金魚の飼い方

金魚の砂利は交換が必要?交換の目安は?

2021年6月7日

砂利の交換について知りたい人「金魚の水槽に敷いている砂利の交換時期について知りたい。金魚を砂利を敷いた水槽で飼育しているんだけれど、砂利ってどれぐらいの目安で交換すればいいのかな?汚れてきたら新しいものにこまめに交換したほうがいいの?」

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この記事の内容

金魚の水槽に敷いている砂利の交換の目安について書いています

こんにちは、せいじです。金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を健康に飼育する場合、水質の安定がとても大切になります。水質の悪化は、金魚の健康状態に大きな影響をあたえるからです。

水質を安定させるアイテムのひとつとして、砂利があります。砂利は生物濾過に必要なバクテリアの棲み処になるからです。

砂利の生物濾過を安定して機能させるためには、定期的な掃除などが必要になります。

では、掃除以外にどのようなメンテナンスが必要でしょうか。新しいものに交換するということも、必要になるでしょうか。

結論としては化学濾過、つまり吸着効果のある砂利でなければ、交換する必要はありません。掃除は必要ですが、砂利自体は半永久的に使用することができます。

いっぽうで、麦飯石のような吸着効果のある砂利については、その効果を維持するために定期的な交換が必要になります。

というわけで、今回は金魚の水槽に敷いている砂利の交換について解説します。

金魚の砂利は交換が必要?交換の目安は?

では、金魚の砂利の交換について書いていきます。

砂利の交換の有無、交換の目安を考える前に、砂利の種類に整理しておきます。

砂利の種類によって交換の有無が変わる

金魚水槽に敷く砂利の役割は、主に水の浄化作用を発生させるためです。

フィルターを使った水槽では、ふんや餌などの物質を綿で濾し取る物質濾過と、バクテリアの働きによって金魚への有害物質を分解する生物濾過、そして汚れを吸収して取り除く化学(吸着)濾過によって飼育水をきれいにしています。

砂利はフィルターの濾材と同様、生物濾過に必要なバクテリアの棲家となり、水の浄化作用をパワーアップさせてくれます。

なお、生物濾過以外にも砂利を敷く効果があります。詳細については、金魚に砂利は必要?効果やおすすめの砂利を紹介をご覧ください。

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金魚に砂利は必要?効果やおすすめの砂利を紹介

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化学濾過のない砂利であれば交換の必要なし

このように、砂利自体になにかしらの作用があるわけではなく、バクテリアの棲家として浄化作用に寄与する砂利については、基本的に交換する必要はありません。

定期的に砂利の表面や中に溜まった汚れを排出し、年に1回程度、水槽から出して洗浄するなどのメンテナンスを行えば、半永久的に使用することができます。

もし交換する必要が発生するとすれば、洗浄などによって砂利が砕けて、砂状になった場合が挙げられます。

しかし、砂利がそこまで砕けてしまうほど洗うには、相当な時間がかかります。

ですから、砂利を一度購入してしまえば、そうそう交換する機会はないでしょう。

化学濾過の効果がある砂利は交換の必要になる場合がある

しかし、砂利自体に汚れを吸収する機能があるものについては話しが変わります。吸収できる汚れに上限があるからです。

たとえば、砂利としてよく販売されている麦飯石は、砂利自体に汚れを吸収する効果を持っています。それにより、水の透明度が上がったり、匂いの除去効果、水質を中性に維持するといった効果を発揮してくれます。

しかし、吸収できる量の上限に達したら、それ以上は汚れを吸収できなくなります。

洗浄をすることで、ある程度吸着濾過は復活しますが、新しい状態のときと比べると吸収力は低下します。そして、徐々に洗浄しなければならない間隔が短くなります。

底砂利を洗浄するのはかなりの手間がかかります。水槽から砂利をすべて出し、バケツに移すという手間が発生するからです。

また、洗浄することで、棲み着いたバクテリアの数も減少することになります。ですから、生物濾過の作用が一時的とはいえガクっと低下します。

金魚にとっては水質が不安定になるため、健康状態を害する恐れが発生します。

ですから、汚れを吸着する効果が薄まってきたら、砂利を交換してください。

麦飯石のデメリットを書きましたが、悪いことばかりではありません。水槽立ち上げ直後の不安定な状態では、吸着濾過がとても役に立ちます。

それに、汚れを吸着しなくなっても、バクテリアの棲処として生物濾過に寄与してくれます。

水槽はバクテリアが定着すれば安定します。安定した水槽の状態であれば、無理して化学濾過の使用する必要はありません。

ですから、吸着濾過の効果がなくなっても、そのまま麦飯石を使用することをおすすめします。

なお、麦飯石には、生物濾過や化学濾過以外にも、いろいろな効果があります。詳しくは金魚の水槽に麦飯石を入れるとどんな効果があるの?をご覧ください。

参考記事
金魚の水槽に麦飯石を入れるとどんな効果があるの?

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金魚の砂利は交換が必要?交換の目安は?:まとめ

金魚の水槽に敷く砂利は交換が必要かどうかについて書きました。

生物濾過を目的とした砂利については、交換の必要はありません。基本のメンテナンスとしてプロホースで掃除をしていれば、半永久的に使用することができます。

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やりすぎは危険!金魚水槽の砂利の正しい掃除方法

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化学(吸着)濾過のある素材でも、効果が弱まったからといって交換せず、生物濾過での水質浄化に役立てましょう。そのほうがメリットが大きいです。

さて、砂利が生物濾過を適切に発揮するために、そもそもどれぐらいの厚さを敷けばいいの?と悩まれるかたもいるでしょう。

そんなかたは、ぜひ金魚の砂利はどれくらいの量(厚さ)敷けばいい?もご覧ください。

参考記事
金魚の砂利はどれくらいの量(厚さ)敷けばいい?

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ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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