金魚の水換えに悩む人「金魚の水換えって毎日したほうがいいのか知りたい。金魚ってきれいない水のほうが健康に過ごしてくれるんだよね?だったら毎日水換えしたほうがいいのかな?でも、毎日水換えすると大変だしな。毎日の水換えの効果について知りたい」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
金魚の水換えを毎日するとどうなるのかについて書いています
こんにちは、せいじです。
金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと大和郡山市より、金魚マイスターの認定をもらっています。
さて、その金魚飼育においてですが、元気に飼育するための重要な要素として水換えがあります。
水質が悪化すると、金魚が体調をくずしたり、病気になったりするからです。
では、毎日水換えすれば、元気に過ごしてくれるでしょうか?
これについてはイエスであり、ノーでもあります。
というわけで、今回は金魚水槽の水換えを毎日するとどうなるのかについて解説していきます。
金魚の水換えは毎日した方がいい?
金魚の水換えは毎日した方がいいのでしょうか?
まずはそのあたりについて掘り下げていきます。
フィルターを使用した金魚飼育では不要
一般的な金魚飼育として、たいていの場合フィルターを使用していると思います。
小さな水槽であれば投げ込み式フィルターや壁掛けフィルター、60cm以上の水槽になってくると、上部フィルターや外部フィルターを使用するケースが多いですよね。
このように、フィルターによって濾過作用を発生させて飼育している場合は、毎日水換えをする必要はありません。
なぜなら、毎日水換えしてしまうと、フィルタ―の意味がなくなってしまうからです。
毎日の水換えは生物濾過の機能を壊す
金魚飼育における濾過作用としては、次の3つを使っています。
金魚飼育に用いる3つの濾過
- 物質濾過(ごみをとる)
- 生物濾過(バクテリアにより汚れを分解する)
- 化学濾過(汚れを吸着する)
特に生物濾過の作用が、水の浄化に大きな役割を果たしています。
生物濾過が安定している水槽では、水槽の大きさや金魚の数、あたえる餌の量、そしてフィルターの能力にもよりますが、1~2週間に1回の水換えで金魚に適した水が維持できます。
ところが、毎日水換えをしてしまうと、安定した水槽の環境を作れない、もしくは破壊してしまうことになります。
というのも、バクテリアは金魚の汚れを餌にして、飼育水に発生、活動します。
しかし、その餌となる汚れが毎日の水換えによってなくなってしまうと、水槽で活動することができません。
それに、バクテリア自体が水換えによって飼育水とともに排出されてしまい、いつまで経っても増えない状況になります。
ですから、生物濾過の機能が働かないことになるのです。
これではフィルタ―の持ち腐れになってしまいます。
なので、フィルターを設置している水槽については、毎日水換えせず、濾過作用を最大限生かせる環境を作るようにしてください。
生物濾過の作用を発揮できる水換えについては、金魚の水換えの頻度はどれぐらいが適切か?をご覧ください。
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金魚の水換えの頻度はどれぐらいが適切か?
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また、バクテリアによる生物濾過の詳細については、金魚水槽のバクテリアの効果をわかりやすく解説を見ていただけるとうれしいです。
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金魚水槽のバクテリアの効果をわかりやすく解説
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毎日水換えした方がいい金魚の飼育環境とは
ここまでは、フィルターを使用した金魚水槽での話しをさせていただきました。
いっぽうで、小さな容器で手軽に金魚飼育を楽しみたい人、たとえば「どんぶり金魚」といった、なにも道具を使用せずに、どんぶりの中で金魚を飼育するといった方法については、毎日の水換えが必要となります。
そのあたりを掘り下げていきます。
ちなみに、ここでいう水換えとは、すべての水を換える、全換水ととらえてください。
小さな容器でフィルター、ポンプなしで飼育する場合
毎日の水換えが必要な環境としては、次にのような状況があてはまります。
毎日水換えが必要となる環境
- フィルターなし
- エアレーションなし
- 小さな容器
このような環境では、毎日水換えをしないと金魚は生きていくことができません。
なぜなら、次のような問題が発生するからです。
フィルターなしの環境による問題
- 金魚が出すアンモニアは、金魚にとって猛毒
- 飼育水の酸素が足りなくなる
フィルターがないと、金魚にとって有害なアンモニアを分解できず、また飼育水の中に十分な酸素を取り込むことができません。
これらの問題を、全換水によって解決しなければならないのです。
全換水すれば飼育水のアンモニアは排出され、酸素を取り込んだ水に換えることができます。
金魚鉢、どんぶり金魚では毎日水換えが必要
毎日水換えが必要な具体的な環境としては、次のような環境があげられます。
毎日換水が必要な環境
- 金魚鉢での飼育
- どんぶり金魚
どちらも小さな容器で、金魚をお手軽に飼育できる楽しみを提供してくれます。
これぐらいの大きさの容器であれば、毎日水換えするとしても、それほどの負担にならないでしょう。
そして、きちんと飼育してあげれば、この環境でも長生きしてくれます。
毎日水換えして飼育する場合の注意点
ところで、毎日水換えをして飼育する場合、おさえておかなければならない注意点があります。
毎日全換水する場合の注意点
- 金魚の数は1~2匹と最小限にする
- 餌を極力少なくする
- 気温の変化が起こりにくい場所で飼う
- 水換え時、新水の水温の差がないようにする
小さな容器で、エアレーションなしで飼育する場合、たくさんの金魚を飼うことはできません。
酸欠になるからです。
金魚鉢やどんぶり金魚だと、1匹にとどめておいたほうがいいですね。
飼うとしても2匹が限界でしょう。
餌の量も極力少なくしてください。
通常であれば5分で食べきれる量の餌をあたえますが、金魚鉢等の場合は、1日数粒の餌にした方がいいですね。
つまり、大きくするための餌やりではなく、金魚が生きていける分の餌をあたえるといった感じです。
また、水量が少ないと、外気温から受ける影響が大きくなります。
水温が激しく変化すると、金魚にとってストレスとなります。
ですから、温度変化の少ない環境で飼育するようにしてください。
これは水換えのときにも言えることです。
飼育水と新水の水の温度を、できるだけ同じにして水換えをしてください。
この差が大きいと、金魚にとっては急な水温の変化となります。
金魚の水換えは毎日したほうがいい?【環境に合わせましょう】:まとめ
金魚の水換えは毎日したほうがいいのか?といった疑問に対して、通常飼育であれば毎日の水換えは悪影響になる、ということを書きました。
現在のようにフィルターを利用した飼育では、毎日の水換えは必要ありません。
無駄な労力を使うだけですし、むしろ水槽に悪影響をあたえます。
フィルターの濾過作用を生かした飼育をするようにしてください。
ただし、フィルターを使わないで、金魚鉢のような小さな容器でしいくする場合は別です。
毎日水換えして、金魚が生活できる環境を維持してあげてください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。