金魚について

金魚の体色や模様にはどんな種類があるの?

金魚の体色や模様を知りたい人「金魚の体色や模様にはどんな種類があるのか知りたい。金魚って赤っていうイメージが強かったんだけれど、いろいろな色を持つ品種があるんだね。知らなかった。どんな色や模様があるのかな?」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
金魚の体色や模様について書いています

こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚といえば「赤」というイメージが強いですよね。他に浮かんでくるとしたら、出目金の「黒」でしょうか。

しかし、金魚の色は、赤や黒以外にもたくさんあります。そして、その組み合わせによる模様も様々です。

というわけで、今回は金魚の体色や模様について解説していきます。

金魚の体色や模様にはどんな種類があるの?

では、金魚の体色や模様について書いていきます。

色や模様によって、名前がつけられています。呼びかたも含めてまとめていきます。

その前に、金魚の身体に色が出る仕組みについて確認しておきましょう。

金魚の発色の仕組み

金魚には色素細胞があり、それにより身体に色が出るようになっています。色素細胞には黒、黄、赤の三色があります。

また、金魚の身体には、色素層と呼ばれる色を発する層が5つあります。

色素細胞のうちのどの色が、どの程度の濃さで、そしてどの色素層にあるかによって色の見え方が変わります。

たとえば、黒の色素細胞は、5つの層の中でも表面に近いところに存在すれば、真っ黒な色になります。

しかし、奥の層に存在する場合は、浅葱色と呼ばれる薄い藍色としてあらわれるのです。

つまり、3色の色と5つの層によって、金魚の体色は構成されているわけです。

単色の金魚

単色の体色では、赤、黒、白、茶、黄、瑪瑙、青の金魚がいます。

金魚でもっともメジャーな赤色は、配色によって「猩々」「素赤」に分けられます。

この2つのちがいについては、後述します。

その他、黒出目金や黒らんちゅうに代表される真っ黒な金魚や、全身が白い金魚、茶金に代表される茶、さらにイエローコメットなどの黄、メノウらんちゅうなどの瑪瑙色、そして青文魚や青らんちゅうのように青の体色を持つ金魚がいます。

ただし、「青」と名付けられているものの、実際はグレーに近い色をしています。

猩々(しょうじょう)

猩々とは、真っ赤な体色であることを言います。

真っ赤とは、身体はもちろん、ヒレに至るまで赤一色ということです。

素赤

猩々と同じ赤の単色ですが、ヒレの先が白くなっているものを素赤と呼びます。

猩々より素赤の個体のほうがよく見かけますね。

2色からなる金魚

2色からなる金魚で代表的なものには、更紗、虎柄、羽衣、パンダなどがあります。

更紗

赤と白からなる体色、模様を、更紗と呼びます。更紗柄は赤と白の配分による呼び方があります。

白が多い更紗柄を白勝ち、赤が多い更紗柄を赤勝ちと呼びます。

桜柄

赤と白の体色で、モザイク透明鱗になっているものは「桜」と呼ばれます。

代表的な品種は桜錦ですが、他にも桜琉金や桜出目金、桜東錦などがいます。

春の桜を思わせる柔らかい雰囲気が魅力の色合いですね、

虎柄(レッサーパンダ)

赤と黒からなる体色を持つ金魚を虎柄と呼びます。また、色合いからレッサーパンダと呼ばれることがあります。特に蝶尾の場合は、レッサーパンダと表現されます。

パンダ

黒と白の2色からなる模様を持つ金魚を、パンダと言います。

こちらも、もともとは白と黒の柄を持つ蝶尾で使われていましたが、最近は他の金魚でも白黒であればパンダ柄と呼ばれます。

羽衣(はごろも)

青文魚や青らんちゅうが退色し、青と白の2色になったものを羽衣と呼びます。

元は青文魚の退色版を指す名前でしたが、最近は青系の金魚が退色した場合にも「羽衣」とつけて呼ぶようになりました。

3色以上からなる金魚

最後は、体色が3色以上からなる金魚の呼び方を紹介します。

3色以上で構成される金魚は、うろこや模様のちがいから、単色、2色からなる金魚とは別品種として扱われることが多いですね。

キャリコ柄

3色以上からなる体色と言えば、キャリコ柄ですね。

浅葱色という薄い藍色と、赤、黒、白から構成されます。ただ、キャリコ柄の色を表現する際は、浅葱色、赤、黒の3色と言われることが多いですね。

どうやら、白は1色とカウントされていないようですね。

さて、キャリコ柄の特徴としては、うろこがモザイク透明鱗であることがあげられます。浅葱色は黒が下の層にあることから藍色のように見えるため、うろこが透明でないと見えません。

キャリコ柄を持つ代表的な品種としては、キャリコ出目金、キャリコ琉金、江戸錦、朱文金があげられます。

ちなみに、キャリコ出目金は三色出目金とも呼ばれますが、呼び方のちがいだけで同じ品種を指します。

ただ、最近は中国からの輸入金魚として、普通鱗を持つ赤、黒、白の三色の金魚が入ってくるようになり、そちらを三色、モザイク透明鱗の浅葱色、赤、黒をキャリコと言い分けるケースも出てきているようです。

金魚の体色や模様にはどんな種類があるの?:まとめ

金魚の体色や模様について解説しました。

赤や黒だけではなく、金魚にはいろいろな色や模様があることを知っていただけたのではないでしょうか。

特に、体形が出目金、尾びれが蝶々のような形をしている蝶尾という品種は、カラーバリエーションが豊富なことも特徴となっています。

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また、私たちになじみの深い出目金も、日本人には黒というイメージが強いですが、誕生当初は赤のみ、つまり赤出目金から歴史がはじまっているのです。

そこから突然変異で黒出目金、そしてキャリコ柄の祖となるキャリコ出目金の誕生へとつながっていったんですね。

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体色のちがいだけでも楽しめるのが金魚の魅力でもあります。

ぜひ、いろいろな体色、模様の金魚を飼育してみてください。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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