メダカの飼い方

メダカの底砂に赤玉土を使うことで得られるメリットとは?

2022年1月3日

メダカに赤玉土を使う効果を知りたい人「メダカの底砂に赤玉土を使う効果を知りたい。メダカの底砂に赤玉土を使うといいって聞いた。赤玉土を使うとメダカにどんなメリットがあるのかな?また、もしデメリットがあるならそれも知りたい」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
メダカの飼育に赤玉土を使う効果とデメリットについて書いています

こんにちは、せいじです。

メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。

さて、メダカを飼育するにあたって、底砂に赤玉土を使うのが良いと言われています。

特に、屋外でフィルターやエアレーションなどを使わないで飼育するビオトープでは、赤玉土が向いているんですね。

赤玉土を使うことで、メダカにどのようなメリットがあるのでしょうか?

というわけで、今回はメダカ飼育で赤玉土を使用するメリット、そしてデメリットについて解説します。

メダカの底砂に赤玉土を使うことで得られるメリットとは?

では、メダカの底砂として赤玉土を使用するメリットについて見ていきましょう。

その前に、赤玉土とはなにかということに触れておきます。

赤玉土とは、火山灰が降り積もってできた関東ローム層の赤土を乾燥させて玉状に固めたものです。

腐葉土とはちがって雑菌が繁殖しにくいため、観葉植物によく用いられます。

そんな赤玉土が、メダカの飼育にもプラスの効果があるということで、底砂として用いられるようになったんですね。

その効果をまとめると次のようになります。

メダカの底砂に赤玉土を使用すること出られる効果

  • 生物濾過に必要なバクテリアが住み着きやすい
  • 硝酸を吸収する効果がある
  • 水草が根を張りやすい

それぞれ掘り下げていきます

生物濾過に必要なバクテリアが住み着きやすい

メダカ水槽の底砂に赤玉土を使うメリットのひとつ目は、生物濾過のアップです。

なぜなら、赤玉土を敷くことによって、生物濾過に必要なバクテリアが増えるからです。

赤玉土の特徴のひとつは、多孔性であることです。

多孔性とは、表面上にたくさんの孔があいている状態を言います。

バクテリアは、その孔に住み着くんですね。ですから、多孔性のもののほうが、バクテリアの住み着く数が増えるのです。

バクテリアが増えると、生物濾過による飼育水の浄化作用がアップします。

ですから、メダカにとって住みやすい環境になるわけです。

硝酸を吸収する効果がある

生物濾過をもう少し掘り下げまる。

飼育水で発生する汚れの主なものは、メダカの排泄物に含まれるアンモニアです。

アンモニアは、メダカにとって猛毒となります。ですから、飼育水の中に少量でもあると、メダカは健康を損なう可能性があるんですね。

そのアンモニアを分解し、メダカにとって害の少ない物質に変えてくれる作用が、生物濾過であり、バクテリアの働きになります。

バクテリアは、アンモニアを分解し、亜硝酸というメダカに害の少ない物質を排出します。

ただし、亜硝酸は害が少ないと言っても、メダカにとって毒であることにちがいはありません。

その亜硝酸を種類の異なるバクテリアが分解し、最終的に飼育水にとどまる物質を硝酸といいいます。

硝酸は、メダカにとってほとんど害がありません。

ですが、飼育水に溜まっていくと、水質を酸性に傾けるという性質があります。

メダカが生活する上で適している水質は、中性〜弱酸性です。酸性が強くなりすぎると、メダカにとっては住みにくい水になってしまいます。

ですから、硝酸を飼育水から排除しなければなりません。

その方法のひとつとして水換えがあるのですが、実は赤玉土には硝酸を吸収する働きがあります。

なので、赤玉土を底に入れておくと、水換えをしなくても硝酸を飼育水から除去することができるのです。

水草が根を張りやすい

フィルターもエアレーションもせず、水換えもいらないビオトープでは、水草が必要不可欠です。

なぜなら、水草は飼育水に酸素を供給してくれて、さらに赤玉土と同様に硝酸を飼育水から排除してくれるからです。

その水草と赤玉土は相性がいいんですね。土に植えて根を張るタイプの水草は、赤玉土だと植えやすく、育ちやすくなります。

メダカの底砂に赤玉土を使うデメリットとは?

ここからは、赤玉土のデメリットについて見ていきましょう。

デメリットをまとめると、次のようになります。

赤玉土を使うデメリット

  • 水質が酸性になりやすい
  • 定期的に交換が必要

掘り下げていきます。

水質が酸性になりやすい

赤玉土は、水質を酸性に傾ける性質があります。

メダカにとって適切な水質は、中性〜弱酸性ですが、赤玉土を入れすぎることで酸性に傾きすぎることがあります。

メダカは適応力が高いので、ゆるやかな変化であればある程度適応することができます。

ただ、酸性に傾きすぎると、ストレスを感じるようになります。

赤玉土の入れすぎに注意してください。

定期的に交換が必要

前述したように、赤玉土には硝酸を吸収する効果があります。しかし、その効果は永久的なものではなく、一定量吸収すると満杯になり、それ以上吸収できなくなります

ですから、硝酸の吸収効果を得るには、新しい赤玉土に交換しなければなりません。

交換する目安としては、だいたい1年ほどですね。

赤玉土を交換するということは、底砂を水槽から一旦すべて取り出すことになります。

繁殖していたバクテリアも捨てることになるので、一時的に生物濾過の機能が低下します。

ですから、交換する場合は、一度にすべて行わず、半分ずつ交換するなどの工夫をしてください。

メダカの底砂に赤玉土を使うことで得られるメリットとは?:まとめ

メダカの底砂に赤玉土を使用するメリットについて書きました。

また、合わせてデメリットについても解説しました。

本記事をまとめます。

メダカの底砂に赤玉土を使用することについて

  • 飼育水を浄化する効果が高まる
  • 硝酸を吸収してくれるので水換えが不要になる
  • 水草も育ちやすい
  • 水質が酸性になりやすいので注意
  • 1年に1回程度交換が必要

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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