金魚の病気など

【いじめ?】他の金魚を追いかけつつくのはなぜ?その理由と対処方法

2020年5月20日

金魚を飼っている人「金魚が他の金魚を追いかけて、つつく理由が知りたい。金魚が他の金魚を追いかけてつついたり、いじめているみたいに見える。つつかれている金魚が弱ってしまわないか心配。原因はなんなんだろう。なにか対処したほうがいいんだろうか」

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この記事の内容

金魚が他の金魚を追いかけたり、つついたりする理由と、対処する方法について書いています。

こんにちは、せいじです。

金魚が他の金魚を追いかけて、つついたりすることがあります。その様子は、まるでいじめのように見えるほど、ひどいときがありますね。

金魚にいったいなにが起こっているのでしょうか。

金魚が追いかけたり、つついたりする理由としては、次のようなことが考えられます。

ポイント

  • 繁殖行動をしている
  • 泳ぎの能力の差が激しい
  • 身体の大きさが違いすぎる
  • 餌が足りていない
  • 金魚が弱っている

というわけで、今回は金魚が他の金魚を追いかける、つつく理由と対策について解説します。

他の金魚を追いかけつつく理由は?を動画で見る

他の金魚を追いかけつつく理由は?

では、金魚が他の金魚を追いかけたり、つつく理由について、それぞれ掘り下げていきます。

繁殖行動をしている

金魚が追いかける理由として、もっとも多いのが繁殖行動のためです。雄が雌を追いかけ、雌のお腹を刺激することによって、産卵が促されるからです。

金魚の繁殖行動は、雌が産卵し、その卵に雄が精子をかけることで成立します。

雄は、自分の遺伝子を残すためには、他の雄との競争に勝って、雌の卵に精子をかけなければなりません。

ですから、狙った雌を追いかけ、意図的に産卵を促進し、産み落としたばかりの卵に精子をかけるのです。

この、雄が雌を追いかけ回す行為を、「追尾(ついび)」と言います。

追いかけつつく行為が、繁殖行動による追尾かどうかを確認するポイントとして、次のことがあげられます。

繁殖行動かどうかのポイント

  • 水温が20℃前後
  • 追星があるかどうか

繁殖行動が起きるのは、通常であれば冬眠からあけて春がおとずれるころ、水温が20℃超え始めるぐらいの時期です。

ただ、金魚は季節を水温で判断するところがあるため、季節関係なく、20℃前後の水温になると、追尾をすることがあります。

その追いかけかたは非常に執拗で、ひたすら追いまわされた雌は、逃げる際にいろいろなところに身体をぶつけるなどし、ひれなどがボロボロになってしまうほどです。

雄が複数いて、雌が1匹しかいない環境だと、何匹もの雄に追いかけまわされることになるため、雌の負担はいっそう大きくなります。

最悪の場合、雌が弱って病気になってしまうこともあるので、あまりにもひどいようなら対処する必要があります。

なお、雌を雄とかんちがいして、雄同士で追いかける場合もあります。

雄が発情しているかどうかは、発情を示す追星が出てるかどうかで判断します。金魚の追星とは?【画像付きで説明します】をご覧いただくと、わかりやすいです。

対処方法:雄と雌を分けて飼育する

もし、金魚に産卵させるつもりがないのであれば、雄と雌を分けて飼育するようにしましょう。分けることで、追尾を強制的にやめさせることができるからです。

発情がおさまれば追尾はなくなるため、元に戻しても大丈夫です。発情の判断については、追星で判断できます。追星が消えていたら、発情はおさまっています。

また、雄同士での追尾行動の場合も、対象の雄を避難させてあげましょう。勘違いして追いかける雄が、かなり滑稽ですけどね(笑)

発情がはじまる前に、あらかじめ雄と雌を分けておくことで、追尾を完全に避けることもできます。雄と雌を見分ける方法については、金魚の性別、オスとメスの見分け方6つのポイント【画像あり】をご覧ください。

また、追尾を避けつつ繁殖をさせたい場合は、金魚の繁殖、産卵時期や手順、必要物品などをわかりやすく解説をご覧ください。

泳ぎの能力の差が激しい

金魚の泳ぎの能力の差が大きいときにも、追いかけまわしたり、つついたりすることがあります。

たとえば、和金は非常に泳ぎが得意ですが、出目金は泳ぎが下手な品種です。

その2品種を同じ水槽で混泳させた場合、泳ぎの得意な和金が、泳ぎの苦手な出目金を追いかけたり、つついたりすることがあるんですね。

対処方法:同じタイプの金魚を混泳させる

追いかけられる金魚は、やはり弱ってしまいます。また、餌をあたえた際に、泳が得意な種類ばかり餌を食べ、泳ぎの苦手な種類は餌にありつけない、といったことが起こります。

ですから、成長が遅くなったり、弱ったりすることになるのです。

解決策は、いっしょに飼育する金魚の種類を合わせることです。金魚は体型や泳ぎによって、以下のような種類に分けることができます。

金魚の種類

  • 和金系
  • 琉金系
  • オランダ系
  • らんちゅう系
  • 特殊系

上から順番に泳ぎが得意な種類になります。極力同じ体型、泳ぎの能力が近い種類で混泳させるようにしてください。

なお、混泳の相性についての詳細は、【金魚】ちがう品種の混泳は可能?相性や注意点などを解説をご覧ください。

参考記事
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身体の大きさがちがいすぎる

同タイプの金魚を混泳させても、身体の大きさがちがいすぎると、追いかけたり、つついたりすることがあります。

大きい金魚が小さい金魚を追いかけ回すことがあるんですね。追いかけられる小さい金魚は、ストレスから衰弱してしまうことがあります。

対処方法:同じ大きさの金魚を一緒に飼う

同じ水槽で複数の金魚を飼育する場合は、できるだけ同じ大きさの個体で合わせるようにしてください。

そうすることで、小さい金魚がいじめられる、といったことを避けることができます。

餌が足りていない

少し残酷な話しですが、金魚は共食いをすることがあります。

たとえば、死んでしまった金魚をそのままにしておくと、数日以内には他の金魚にすっかり食べられ、骨と皮だけになってしまいます。

基本的に、健康な金魚同士では起こりませんが、餌が極端に不足している場合、共食いが発生する可能性はあります。

対処方法:餌をあたえる

餌を何日も与えていないのであれば、餌をあたえるようにしましょう。そうすれば、共食いが起こることはありません。

金魚が弱っている

弱っている金魚がいる場合、他の金魚が弱っている金魚をつついたりすることがあります。これは、共食いである可能性が高いですね。

弱っている金魚については、共食いが発生します。

対処方法:弱っている金魚を別容器に移す

弱っている金魚を避難させるために、他の水槽やバケツなどに移してあげましょう。治療するにあたっても、そのほうが効果が高まります。

もし回復の見込みがない場合でも、静かに余生を過ごせるようにしてあげてください。

また、弱っている金魚はなんらかの病気を持っている可能性があります。他の金魚に病気をうつさないためにも、別の容器で飼育することをおすすめします。

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【いじめ?】他の金魚を追いかけつつくのはなぜ?その理由と対処方法まとめ

金魚が他の金魚を追いかけたり、つついたりする理由と、対処方法について書きました。

この記事をまとめます。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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