金魚の種類

【金魚】桜錦がなりやすい病気を解説します

桜錦がなりやすい病気を知りたい人「桜錦って金魚がいるよね?飼ってみたいと思っているんだけれど、どんな病気になりやすいんだろう?あと、予防方法も知りたいな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
金魚の桜錦がなりやすい病気とその予防方法について書いています

こんにちは、せいじです。

桜錦を中心に金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を飼育している中で、避けて通れないのが病気です。

どんな生き物でも体調をくずしたり、病気になることがあります。

ですから、できる限りの予防をしつつしていくことが大切です。

そして、万が一病気になった場合は、適切な治療方法を知っておく必要があります。

ということで、今回は桜錦がなりやすい病気と治療方法、予防方法について書いていきます。

【金魚】桜錦がなりやすい病気を解説します

では、桜錦がなりやすい病気について掘りさげていきます。

主なものとしては、次のような病気があげられます。

桜錦がなりやすい病気

  • 白点病
  • 転覆病
    赤斑病

それぞれの病気を見ていきます。

導入時などの白点病に注意

桜錦がなりやすい病気のひとつ目は、白点病です。

全身に無数の白い点ができる病気です。

なりやすい場面としては、自宅で飼いはじめてから1週間〜1ヶ月の間です。

環境の変化によって免疫力が低下していたり、金魚店での病気を持ち込んでしまうからです。

特に最初の1周間は発症率が高くなります。

ここをうまく乗り切れるかどうかが、桜錦が自宅に定着してくれるかどうかの分かれ目になります。

その他の場面としては、水温の変化が激しい季節に注意が必要です。

具体的には春や秋などです。

水温の変化が激しいと、金魚の免疫力が低下し病気になりやすくなるからです。

ですから、白点虫の寄生をゆるしてしまうことになるのです。

なお、白点病の初期症状として、背びれや胸びれの痙攣があります。

金魚の身体に白点が見えるようになる前に、尾びれや胸びれを痙攣させるのです。

寄生虫が寄生しようとしているのを、払いのけようとしているようです。

痙攣がわかりやすいの背びれですが、桜錦はらんちゅう型の金魚で、背びれがありません。

ですから、胸びれの動きの異常をしっかりと観察するようにしてください。

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餌のやりすぎによる転覆病

桜錦がなりやすい病気の2つ目は、転覆病です。

転覆病とは、金魚が浮いてしまってうまく泳げなくなる病気です。

原因は複数ありますが、もっとも多い原因として不適切な餌やりによる消化不良があげられます。

金魚は消化不良を起こしやすい生き物です。

なぜなら、胃がないからです。

それに加えて、桜錦は金魚のもともとの姿であるフナから、ずいぶんと形が変わっています。

フナは流線型の細長い形をしていますが、桜錦は丸い体型をしています。

その結果、体型が内臓に影響を及ぼし、消化能力が低下してしまうのです。

さらに、丸い体型は身体のバランスを取ることがむずかしくなります。

ですから、桜錦は転覆病を起こしやすいのです。

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水質悪化による赤斑病

桜錦がなりやすい病気の3つ目は、赤斑病です。

赤斑病とは、病原細菌に感染することによって起こります。

症状としては、感染部分に充血が見られるようになります。

金魚の身体のあちこちに赤い充血が見られるようになるため、とても痛々しいイメージをあたえる病気です。

病気の原因は水質の悪化です。

水質の悪化によって病原細菌が増殖し、また桜錦の免疫力が低下して感染してしまうのです。

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【金魚】桜錦がなりやすい病気を予防する方法

ここからは桜錦がなりやすい病気を予防する方法について書いていきます。

予防については、日々の環境整備、飼育方法が重要となります。

トリートメントなど、環境になじめるようにする

導入時によく発生する白点病については、トリートメントを実施することである程度防ぐことができます。

トリートメントとは、自宅にやってきた金魚の体力を回復させ、かかっている可能性ある病気の治療をすることです。

金魚は環境の変化に弱い生き物です。

金魚店などから自宅への環境が変わることによって、金魚は多大なストレスにさらされることになります。

ストレスが大きすぎると、金魚は体調をくずし病気になったり、突然死してしまうことがあります。

ですから、環境に適応する負担を軽減するために、トリートメントを実施するのです。

具体的なトリートメントの手順については、金魚のトリートメントとは?【新しく金魚を飼うときは必須です】をご覧ください。

餌の量を調節する

餌やりの方法をまちがえると、金魚は転覆病をはじめ、いろいろな病気にかかる可能性があります。

ですから、餌やりには十分配慮してください。

桜錦の健康を損なわないようにするためのコツとしては、控えめにあたえるようにすることです。

「ものたりないんじゃないの?」と思う程度におさえてください。

そうすれば消化不良を防ぐことができます。

また、金魚は水温によって餌の量を調整する必要があります。

なぜなら金魚は変温動物だからです。

変温動物は、温度によって活動量が変化します。

水温が低いと活動量が低下し、消化能力も低下するのです。

ですから、低くなればなるほど、餌の量を減らす必要があるのです。

なお、詳しい餌やりの方法については、金魚は水温によって餌の調整が必要!失敗しない方法を紹介しますをご覧ください。

水質の悪化を防ぐ

水質の悪化も、桜錦の健康を損なう原因のひとつです。

免疫力の低下につながるからです。

そのうえ、病気の原因となる菌の繁殖を誘発するため、病気のリスクが高まります。

ですから、定期的な水換えや瀘材、底砂利の掃除が必要になります。

ただし、きれいにすれば良いというわけではありません。

水換えや掃除をしすぎると、飼育水を浄化してくれるバクテリアが減ってしまうというデメリットがあります。

バクテリアが減ると、生物濾過が機能しなくなり、かえって飼育水が汚れてしまいます。

ですので、適切なペースや方法を守って実施するようにしてください。

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【金魚】桜錦がなりやすい病気を解説します

金魚の品種のひとつ、桜錦がなりやすい病気と予防方法について書きました。

桜錦は特別弱い金魚ではありません。

しかし、和金や琉金、オランダ獅子頭といった品種と比較するとデリケートです。

ですから、環境が悪化しないよう、適切に飼育してあげてください。

ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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