金魚の飼い方

金魚の水槽が小さいとストレスになる?死ぬ可能性が高い?

2021年6月4日

水槽が小さいと起こる問題を知りたい人「金魚の飼育をするにあたって、水槽が小さいとなにか問題があるかな?狭いところで飼育すると、金魚はストレスを感じたりするんだろうか?その他の問題点や、小さい水槽で飼う場合の注意点などが知りたいな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容

金魚を小さな水槽で飼育する場合に起こる問題点について書いています

こんにちは、せいじです。

金魚の飼育を10年以上しており、金魚のふるさと奈良県大和郡山市より、金魚マイスターの認定を受けています。

さて、金魚を飼育するにあたって、水槽の大きさで悩むことがあるかもしれません。設置場所などの問題があるため、できれば小さい水槽で飼いたい、という人もいるでしょう。

小さい水槽には、おしゃれなものも多いですしね。

いっぽうで、金魚を小さな水槽で飼育する場合は、デメリットもあります。飼育という観点だけで見ると、確実に難易度が上がります。

まとめると次のようなデメリット、問題、注意点が考えられます。

小さな水槽で飼うデメリット

  • 水が汚れやすい
  • 水温が変化しやすい
  • 金魚が十分に泳げない

小さな水槽だと、必然的に水量が少なくなりますからね。水量が少ないと、こまめなメンテナンスが必要になって、飼育の手間が増えるのです。

そのあたりが不十分だと、金魚の健康が損なわれてしまうんですよね。

というわけで、今回は金魚の水槽が小さいと起こる問題について書いていきます。

金魚の水槽が小さいとストレスになる?死ぬ可能性が高い?

では、水槽が小さいと、金魚にどのような影響があるのでしょうか?また、飼育するにあたって、どのような問題や注意点があるでしょうか。

そのあたりについて、掘り下げていきます。

飼育水が汚れやすい

まず最初にあげられるのが、水槽の水が汚れやすくなる、というデメリットです。

水の汚れの原因は、金魚が出す排泄物や餌の食べ残しです。汚れが溜まるほど、つまり飼育水の中で汚れの濃度があがるほど、金魚にあたえる影響は強くなります。

水量が多いほど濃度があがりにくくなるので、金魚への影響を緩和することができます。

しかし、水量が少ないと、汚れの濃度があがりやすく、短期間で金魚に悪影響が出てしまうということになります。

ですから、水量が多い水槽にくらべて、水換えの頻度を増やす必要があります。

もちろん、フィルターによる濾過能力も影響してくるので一概には言えません。ただ、小さな水槽で使えるのは、投げ込み式フィルターや外掛けフィルターとなり、総じて濾過能力が高くありません。

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濾過能力が高い上部フィルター、外部フィルターは形状的に使えないことが多いですね。

ということは、やはり飼育水の汚れに注意が必要になります。

飼育水の汚れは金魚にとってストレスとなります。ストレスは金魚の免疫力を低下させ、さまざまな病気を引き起こします。

また、アンモニア濃度が高くなると、アンモニア中毒を起こすリスクも高まります。

金魚がアンモニア中毒を発症すると、回復する可能性は非常に低いです。ほとんどの金魚は死んでしまうことになるんですね。

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まとめると、小さな水槽では金魚の健康維持のための手間が増える、ということになります。

水温が変化しやすい

水量の少なさは、外気温による飼育水への影響にも関係してきます。水量が少ないほど、外気温の変化の影響が大きくなるからです。

金魚は、水温の変化に弱い性質があります。急激に水温が変化するような環境だと、ストレスによって免疫力が低下し、病気になる可能性が高くなるのです。

特に白点病は、水温の変化による負担によってなりやすい傾向があります。

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ですから、水槽を設置する場所や、室温の調整に、より注意が必要です。

つまり、大きな水槽よりも、水槽を設置する場所が限定されてしまうということになります。

とはいえ、大型の水槽も、大きさの分設置する場所が限定されてしまうので、どっちもどっちと言えなくはないですね。

十分に泳ぐことができない

最後は、運動不足による問題です。

小さな水槽だと、金魚が思うように泳げません。ですから、それがストレスとなるのです。

また、運動不足は消化にも悪影響をおよぼす可能性があります。便秘などの原因になることがあるのです。

便秘は転覆病のリスクを高めます。一度転覆病にかかると、なかなか完治はむずかしいですからね。できれば避けたいところです。

人間でも、運動不足は健康を損なう原因とされていますよね。金魚にも同様に様々な問題が起こるということです。

大きく成長しない

金魚は、水槽の大きさや水量によって成長が変わる生き物です。小さく水量が少ない水槽だと、成長が悪くなります。

また、一定の大きさに達すると、それ以上成長しなくなります。

ですから、大きく育てたい場合は、大きな水槽で飼育したほうがいいですね。

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まとめ:小さな水槽で飼うのも金魚の楽しみ方のひとつ

小さな水槽で飼育した場合に、金魚に起こる問題や飼育の注意点について書きました。

大きな水槽で飼育するよりも、管理がむずかしく、健康を損なうリスクが高くなります。

しかし、小さな水槽で飼うなりの楽しみがあるのも事実です。

たとえば、大きな水槽よりも近くで金魚を感じることができます。また、前述したように、おしゃれな水槽は小型のものの方が多いですからね。

どんぶり金魚なんていう、超小型の容器で、金魚とのふれあいを楽しみながらの飼育を推奨している本もあります。

ですから、金魚の楽しみ方は人それぞれ、そして様々なので、大きな水槽で飼育しなければならない、というわけではありません。

注意点、問題点をおさえて、金魚ライフを楽しんでください。

というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

  • この記事を書いた人

せいじ

現在:ハッピーアクト代表
住所:金魚のふるさと奈良県大和郡山
金歴:15年以上
実績:金魚マイスター認定者
    全国金魚すくい選手権20位
内容:金魚の飼育、育成、金魚すくいのコツを発信  

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