金魚の稚魚を育てる人「金魚の稚魚の餌としてブラインシュリンプをあげたい。ブラインシュリンプエッグを孵化させるための器具が必要だけれど、自分で作る方法はないかな?あと、孵化させたあとのブラインシュリンプと卵の殻を分離させる道具も自作できないかな」
こんな悩みを解決します
この記事の内容
- ブラインシュリンプ孵化器の自作方法がわかる
- ブラインシュリンプ分離機の自作方法がわかる
こんにちは、せいじです。
金魚の繁殖を10年ぐらいしています。
さて、金魚の稚魚の餌として最適なブラインシュリンプ。
給餌するためにはブラインシュリンプエッグを購入し、それを孵化させなければなりません。
孵化させるための道具として、ニチドーからハッチャー24Ⅱという専用の孵化器が販売されています。
でも、もしコストをかけずにかんたんに自作できる方法があればうれしいですよね?
あと、給餌する際はブラインシュリンプと殻を分離させなければなりません。
スポイトで取るのもいいですが、自動で分離する道具を自作する方法があります。
こちらも安くてかんたんに自作できたらうれしいかと思います。
というわけで、今回はブラインシュリンプを給餌する際に必要な道具の自作方法を一挙公開してしまいます。
ぜひご覧ください。
ちなみに稚魚の餌については、次の記事をご覧いただけるとうれしいです。
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ブラインシュリンプ孵化器の自作方法を動画で見る
ブラインシュリンプ孵化器の自作方法
では、さっそくブラインシュリンプ孵化器の自作方法について書いていきます。
材料はすべてあわせて1000円以下。
安くてかんたんにつくることができますよ!
必要な道具と自作手順
まずは必要な物品を整理します。
自作に必要な物品
- ペットボトル(500ml)
- 電気ドリル
- エアチューブ
- エアストーン
孵化器の本体はペットボトルになります。
ペットボトルにはいろいろな形がありますよね。
微妙ではありますがが、底の形状がちがったりします。
用意するペットボトルは、エアレーションした時に卵が撹拌しやすい形状のものがいいです。
なので、平べったい形状のものより、少し凹凸があるものを使ってください。
私はコカ・コーラのペットボトルを好んで使っています。
自作手順ですは次のようになります。
ペットボトル孵化器のつくりかた
- ペットボトルのふたの中心に、電気ドリルで穴をあける
- ふたの穴にエアチューブを通す。
- エアチューブの先にエアストーンを装着すれば完成。
たった3つの工程でつくれてしまいます。
本当にかんたんですよ。
ひとつ問題があるとすれば、電動ドリルを使うくだり。
一般家庭に電動ドリルはなかなかないかもしれません。
なので、キリやアイスピックを使ってエアチューブがとおるぐらいの穴をあけてください。
手であけるにあたっては、少々時間がかかるかもしれません。
孵化器にのふたについては、まん丸でなくても構いません。少々いびつでもOKです。
また、エアストーンはペットボトルの口が入るぐらいの大きさのものを使用してください。
エアストーンはそんなに高価なものはいりません。
テトラのエアストーンなら、200円以下で2個手に入れることができます。
これで十分ですね。
使いかた
ペットボトル孵化器が完成したら、以下のものを投入します
孵化機に投入するもの
- ブラインシュリンプエッグ
- 水
- 塩
ブラインシュリンプエッグの説明書に書いてあるとおりの量を入れてくださいね。
そして、エアストーンを中に入れ、ペットボトルのふたをしめます。
あとはエアレーションをスタートするだけですね。
ちなみに、私は別容器で湯煎によって温度管理しつつ、ブラインシュリンプエッグを孵化させています。
ブラインシュリンプ分離器の自作方法
ブラインシュリンプが孵化したら、給餌する際に卵の殻をよける必要があります。
卵の殻もいっしょに稚魚の水槽に入れてしまうと、稚魚が殻をのどにつめて窒息死する場合があります。
なので、できるだけ卵の殻は取り除いた方がいいです。
ここでは、ブラインシュリンプと卵の殻をわける分離器の自作方法を紹介します。
必要な道具と自作手順
分離器自作に必要な道具
- ペットボトル(2ℓ)×2個
