金魚の病気など

金魚が体調不良や病気になったら絶食するのはなぜ?絶食期間は?

2021年4月17日

絶食する理由と期間を知りたい人「金魚が体調をくずしたり、病気になった場合は絶食が必要って聞いた。どうして餌をあたえてはいけないのかな?また、絶食はどれぐらいの期間すればいいの?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚が体調不良や病気になった場合に、絶食する理由やその期間について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚が体調不良を起こしたり病気になった場合、餌をあたえないようにする、というのが基本の対応となっています。

いわゆる絶食をすることになるわけですが、そのほうが体調の回復が期待できたり、病気の治癒に効果があるからです。

では、それぐらいの期間、絶食する必要があるかというと、

そして、絶食する期間としては、こちらも基本的には体調や病状が改善するまでです。

では、どうして絶食すると回復につながるのでしょうか?

また、絶食が長期間におよぶ場合、どれぐらいまでの期間なら大丈夫なのでしょうか?

といわけで、今回は金魚が体調不良や病気になったら絶食したほうがよい理由と、絶食期間について解説していきます。

金魚が体調不良や病気になったら絶食するのはなぜ?絶食期間は?

では、金魚が体調不良を起こしたり、病気になった場合に絶食をする理由について掘り下げていきます。

金魚は消化に多大なエネルギーを使っている

まず、前提として金魚は消化の機能が弱い生き物です。

なぜなら、胃がないからです。(厳密には胃の名残りのようなものはあると言われている)

その影響で、消化にたくさんのエネルギーを必要とするのです。

人間でも食べ過ぎると、風邪など体調不良の原因になりますよね。

それは、金魚と同じく消化にエネルギーを使うからです。

胃が発達している人間でも体調をくずすほどの負担になるわけですから、胃がない金魚ではその影響はさらに大きなものになります。

金魚が死んでしまう原因の多くに、餌のあたえすぎがある、と言われているほどです。

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体調が悪いのに餌をあたえると、体調や病状が悪化する

消化が大きな負担になる金魚ですが、体調不良や病気になっている状態で餌をあたえると、状態をさらに悪化させる原因となります。

なぜなら、体力が低下しているところに、消化のためにさらに消耗することになるからです。

免疫力の低下をまねき、病気になったり、症状が悪化したり、さらには他の病気を併発してしまうといったことが起こります。

それだけ餌を食べ、消化するということは、金魚にとって負担が大きいのです。

絶食し、エネルギーを回復に集中させる

絶食をすると、消化に必要なエネルギーを自然治癒力、つまり体調不良や病気からの回復に集中できるようになります。

消化に無駄なエネルギーを奪われないからですね。

多くのエネルギーを費やすことができるようになるので、回復する可能性が高くなるのです。

人間でも、短期間の絶食でも健康的になる効果があります。

身体の負担を減らせることがひとつの要因ですよね。

金魚でも同様です。

ですから、体調不良や病気の場合には、絶食したほうがいいのです。

絶食はどれぐらいの期間必要?

では、絶食する場合、どれぐらいの期間行えばいいのでしょうか?

金魚に必要な絶食期間は、体調が回復したり、病気が治癒するまでです。

症状が改善されるまで、絶食して待ってください。

もし、改善を待たずに餌をあたえてしまうと、仮に回復傾向にあったとしても、症状がぶり返すことがあります。

餌を食べられないからかわいそう、と思うかもしれませんが、実際は餌をあたえるほうがよっぽどかわいそうな結末を迎えることになるのです。

心を鬼にして餌やりを我慢してください。

絶食しても大丈夫!金魚はコスパが良い生き物

さて、心配になるのが、絶食をしたときに金魚が餓死をしてしまわないか、ということですよね。

餓死しないまでも、餌をあたえないことでよけいに体調を悪くしてしまう心配もあるかもしれません。

これに関しては「大丈夫」という結論になります。

金魚はとてもコスパの良い生き物で、少々餌を食べなくても餓死することがないからです。

では、具体的にどれぐらいの間であれば絶食しても大丈夫なのでしょうか?

個人的な経験からいうと、20℃を越える水温の中で、約3か月の間まったく餌をあたえなくてもが死ぬことはありませんでした。

水温が20℃を越えているということは、金魚が活動的に過ごしている状況での話となります。

ただし、金魚が純粋になにも食べていなかったか、というとそうではなく、自然発生してた苔を食べている様子がありました。

それに、諸事情があって餌をあたえられなかったとはいえ、3か月間の絶食はやりすぎです。

飼い主失格だと、反省しております。

話しは戻って、3か月の絶食期間の経験をふくめて考えると、最低でも1か月の絶食は問題ないでしょう。

もしそれ以上の絶食期間になるのであれば、消化に良い餌を少量、粒上の人工餌であれば数粒あたえてください。

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そして、また餌をあたえずに2~3日様子を見るようにしてください。

金魚が体調不良や病気になったら絶食するのはなぜ?絶食期間は?:まとめ

金魚が体調不良や病気になったら絶食する理由と、絶食期間について書きました。

この記事をまとめると次のようになります。

この記事のまとめ

  • 体調不良などで絶食をする理由は、金魚は餌の消化に大きな負担がかかるから
  • 負担がかかると体調がさらに悪くなる可能性
  • 消化の負担をなくすことで、回復にエネルギーが使える
  • 金魚は餌を食べなくても1か月は問題なし

この記事に掲載しているリンクをまとめます。

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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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