、メダカの数を加減しなければなりませんが、多くの場合はエアレーションなしで飼育できるんですね。
さて、エアレーションをしない環境では、水流が発生しません。メダカは水流に弱い生き物なので、エアレーションがないほうがメダカにとっては適した飼育環境になります。
そのいっぽうで、水流がないと水のよどみが発生し、藻が増えやすい環境となります。
他の要素も相まって、大量の藻が発生してしまう原因となるのです。
メダカの屋外飼育で発生する藻への対策
ここからは、メダカの屋外飼育で発生してしまった藻を除去する方法と、発生をおさえる方法について見ていきましょう。
まずは最初に除去する方法について見ていきます。それから、藻の発生をおさえる方法を紹介していきます。
藻を手動で取り除く
発生してしまった藻を除去する方法は単純で、鍋料理をする際にアクを取る「アク取り」を使って取り除いてください。
普通の網を使ってもいいのですが、目が細かいと藻が邪魔で水を通さなくなり、水ごとすくうことになります。また、藻が網にからまって取りにくく、作業効率が低下してしまいます。
ステンレス製のアク取りだと、効率よく除去することができます。アク取り自体も100均でお手軽に購入することが可能です。
ぜひ使ってみてください。
飼育水の富栄養化を防ぐ
藻が発生する原因のひとつは、前述したように飼育水の富栄養化です。
ですから、富栄養化を軽減することで藻の発生をおさえることができます。
具体的な方法としては、次の2点です。
飼育水の富栄養化を防ぐ方法
- 水草を入れる
- 水換えを頻繁にする
メダカの容器に水草を入れることによって、飼育水の富栄養化を軽減することができます。
なぜなら、水草が富栄養化の原因である有機物を吸い上げ、それを栄養素として成長するからです。
水草があれば、藻の原因を除去してくれるというわけです。
太陽の光を調整する
藻は植物なので太陽の光を受けて光合成をします。ですから、太陽の光があたる時間を短くすることで、藻の発生を軽減することができます。
容器の設置場所を変更したり、すだれを設置するなどして太陽の光のあたり具合を加減するようにしてください。
理想的な環境としては、午前中だけ光があたるようにするのがいいですね。
メダカの屋外飼育で発生する藻(アオミドロ)の原因と対策:まとめ
メダカの屋外飼育で発生する藻の原因と対策について書きました。
この記事をまとめると次のようになります。
本記事のまとめ
- メダカの屋外飼育での藻の発生は、観賞性を低下させる
- 大量発生すると、メダカがからまって死んでしまうことがある
- 藻が発生する原因は、飼育水の富栄養化と太陽の光のあたりすぎ、それに水流がないこと
- 水草を入れたり、水換えによって富栄養化を軽減する
- 太陽の光があたる時間を短くすることでも、藻の発生がおさえられる
以上です。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。