- 黒のビニールテープ
- 電気ドリル
- カッター
- ジョイント
- エアチューブ
- 一方コック
ここでも本体はペットボトルですが、2ℓサイズのものを使います。
アクエリアスやお茶のペットボトルでOK。
1つは孵化したブラインシュリンプを入れる容器に使います。
もうひとつはスタンドとして使用します。
あとは少し専用の道具が必要になります。
プラジョイントと
一方コックですね。
ただ、入手するのはむずかしくありません。
ホームセンターなどに売っています。
分離器についても1000円かからずにつくることができます。
自作するのは分離器と分離器を置くスタンドです。
まずは分離器の自作手順です。
分離器の自作手順
- ペットボトルの底の部分をカッターで切る
- キャップの部分を少しあけて、黒のビニールテープを巻く
- ペットボトルのキャップに電気ドリルで穴をあけます。
- 穴にプラジョイントを瞬間接着材でくっつける
- プラジョイントにエアチューブを接続
- エアチューブのもう片方に一方コックを接続
これで分離器は完成です。
2でペットボトルにビニールテープを巻きますが、キャップの部分に少し隙間をあけるのは、スマホなどで光をあて、ブラインシュリンプを集めるためです。
ブラインシュリンプは光に集まる習性があるため、卵の殻と分離する際にその習性を利用するのです。
上はペットボトルのふたに穴をあけて、ジョイントを接着させた写真です。
そのジョイントにエアチューブを装着、その先に一方コックを装着させて完成です。
先につけたコックをあけると、塩水とともにブラインシュリンプが流れてきます。
卵の殻は水面に浮いているので、殻まできたらコックを閉めます。
これで殻が混じらずにブラインシュリンプだけを取り出すことができます。
次に分離器のスタンドをつくります。
手順は次のようになります。
分離期のスタンドの自作手順
- キャップと底の部分をカッターで切り取る
- キャップのほうの一部分を少し切り取る
- 切り取った部分で手を切らないよう、ビニールテープで保護
こちらもかんたんですね。
2でキャップの方の一部を切り取るのは、エアチューブを通すためです。
これで分離器とスタンドが完成しました。
次は使いかたについて書いていきます。
使いかた
さて、ここからは分離器の使いかたを説明します。
分離期の使い方
- 孵化したブラインシュリンプを水や殻まるごと分離器に入れる
- ペットボトルスタンドに設置
- スマホのライトでブラインシュリンプをキャップ部分に集める
- 茶こしとバケツを用意。
- 一方コックをオープンにする。
- 茶こしでブラインシュリンプだけを取り出す。
- 上に浮いてる殻まできたら、コックを閉める
これで殻が混ざらずにブラインシュリンプだけを取り出すことができます。
若干ブラインシュリンプが残りますが、最大限分離できるかと。
茶こしにたまった生ブラインシュリンプを一気に水槽にぶちまければ給餌完了です。
複数の容器にブラインシュリンプをあげる場合は、コンビニなどでもらえるプラスチックのスプーンですくってあげればOK。
容器などは水洗いすれば半永久的に使えます。
まとめ
ブラインシュリンプの孵化器、分離器の自作方法について書きました。
低コストでかんたんに作ることができます。
また、作った器具は半永久的に使うことができるので、コスパ最強ですね。
特に分離器は無駄な手間を大幅に削減してくれるので、超おすすめです。
激しく不器用な私でもつくることができたので、誰でもつくれますよ(笑)
お役に立てたら幸いです。
など、稚魚の育て方全般については、金魚の稚魚の育て方を網羅的に解説します【初心者でもわかる】を読んでいただけると嬉しいです。
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金魚の稚魚の育て方を網羅的に解説します【初心者でもわかる】
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また、おすすめのブラインシュリンプエッグもご紹介しておきます。
孵化率が高いので、私は愛用しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。