メダカの飼い方

メダカが酸欠を起こしている症状や原因、対策について

2021年10月15日

メダカの酸欠について知りたい人「メダカの酸欠について知りたい。メダカが水面で口をパクパクさせている。これって鼻あげっていうやつだよね。酸素が不足しているってことだと思うんだけれど、原因はなにかな?どうやって対策したらいいの?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容

メダカの酸欠の症状や原因、対策について書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、メダカが生きていく上では、酸素が不可欠になります。人間と同様、呼吸をしないと生きていけないからです。

ですから、酸素が不足する状態というのは、生命の危機につながる大問題なんですね。

では、どんなときにメダカの水槽で酸素不足が発生するのでしょうか?また、酸素不足が発生したとき、メダカはどのような症状を見せるのでしょう。

そして、どうすればその問題を解消できるでしょうか。

というわけで、今回はメダカの酸欠について解説していきます。

メダカの酸欠の症状

では、まずはメダカの酸欠の症状について見ていきましょう。

メダカが酸欠を起こしているときに見せる症状は、次のとおりです。

メダカの酸欠の症状

  • 水面近くで鼻上げをしている
  • 口をパクパクしている

掘り下げていきます。

水面近くで鼻上げをしている

メダカが酸欠になると、水面近くに浮かんでくるようになります。

そして、水面に鼻を出すような行動をするのです。

この行動を鼻上げと言います。

なぜ、水面に上がってくるかというと、水面のほうが酸素が多いからです。

というのも、水に酸素が溶け込むのは水面からだからです。

空気と水面が触れることにより、水中に酸素が溶け込むんですね。

ですから、水中で酸素が足りくなると、酸素を求めて水面に上がってくるようになるわけです。

口をパクパクさせている

水面に上がってきたメダカは、鼻を水面から出して口をパクパクさせます。

まるで、鼻や口から酸素を取り込もうとしているように見えますが、そうではありません。

メダカはえらで呼吸する生き物だからです。

メダカはえらを動かそうとすると、口も開閉します。

水面から鼻を出して口をパクパクさせているのは、より水面に近いところにえらを持っていき、そこから酸素を取り入れようとしている、ということなんですね。

鼻上げが1匹だけの場合は酸欠以外の可能性

酸欠は、水槽全体で発生します。ですから、その水槽で飼育しているすべてのメダカが鼻上げをするようになります。

もし、1匹だけに鼻上げが見られるようであれば、酸欠でない可能性があります。

たとえば、次のようなことが考えられます。

1匹だけ鼻上げするケース

  • 普通に過ごしているだけ
  • 水面に餌や餌と誤解するようなものがあった
  • エラ病を発症している

メダカは、なにもなくても水面に上がってくることがあります。

ですから、短時間で鼻上げのような仕草をやめて、水中に戻るようなら問題ありません。

また、底砂利をつつくように、水面にある水泡などをつついたりすることがあります。

この場合も、特に問題ではありません。

ただ、酸欠時の鼻上げと同様、長時間水面で口をパクパクしているようなら、エラ病を発症している可能性があります。

エラ病とは、えらがやられてしまう病気の総称です。

メダカはえらがやられてしまうと、呼吸ができなくなります。ですから、酸欠の症状を発症するんですね。

なお、エラ病を改善するには、薬浴などの治療が必要になります。

メダカの酸欠の原因

次に、メダカが酸欠を起こす原因について見ていきましょう。

水槽内で酸欠が起こる原因には、次のようなものがあります。

メダカが酸欠を起こす原因

  • 水温が上がった
  • 水草が多すぎる
  • 過密飼育

それぞれ掘り下げていきます。

水温が上がった

酸欠が発生する原因としてあげられるものとして、水温の上昇があります。

なぜなら、水温が上がると、水中の酸素の量が減少するからです。

水は、水温が高いほど溶け込む酸素の量が低下し、水温が低いほど増加します。

現在の水温では問題なくても、水温が高くなると酸欠を起こすことがあるのです。

水温には十分注意してください。

水草が多すぎる

水草も酸欠の原因になることがあります。

「「えっ、水草は飼育水に酸素を供給してくれるんじゃないの?」」

と思うかもしれません。

たしかに、水草は光合成をすることにより、飼育水の二酸化炭素を消費し酸素を供給してくれます。

しかし、光合成ができない状況では、逆に酸素を消費し二酸化炭素を出すようになります。

たくさんの水草を入れている場合、夜間に大量の酸素を消費する可能性があります。

水草の入れ過ぎにも十分注意してください。

過密飼育

水槽に対して、メダカの数が多すぎる場合も、酸欠を起こす可能性があります。

供給が追いつかなくなるからです。

また、過密飼育は酸欠意外にも、水が汚れやすくなったり、思うように泳げずにメダカがストレスを感じてしまうといった問題が発生します。

メダカの健康が損なわれる大きな原因になるので、避けるようにしてください。

メダカの酸欠対策について

最後に、メダカの酸欠対策について見ていきましょう。

メダカが鼻上げをするようになったら、早期に実施してあげてください。

対策をまとめると、次のようになります。

メダカの酸欠対策

  • エアレーションをする
  • 水草を減らす
  • 応急処置としてストローでぶくぶく
  • 酸素の出る石などを入れる

それぞれ、掘り下げていきます。

エアレーションをする

酸欠対策のもっともスタンダードな方法は、エアレーションです。

エアレーションをすることで、確実に酸素の量を増やすことができるからです。

エアレーションとは、エアポンプとチューブ、エアストーンによって水槽の中で泡を発生させることを言います。

エアレーションをすると、気泡によって水面が揺れ、水面が空気に触れる面積が大きくなります。

その結果、酸素が水中に大量に取り込まれるようになるのです。

水草を減らす

水草が多すぎて夜間酸欠を起こすようなら、水草を減らしてあげてください。

夜間の酸素消費をおさえることによって、酸欠を防ぐことができるからです。

どうしても水草を減らしたなくない場合は、エアレーションを設置することでも解決できます。

応急処置としてストローでぶくぶくする

とはいえ、屋外では電気を使えず、エアレーションできない場合があります。

また、エアポンプが手に入るまで、時間を稼がないといけない場面もあるでしょう。

そういった時は、応急処置としてストローで水中をぶくぶくすることで、飼育水の酸素を増やすことができます。

ぶくぶくすると水面が揺れて、水中に酸素を取り込むことができるんですね。

環境によっては、こまめに実施する必要があるため手間がかかりますが、急場しのぎには使える方法です。

酸素の出る石などを入れる

屋外でコンセントがなく、エアレーションを設置できない場合は、酸素が出る石を使用するという手もあります。

ペットショップのアクアリウムコーナーや、インターネットを検索すると、酸素石なるものが販売されています。

定期的に交換が必要になりますが、電気がなくても酸素を供給することができます。

他にも、太陽電池のエアポンプが販売されています。

電気が使えない場合の手段として、検討してみてください。

メダカが酸欠を起こしている症状や原因、対策について:まとめ

メダカが酸欠を起こしている症状や原因、対策について書きました。

酸欠はメダカにとって生死に関わる問題となります。

ですから、早期発見、早期対策をしてあげてください。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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