金魚すくいが好きな人「金魚すくいの金魚ってなんていう種類なの?フナの形をしていてよく見る金魚だけれど、よく考えたら種類がわからないんだよね。出目金みたいに種類の名前があるのかな。あるんだったら知りたい。また家に持って帰って、飼う方法をしりたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
- 金魚すくいの金魚の種類がわかる
- 金魚すくいの金魚を飼うときの注意点がわかる
こんにちは、せいじです。
子供のにとって、お祭りの屋台の一番人気といえば金魚すくいではないでしょうか。
それぐらい金魚すくいはなじみがあり、日本人ならだれもが一度はしたことがあるはずです。
さて、その金魚すくいで使われる金魚の種類ですが、「和金」という品種がメインで使われています。
和金の中でも、金魚すくい用は「小赤(こあか)」と呼ばれます。
小赤がもう少し大きくなると、「姉金(あねきん)」と呼び方が変わります。
というわけで、今回は金魚すくいの金魚の品種、和金について少し掘り下げつつ、金魚すくいの金魚を飼育する際の注意点について書いていきます。
金魚すくいの金魚の種類は「和金」です
赤くて、細長くて、小さくて、そしてすばしっこい金魚すくいの金魚さん。
使わているのは「和金」という品種です。
まず、和金について掘り下げていきます。
和金の特徴
金魚は中国で誕生し、室町時代に日本にやってきました。
そのときの品種が和金で、日本の金魚文化の原点となる品種なんです。
現在、金魚にはたくさんの品種がありますが、その元となったのが和金です。
金魚文化の発展において、非常に重要な品種なんですね。
さて、金魚すくい用の和金は、他にも熱帯魚の餌として用いられています。
どちらの用途も、見て楽しむという観点からは離れていますね。
なので、金魚すくい用の金魚を飼育しても、言い方は悪いですがおもしろみに欠けるかもしれません。
ただ、和金がすべて金魚すくい用の金魚ばかりか、というとそうではなくて、観賞用に作られている和金も存在します。
観賞魚用については色や柄、尾びれの形など、美しく力強いフォルムが魅力的ですね。
金魚すくいの金魚の値段いくらぐらい?
さて、金魚すくいの金魚の値段はいくらぐらいすると思いますか?
その時々で値段が上下しますが、だいたい1尾10円~30円ぐらいで手に入れることができます。
いっぽう、観賞魚用の和金は、1尾300円~500円ぐらいです。(大きさにもよります)
いかに金魚すくい用の金魚が安いかわかりますね。
では、金魚すくいにはどれぐらいの金魚が必要かということですが、毎年奈良県大和郡山市開催されている全国金魚すくい選手権大会を例にあげると、水槽の大きさが136cm×65cmで、その中に入っている金魚は1000匹です。
これぐらいいないと、金魚すくいはなかなか楽しめないんですよね。
ちなみに、金魚すくい用の金魚の生産は、奈良県大和郡山市がもっとも多く、全国の7割以上を占める生産量を誇っています。
和金以外の金魚も金魚すくいに用いられるの?
金魚すくいでは、小赤以外の金魚が用いられることもあります。
その代表的なのが、出目金ですよね。
祭りの屋台の金魚すくいでは、真っ赤な小赤の中にアクセントとして黒い出目金が入っていることが多いす。
ちなみに、小赤とくらべると出目金の方が圧倒的にすくいやすいですよ。
というのも出目金は泳ぎが苦手なので。
金魚すくいで使われることが多い品種をまとめると、次のようになります。
金魚すくいによく使われる品種
- 和金(小赤)
- 黒出目金
- 琉金
メジャーなのはこの3種類ぐらいでしょうか。
奈良県では、年末のイベントとして、ピンポンパールすくいを実施される金魚屋さんがありますね。
ピンポンパールは泳ぎが超苦手なので、かんたんにつかまえることができますが、小赤のように平べったくないので、うまくすくわないとすぐにポイ(金魚をすくう道具)が破れてしまいます。
金魚すくいの金魚を家で飼うときの注意点
ここからは、金魚すくいですくった金魚を持ち帰って飼育する場合の注意点を書いていきます。
「金魚すくいの金魚は弱いから、持ち帰ってもすぐに死んでしまうでしょ?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、和金は金魚の中でもっとも強い品種なのです。
すぐに死んでしまうのは、持ち帰るまでの環境が悪すぎたか、まちがった飼育をしている場合が多いですね。
というわけで、金魚すくいの金魚を、自宅で長く元気に飼う場合のポイントについて書いていきます。
金魚すくいをしたら寄り道せずに帰る
金魚すくいの金魚を持ち帰る場合、小さなビニール袋に少しの水を入れて渡されます。
せっかくのお祭りですから、たいていの場合、その後も他の屋台を見て回ったりしますよね。
金魚にとってこの状況は、悲惨な環境と言えます。
金魚を持ち帰る間の環境
- 酸欠になる
- 移動中の揺れがストレスになる
- 飼育水の水質が悪化する
- 水温が急激に変化する
金魚を金魚屋さんやホームセンターで購入すると、袋いっぱいに酸素を入れて渡してくれます。
こうしておかないと、水中の酸素がなくなり、金魚が酸欠になってしまうからです。
ところが、金魚すくいではそうはしてくれません。
なので、できるだけ早く持ち帰ってあげないと、金魚に大きなストレスがかかるのです。
また、移動している最中の揺れも大きなストレスですね。
袋の中の水が少ないのも金魚にとってはマイナスです。
糞をすると水の汚染が激しくなりますし、外の温度の影響を受けやすいので、水温が急激に変わってしまい、金魚にとって大きなストレスになります。
このようなことが重なって、自宅に戻った際には金魚はずいぶん弱った状態になってしまうのです。
早く状況を改善してあげるために、金魚すくいをしたらできるだけ早く持ち帰り、金魚に必要な環境を準備してあげてください。
金魚飼育に必要なポイント
金魚を自宅に持ち帰ったら、なるべく早く袋から出してあげないといけません。
水槽がない場合は、バケツや他の容器でも大丈夫です。
できるだけ水がたくさん入る容器を準備してください。
理想的には1匹につき最低でも10ℓ以上の水量があったほうがいいですね。
むずかしい場合は、なるべく大きな容器にしてあげてください。
例として次のようなものが容器として使えます。
水槽の代わりになる容器
- バケツ
- プラスチック製の衣装ケース
- タライ
容器が準備できたら、金魚を水槽に入れる準備をします。
基本的な手順などについては、金魚の飼い方や必要な道具などを初心者向けにわかりやすく解説!!の記事をご覧ください。
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金魚の飼い方や必要な道具などを初心者向けにわかりやすく解説!!
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カルキ抜きはダイソーなどの100円均一でも販売しています。
どうしても手に入れるのが難しいようであれば、レモン汁で代用することができます。
水道水20ℓに対して1㏄の分量で大丈夫です。
エアレーションができない場合、つまりぶくぶくがないようでしたら、飼育水をかき回すことで酸素を取り込むことができます。
あとはエアレーションが準備できるまで、毎日水換えをして水中の酸素濃度を確保するようにしましょう。
金魚すくいの金魚の種類はなに?まとめ
金魚すくいで使われる金魚の品種や、金魚すくいの金魚を飼うときの注意点について書きました。
金魚すくいで使われる品種の和金は、金魚の中でもっとも丈夫な種類です。
なので、正しく飼育すれば、大きく成長し、長生きしてくれますよ。
というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。