赤玉土の寿命を知りたい人「メダカ飼育で使用する赤玉土の寿命を知りたい。赤玉土って、定期的に交換しないといけないって聞いた。具体的にどれぐらいのペースで交換する必要があるのかな?また、交換しないといけない理由や、交換しないとどんなことが起こるのかについて知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
メダカ飼育で使用する赤玉土の寿命について書いています
こんにちは、せいじです。
メダカや金魚、ウーパールーパーといった、水の中で生活する生き物を中心に飼育しています。
さて、メダカのビオトープでよく用いられる赤玉土ですが、定期的に交換が必要となります。
なぜなら、長期間使用していると、本来の機能が発揮されなくなるからです。
また、赤玉土は赤土を固めて作っているため、経年によってくずれていき最終的に土に戻ります。
土に戻ってしまうと、場合によってはメダカにデメリットをもたらしてしまう可能性があるんですね。
ですから、赤玉土の効果を維持するためには、一定期間で交換しなければならないんですね。
というわけで、今回は赤玉土の寿命について解説します。
メダカ飼育で使用する赤玉土の寿命はどれぐらい?
では、赤玉土の寿命について見ていきましょう。
どれぐらいの期間で交換が必要になるのか、そしてその理由を掘り下げていきたいと思います。
その前に、赤玉土がどのような効果を発揮するのかについて押さえておきます。
赤玉土の効果
メダカの飼育に赤玉土を使用することで得られる主な効果をまとめると、次のようになります。
赤玉土の効果
- 生物濾過がアップする
- 飼育水の中の硝酸を吸収してくれる
赤玉土をメダカの底砂に使用することで、飼育水を浄化する作用である生物濾過がアップします。
その理由は、赤玉土が多孔質でバクテリアが住み着きやすいからです。
また、赤玉土には飼育水が汚れる原因のひとつである硝酸を吸収する働きがあります。
こちらは化学濾過という作用になります。
赤玉土は、生物濾過と化学濾過に優れた底砂としてメダカ飼育者に重宝されているわけです。
なお、赤玉土の効果の詳細については、メダカの底砂に赤玉土を使うことで得られるメリットとは?をご覧ください。
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メダカの底砂に赤玉土を使うことで得られるメリットとは?
メダカに赤玉土を使う効果を知りたい人「メダカの底砂に赤玉土を使う効果を知りたい。メダカの底砂に赤玉土を使うといいって聞いた。赤玉土を使うとメダカにどんなメリットがあるのかな?また、もしデメリットがある ...
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交換の目安は1年に1回程度
メダカ飼育で使用するにあたっての赤玉土の寿命は、1年ほどになります。
なぜなら、赤玉土の持つ飼育水を浄化する効果が減少するからです。
理由をまとめると次のようになります。
1年で交換した方が良い理由
- 1年で化学濾過の効果が減少する
- 玉がくずれて土になってしまう
それぞれ掘り下げます。
1年ほどで化学濾過の効果が減少する
赤玉土が持っている化学濾過、硝酸を吸収するという作用は、1年ぐらいで減少します。
なぜなら、赤玉土が硝酸を吸収できる量には限界があるからです。
赤玉土は硝酸を半永久的に吸収できるわけではないんですね。上限まで吸収したら、それ以上は吸収できなくなります。
ですから、引き続き硝酸の吸収効果を得るためには、新しい赤玉土に交換する必要があるわけです。
経年劣化により土になる
赤玉土は、関東ローム層で取れる赤土を固めて玉状にしています。ですから、時間の経過とともにくずれていくんですね。
そして、最終的には土状に戻ります。
赤玉土が土状に戻ってしまうと、バクテリアが住み着きやすい多孔質、という特徴がなくなってしまうことになります。
とはいえ、くずれるスピードについては商品によってもちがいますし、1年で完全に土に戻るというわけではありません。
この点については、形状を見ながら交換のタイミングを判断してもいいでしょう。
赤玉土を交換しないとどうなる?
ここからは、赤玉土を交換しないとどうなるのかについて見ていきましょう。
赤玉土の効果が低下しても、メダカがすぐに死んでしまうわけではありません。
ですから、1年を目安に交換しなくても、飼育を継続することはできます。
ただし、屋外でフィルターもエアレーションも使用しないで飼育するのであれば、定期的に交換したほうがいいですね。
理由をまとめると、次のようになります。
交換しないと発生する問題
- 飼育水の浄化作用が低下する
- 水質が悪化する原因になる可能性がある
掘り下げていきます。
飼育水の浄化作用が低下する
赤玉土を交換しないで使用すると、飼育水の浄化作用が低下します。なぜなら、硝酸を吸収しなくなるからです。
ただし、硝酸の吸収効果は水草にもあります。ですから、赤玉土が硝酸を吸収できなくなっても、水草で十分吸収できていれば問題ないということになります。
生物濾過の観点からいうと、赤玉土が硝酸を吸収しなくなっても、新しい赤玉土に交換しないで継続利用したほうがメリットがあります。
なぜなら、交換することで赤玉土に住み着いていたバクテリアを捨てることになるからです。
ですから、赤玉土を新しいものに交換することで、一時的に飼育水の生物濾過の作用が低下するということになります。
水質が悪化する原因となることも
とはいえ、赤玉土がくずれて玉状を維持できなくなった状態であれば、交換したほうがいいですね。
バクテリアの住み着きやすい多孔質、という特徴がなくなってしまい、生物濾過の作用が低下するからです。
赤土自体は水の通りが悪いため、逆に生物濾過が極端に低下する可能性もあります。
水質が悪化し、メダカが体調をくずす原因になることもありますので、注意してください。
メダカ飼育で使用する赤玉土の寿命はどれぐらい?:まとめ
メダカ飼育で使用する赤玉土の寿命について書きました。
この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 赤玉土の効果をフルに発揮するためには1年ほどで交換が必要
- 1年ほどで硝酸を吸収する化学濾過の効果が低下するから
- 劣化して土状になると、生物濾過についても低下する
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。